「むらびと」の版間の差分
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− | '''むらびと''' | + | '''むらびと'''(Villager)は、どうぶつの森シリーズにおけるプレイヤーキャラクターで、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でつけられた総称。 |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 『どうぶつの森』シリーズの主人公の公式名称は無く、グッズなどでは「おとこのこ/おんなのこ」、『[[スマブラX]]』では「どうぶつの森の主人公」などと呼ばれてきた。『[[スマブラfor]]』で「むらびと」 名義で参戦し、後に『マリオカート8』の追加キャラクターとして登場した際にもこの呼称が使われ、今後は「むらびと」という名で定着していくものと思われる。 | |
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+ | 主人公の性別や容姿に定まったものは無く、性別はゲーム開始時にプレイヤーが設定することができ、顔は質問への回答結果で決まり、髪型と服装はゲーム中に変更できる。 | ||
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+ | プレイヤーの分身的な存在であるため、あまり多くの設定は盛られていないが、共通である程度のバックグラウンドを持っている。親元から自立し、どうぶつ達の住む村で一人暮らしを始めたという設定を持ち、引越先でも親(主に母)から定期的に手紙が送られてきている。 | ||
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+ | 引っ越しをして家を買ったのはいいが、所持金が足らず、借金するというのがシリーズ恒例である。基本的に自由なこのゲームにおいて、主人公の明確な目標となるものはこの借金の返済ぐらいである。 | ||
== 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ == | == 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ == | ||
− | 『[[スマブラX]]』では『おいでよ どうぶつの森』出典の"どうぶつの森の主人公"の名で鑑賞用フィギュアとして登場した。また、ステージ"[[すま村]]"が登場し、『[[スマブラfor]] | + | 『[[スマブラX]]』では『おいでよ どうぶつの森』出典の"どうぶつの森の主人公"の名で鑑賞用フィギュアとして登場した。また、ステージ"[[すま村]]"が登場し、『[[スマブラfor]]』でも使われている出典作品を表わす葉っぱの[[シンボル]]はこの時点で存在している。<br /> |
− | [[ファイター]] | + | [[ファイター]]としては『スマブラfor』で初参戦。2013年6月11日に放送された『Ninetndo Direct@E3 2013』で参戦が明らかにされた。最初から選択可能なファイターとして登場している。 |
− | '''むらびと''' | + | 原作では呼び名がなかったので原作チームと相談の上で'''むらびと'''という総称が付けられた<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.430</ref>。<br /> |
+ | デザインは『おいでよ どうぶつの森』及び『街へいこうよ どうぶつの森』で設定できる顔、目、髪型、服で構成されている。服は『街へいこうよ』のパッケージイラストで着けていたNo.1のふくを着ている。デフォルトカラーの男の子以外にも、カラーバリエーションでさまざまなむらびとが登場する。 | ||
− | + | 『スマブラfor』が初めて一般公開された映像「初登場映像」において最初に映った新規ファイターであり、『スマブラfor』自体と同時に発表された"新しい挑戦者"。<br /> | |
− | かつて、[[桜井政博]] | + | かつて、[[桜井政博]]が『スマブラX』の企画書に「戦うイメージからかけ離れているキャラクターは出さない」と書き、その筆頭として"むらびと"が挙げられていた<ref>http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol5/index2.html</ref>。<br /> |
− | + | しかし、『スマブラfor』ではキャラ選出におけるコンセプトを「そのキャラクターが出た時にいかにおもしろいことができるか、ファイターとしてどういった個性が出せるか」とした時、むらびとが戦うイメージを見出せた為、参戦が決まった<ref>ニンテンドードリーム 2015年2月号 スマブラ談!! for Nindori 桜井政博さんインタビュー<br />“『スマブラX』のときは非戦闘的なキャラクターは出さないという話をしていたんですけど、今回のコンセプトとして「そのキャラクターが出た時にいかにおもしろいことができるか、ファイターとしてどういった個性が出せるか」を重要視しました。今作を作るにあたって“いかに新しい楽しいものを作るか”というのは非常に真面目に考える必要があったんですよね。それで、実際に頭の中で動かしたときに、むらびともWii Fit トレーナも「これならいける」という仕様を考えられたので出した、という感じですね。ゲーム的にちゃんと成立しないといけない、自分で触っても敵に回してもおもしろく、それぞれのキャラとしての個性がないといけない。そういうものを重要視して、いまの『スマブラ』が構成されています。”</ref>。<br /> | |
なんであれ、原作にも登場したパチンコや花火などのアイテムを使って場をかき回す彼のユニークなアクションは、千差万別のスタイルやアイテムで遊べるスマブラによくハマっているものといえるだろう。 | なんであれ、原作にも登場したパチンコや花火などのアイテムを使って場をかき回す彼のユニークなアクションは、千差万別のスタイルやアイテムで遊べるスマブラによくハマっているものといえるだろう。 | ||
− | + | 『どうぶつの森』シリーズのプレイヤーキャラクターは作品毎に異なる人物だが、『スマブラ』では同じような設定のキャラクターの[[リンク]]のように、シリーズ全般の要素が散りばめられたキャラクターとなっている。 | |
− | + | 主にパチンコなどの原作で登場したアイテムを使ってユニークに戦う。原作が戦いとは無縁なもののためか、ワザには暴力性が少なく、また「躓いて持っていた植木鉢を落としたら相手に当たった」など、むらびと自身には攻撃の意図がないが結果として攻撃となっているようなものもある。 | |
=== 公式イラスト === | === 公式イラスト === | ||
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ファイル:公式絵 4 むらびと.png|スマブラfor | ファイル:公式絵 4 むらびと.png|スマブラfor | ||
+ | ファイル:公式参戦イラスト むらびと.jpg|参戦イラスト | ||
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=== ゲーム中の解説 === | === ゲーム中の解説 === | ||
;[X フィギュア名鑑] どうぶつの森の主人公 | ;[X フィギュア名鑑] どうぶつの森の主人公 | ||
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:住民との会話はもちろん、家具の収集や部屋の模様替え、釣りやムシ取り、化石収集と村での楽しいことは尽きない。<br /> | :住民との会話はもちろん、家具の収集や部屋の模様替え、釣りやムシ取り、化石収集と村での楽しいことは尽きない。<br /> | ||
:ハチに目を刺されたり、落とし穴に落ちたりしても、今日も元気に村を走り回る。 | :ハチに目を刺されたり、落とし穴に落ちたりしても、今日も元気に村を走り回る。 | ||
− | :*(N64)どうぶつの森 | + | :*(N64) どうぶつの森 |
− | :*(NDS)おいでよ どうぶつの森 | + | :*(NDS) おいでよ どうぶつの森 |
;[for フィギュア名鑑] むらびと | ;[for フィギュア名鑑] むらびと | ||
+ | :『どうぶつの森』からやってきた元気な男の子。戦いとは程遠い村でのんびり暮らしていたが、今作より『スマブラ』に参戦。ニコッとした笑顔が印象的だが、ボウリング球を落とす、倒した木を相手に当てるなど、意外と強力なワザが揃う。優秀な復帰能力を持った「バルーントリップ」は、『バルーンファイト』のごとく、空を飛びまわる。 | ||
+ | :*(N64) どうぶつの森 (2001/04) | ||
+ | :*(3DS) とびだせ どうぶつの森 (2012/11) | ||
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;[for フィギュア名鑑] むらびと(EX) | ;[for フィギュア名鑑] むらびと(EX) | ||
+ | :『どうぶつの森』からやってきた普通の女の子。通常必殺ワザを使うと箱を含めたアイテムの他、飛んでくる弾やビームさえも大事にしまいこむ。しまったものは、必殺ワザボタンで使用できる。下必殺ワザは種を植えて水をやり、育った木を伐採してダメージを与える。木をそのままにし、オノで直接相手にダメージを与えることも可能。 | ||
+ | :*(N64) どうぶつの森 (2001/04) | ||
+ | :*(3DS) とびだせ どうぶつの森 (2012/11) | ||
+ | ;[for フィギュア名鑑] ゆめのマイハウス | ||
+ | :『どうぶつの森』で家を買うなら、たぬきちが相談に乗ってくれる。『スマブラ』の中でも同様で、むらびとが切りふだを発動すると、たぬきちが駆けつけてくれて、マイハウスをテキパキと建ててくれる。原作と違うのは、完成したマイハウスが、派手な音とともに爆発し、中にとらえた相手をふっとばす点だ。 | ||
=== 動作などの元ネタ === | === 動作などの元ネタ === | ||
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==== ワザ ==== | ==== ワザ ==== | ||
+ | *弱攻撃 | ||
+ | **[[リトル・マック]]の出典作品である『パンチアウト!!』シリーズが元ネタと思われる。『どうぶつの森』シリーズ出典ではない。 | ||
+ | **初代系統のシリーズでは"パンチアウト!!(カセットが差さったファミコンの家具)"に触れると実際に遊べた。ファミコン家具は他にもいくつか存在する。 | ||
+ | *ダッシュ攻撃 | ||
+ | **"きのなえ"の植木鉢。"スコップ"で地面に穴を掘って植えるとやがて大木に成長する(下必殺ワザ)。 | ||
+ | *横強攻撃 | ||
+ | **"かさ"はプレイヤーが身に着けることができるファッションの一種。豊富な種類があり、スマブラで使われているのは"あしあとのかさ"。 | ||
+ | *下強攻撃 | ||
+ | **原作での雑草を抜くアクションから。原作では定期的に村のあちこちに雑草が生えてくる。 | ||
+ | *横スマッシュ攻撃 | ||
+ | **家具の"ボウリングリターン"にボウリングの玉がある。持つことはできない。 | ||
*上スマッシュ攻撃 | *上スマッシュ攻撃 | ||
**『とびだせ どうぶつの森』の花火大会で貰えるアイテム"おきはなび"が使われている。 | **『とびだせ どうぶつの森』の花火大会で貰えるアイテム"おきはなび"が使われている。 | ||
+ | *下スマッシュ攻撃 | ||
+ | **"スコップ"は地面を掘ることができる道具。種や[[アイテム#おとしあなのタネ|おとしあなのタネ]]を植えたり、地面に埋まっているアイテムを掘り出すことができる。下必殺ワザでも使用。 | ||
*前・後空中攻撃 | *前・後空中攻撃 | ||
− | ** | + | **"パチンコ"は真上に向けて撃ってアイテムが付いた風船("[[すま村]]"にも登場)を撃ち落とすための道具。スマブラのように前後に撃つことはできない。 |
+ | *上・下空中攻撃 | ||
+ | **"カブ"は毎週日曜日の午前中に購入できる、株と同じような存在のアイテム。定期的に買い取り価格(カブ価)が変動し、買った時の値段よりも高く売ることができれば得をし、安く売ることになれば損をする。買ってから1週間経つと腐ってしまい売れなくなる。 | ||
+ | *つかみ | ||
+ | **"あみ"は虫などを捕獲することができる道具。捕獲したらしまう。住民に向かって振り下ろすことも可能だが、サイズの問題で網に入らない。 | ||
*通常必殺ワザ:しまう / とり出す | *通常必殺ワザ:しまう / とり出す | ||
− | ** | + | **果物、植物、果てには巨大な家具だろうが一瞬でポケットにしまい好きな時に取り出すことができる。 |
+ | **SEは原作で地面に落ちている物を拾った時と同じ。 | ||
+ | **しまうのに失敗したときは、『とびだせ どうぶつの森』の「ヤレヤレ」のリアクションとSE。 | ||
*横必殺ワザ:ハニワくんロケット | *横必殺ワザ:ハニワくんロケット | ||
− | ** | + | **ハニワくんは原作では会話できるキャラクターで正式名称は"るすばんハニワ"(『どうぶつの森e+』では"ハニワくん")。作品によって役割が異なり、セーブポイントだったり、オークションの受付だったり、公共物の設置予定地で寄付を募っていたりする。<br />家具としても登場するが、こちらは会話できない。家具のハニワは豊富な種類があり、チェックするとそれぞれ異なるリアクションをする。 |
− | ** | + | **ロケットはスマブラオリジナルでもちろん爆発もしない。 |
+ | **ロケットを出現させたときのSEは、原作でスコップなどの道具を持つ音。 | ||
*上必殺ワザ:バルーントリップ | *上必殺ワザ:バルーントリップ | ||
− | ** | + | **『バルーンファイト』を模した『どうぶつの森』シリーズ出典ではないワザ。ボタンを押しっぱなしにすると羽ばたき続けて浮遊するなどゲーム中の動作も再現されている。 |
− | ** | + | **使用後のしりもち落下モーションも『バルーンファイト』の再現。 |
+ | **先述の『パンチアウト!!』同様、こちらもファミコン家具が存在する。 | ||
+ | **余談だが、前々作『スマブラDX』ではバルーンファイトが新キャラの選択肢の一つとして考えられていた。「ファミコンの作品からキャラを一人出す」というコンセプトによるものだったが、最終的には消去法でアイスクライマーが選ばれた。<ref>[http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/1009/ 速報スマブラ拳!!:アイスクライマー]</ref> | ||
*下必殺ワザ:タネ植え / 水やり / 伐採 | *下必殺ワザ:タネ植え / 水やり / 伐採 | ||
− | ** | + | **地面をスコップで穴を掘ると、持っている苗や木の実をそこに埋めることができる。種は埋めた瞬間に芽が出る。数日かけて段階的に育ってゆく。 |
+ | **"ジョウロ"は枯れそうな花を元気にさせることができる道具。木に水をやっても効果は無い。 | ||
+ | **"オノ"は伐採するための道具。住民に向かって振ることも可能だが、切ることはできず弾かれる。 | ||
*最後の切りふだ:ゆめのマイハウス | *最後の切りふだ:ゆめのマイハウス | ||
− | ** | + | **『とびだせ どうぶつの森』が元ネタ。自分の好きな場所に家を建てられる。なお、家が爆発することはない。 |
**家が完成した時のBGMは、『とびだせ』のメインテーマ。原作で家のローンを完済した時などにも流れる。 | **家が完成した時のBGMは、『とびだせ』のメインテーマ。原作で家のローンを完済した時などにも流れる。 | ||
− | ** | + | ***'''たぬきち、まめきち・つぶきち''' |
− | ** | + | ****自分の商店を持っており、初めて村に訪れたプレイヤーに店のアルバイトを課せてくるタヌキ。『とびだせ』では、店を弟子のまめきちとつぶきちに任せ、"たぬきハウジング"という不動産屋を開いている。 |
+ | *上アピール | ||
+ | **『とびだせ どうぶつの森』の「CLUB444」で十字上を押すと小刻みにジャンプしたのち両手を上にあげるダンスができ、それに似ている。 | ||
*横アピール | *横アピール | ||
− | ** | + | **『とびだせ どうぶつの森』でししょーに最後に教わるリアクション芸「スペシャル」。スマブラと違い、原作では口を開ける。 |
+ | |||
==== その他 ==== | ==== その他 ==== | ||
− | + | *待機 | |
− | + | **腕や身体を揺らして立つのは原作通り。 | |
− | + | *待機モーション 顎に手を置く | |
− | + | **『おいでよ どうぶつの森』以降でメニュー画面を開いたときのもの。 | |
− | + | *歩行・走行 | |
+ | **ほぼ原作通り。 | ||
+ | *勝利ポーズ "あみ"でカブトムシを捕獲、掲げる(十字ボタン左) | ||
+ | **"あみ"で生物を捕まえると、このように素手で持って掲げた後、しまう。 | ||
+ | *勝利ポーズ "スコップ"で"かせき"を掘り出し、掲げる(十字ボタン上) | ||
+ | **地面に埋まっている"かせき"を"スコップ"で掘り出すと、このように掲げた後、しまう。 | ||
+ | **"かせき"は入手時はどれも同じ見た目をしており、それが何の化石かはわからない。鑑定してもらうと正体がわかる。 | ||
==主な登場作品== | ==主な登場作品== | ||
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*[http://www.nintendo.co.jp/wii/ruuj/ 街においでよ どうぶつの森](2008/Wii) | *[http://www.nintendo.co.jp/wii/ruuj/ 街においでよ どうぶつの森](2008/Wii) | ||
*[http://www.nintendo.co.jp/3ds/egdj/index.html とびだせ どうぶつの森](2012/3DS) | *[http://www.nintendo.co.jp/3ds/egdj/index.html とびだせ どうぶつの森](2012/3DS) | ||
+ | |||
+ | など | ||
== 備考 == | == 備考 == | ||
− | * | + | *Wii U版"[[特設リング]]"のスクリーンに写される海外版むらびとの通り名は「Mayor of Smashville」([[すま村]]の村長)である。 |
− | * | + | *[[エンジェランド]]のむらびとを対象にした[[ピット]]の[[エンジェランドのスマッシュアピール会話一覧|スマッシュアピールによる会話]]では、ナチュレ曰く「大乱闘初の「ひらがな」の名前」だという。 |
+ | **なお、むらびとの名前は海外版では、それぞれの言語に合わせたものに変更される。そのため、この会話は日本版のみのネタで海外版では別の話になっている。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||
95行目: | 145行目: | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
− | *[http://www.smashbros.com/jp/characters/murabito.html 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii | + | *[http://www.smashbros.com/jp/characters/murabito.html 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U:むらびと] |
*動作などの元ネタ([http://sp.nicovideo.jp/watch/sm24894604 モーション1:sm24894604]・[http://sp.nicovideo.jp/watch/sm25078577 モーション2:sm25078577]) | *動作などの元ネタ([http://sp.nicovideo.jp/watch/sm24894604 モーション1:sm24894604]・[http://sp.nicovideo.jp/watch/sm25078577 モーション2:sm25078577]) | ||
2018年6月14日 (木) 21:56時点における版
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii Uのファイターとしてのむらびとについては、「むらびと (3DS/Wii U)」を参照
むらびと | |
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デビュー | どうぶつの森 (2001年4月14日/N64) |
スマブラ への出演 | スマブラforスマブラSP |
むらびと(Villager)は、どうぶつの森シリーズにおけるプレイヤーキャラクターで、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でつけられた総称。
概要
『どうぶつの森』シリーズの主人公の公式名称は無く、グッズなどでは「おとこのこ/おんなのこ」、『スマブラX』では「どうぶつの森の主人公」などと呼ばれてきた。『スマブラfor』で「むらびと」 名義で参戦し、後に『マリオカート8』の追加キャラクターとして登場した際にもこの呼称が使われ、今後は「むらびと」という名で定着していくものと思われる。
主人公の性別や容姿に定まったものは無く、性別はゲーム開始時にプレイヤーが設定することができ、顔は質問への回答結果で決まり、髪型と服装はゲーム中に変更できる。
プレイヤーの分身的な存在であるため、あまり多くの設定は盛られていないが、共通である程度のバックグラウンドを持っている。親元から自立し、どうぶつ達の住む村で一人暮らしを始めたという設定を持ち、引越先でも親(主に母)から定期的に手紙が送られてきている。
引っ越しをして家を買ったのはいいが、所持金が足らず、借金するというのがシリーズ恒例である。基本的に自由なこのゲームにおいて、主人公の明確な目標となるものはこの借金の返済ぐらいである。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『スマブラX』では『おいでよ どうぶつの森』出典の"どうぶつの森の主人公"の名で鑑賞用フィギュアとして登場した。また、ステージ"すま村"が登場し、『スマブラfor』でも使われている出典作品を表わす葉っぱのシンボルはこの時点で存在している。
ファイターとしては『スマブラfor』で初参戦。2013年6月11日に放送された『Ninetndo Direct@E3 2013』で参戦が明らかにされた。最初から選択可能なファイターとして登場している。
原作では呼び名がなかったので原作チームと相談の上でむらびとという総称が付けられた[1]。
デザインは『おいでよ どうぶつの森』及び『街へいこうよ どうぶつの森』で設定できる顔、目、髪型、服で構成されている。服は『街へいこうよ』のパッケージイラストで着けていたNo.1のふくを着ている。デフォルトカラーの男の子以外にも、カラーバリエーションでさまざまなむらびとが登場する。
『スマブラfor』が初めて一般公開された映像「初登場映像」において最初に映った新規ファイターであり、『スマブラfor』自体と同時に発表された"新しい挑戦者"。
かつて、桜井政博が『スマブラX』の企画書に「戦うイメージからかけ離れているキャラクターは出さない」と書き、その筆頭として"むらびと"が挙げられていた[2]。
しかし、『スマブラfor』ではキャラ選出におけるコンセプトを「そのキャラクターが出た時にいかにおもしろいことができるか、ファイターとしてどういった個性が出せるか」とした時、むらびとが戦うイメージを見出せた為、参戦が決まった[3]。
なんであれ、原作にも登場したパチンコや花火などのアイテムを使って場をかき回す彼のユニークなアクションは、千差万別のスタイルやアイテムで遊べるスマブラによくハマっているものといえるだろう。
『どうぶつの森』シリーズのプレイヤーキャラクターは作品毎に異なる人物だが、『スマブラ』では同じような設定のキャラクターのリンクのように、シリーズ全般の要素が散りばめられたキャラクターとなっている。
主にパチンコなどの原作で登場したアイテムを使ってユニークに戦う。原作が戦いとは無縁なもののためか、ワザには暴力性が少なく、また「躓いて持っていた植木鉢を落としたら相手に当たった」など、むらびと自身には攻撃の意図がないが結果として攻撃となっているようなものもある。
公式イラスト
ゲーム中の解説
- [X フィギュア名鑑] どうぶつの森の主人公
- プレイヤーの分身となる、男の子もしくは女の子。新たな場所での生活を思う存分楽しむべく村へとやってくる。
- 住民との会話はもちろん、家具の収集や部屋の模様替え、釣りやムシ取り、化石収集と村での楽しいことは尽きない。
- ハチに目を刺されたり、落とし穴に落ちたりしても、今日も元気に村を走り回る。
- (N64) どうぶつの森
- (NDS) おいでよ どうぶつの森
- [for フィギュア名鑑] むらびと
- 『どうぶつの森』からやってきた元気な男の子。戦いとは程遠い村でのんびり暮らしていたが、今作より『スマブラ』に参戦。ニコッとした笑顔が印象的だが、ボウリング球を落とす、倒した木を相手に当てるなど、意外と強力なワザが揃う。優秀な復帰能力を持った「バルーントリップ」は、『バルーンファイト』のごとく、空を飛びまわる。
- (N64) どうぶつの森 (2001/04)
- (3DS) とびだせ どうぶつの森 (2012/11)
- [for フィギュア名鑑] むらびと(EX)
- 『どうぶつの森』からやってきた普通の女の子。通常必殺ワザを使うと箱を含めたアイテムの他、飛んでくる弾やビームさえも大事にしまいこむ。しまったものは、必殺ワザボタンで使用できる。下必殺ワザは種を植えて水をやり、育った木を伐採してダメージを与える。木をそのままにし、オノで直接相手にダメージを与えることも可能。
- (N64) どうぶつの森 (2001/04)
- (3DS) とびだせ どうぶつの森 (2012/11)
- [for フィギュア名鑑] ゆめのマイハウス
- 『どうぶつの森』で家を買うなら、たぬきちが相談に乗ってくれる。『スマブラ』の中でも同様で、むらびとが切りふだを発動すると、たぬきちが駆けつけてくれて、マイハウスをテキパキと建ててくれる。原作と違うのは、完成したマイハウスが、派手な音とともに爆発し、中にとらえた相手をふっとばす点だ。
動作などの元ネタ
ワザ
- 弱攻撃
- リトル・マックの出典作品である『パンチアウト!!』シリーズが元ネタと思われる。『どうぶつの森』シリーズ出典ではない。
- 初代系統のシリーズでは"パンチアウト!!(カセットが差さったファミコンの家具)"に触れると実際に遊べた。ファミコン家具は他にもいくつか存在する。
- ダッシュ攻撃
- "きのなえ"の植木鉢。"スコップ"で地面に穴を掘って植えるとやがて大木に成長する(下必殺ワザ)。
- 横強攻撃
- "かさ"はプレイヤーが身に着けることができるファッションの一種。豊富な種類があり、スマブラで使われているのは"あしあとのかさ"。
- 下強攻撃
- 原作での雑草を抜くアクションから。原作では定期的に村のあちこちに雑草が生えてくる。
- 横スマッシュ攻撃
- 家具の"ボウリングリターン"にボウリングの玉がある。持つことはできない。
- 上スマッシュ攻撃
- 『とびだせ どうぶつの森』の花火大会で貰えるアイテム"おきはなび"が使われている。
- 下スマッシュ攻撃
- "スコップ"は地面を掘ることができる道具。種やおとしあなのタネを植えたり、地面に埋まっているアイテムを掘り出すことができる。下必殺ワザでも使用。
- 前・後空中攻撃
- "パチンコ"は真上に向けて撃ってアイテムが付いた風船("すま村"にも登場)を撃ち落とすための道具。スマブラのように前後に撃つことはできない。
- 上・下空中攻撃
- "カブ"は毎週日曜日の午前中に購入できる、株と同じような存在のアイテム。定期的に買い取り価格(カブ価)が変動し、買った時の値段よりも高く売ることができれば得をし、安く売ることになれば損をする。買ってから1週間経つと腐ってしまい売れなくなる。
- つかみ
- "あみ"は虫などを捕獲することができる道具。捕獲したらしまう。住民に向かって振り下ろすことも可能だが、サイズの問題で網に入らない。
- 通常必殺ワザ:しまう / とり出す
- 果物、植物、果てには巨大な家具だろうが一瞬でポケットにしまい好きな時に取り出すことができる。
- SEは原作で地面に落ちている物を拾った時と同じ。
- しまうのに失敗したときは、『とびだせ どうぶつの森』の「ヤレヤレ」のリアクションとSE。
- 横必殺ワザ:ハニワくんロケット
- ハニワくんは原作では会話できるキャラクターで正式名称は"るすばんハニワ"(『どうぶつの森e+』では"ハニワくん")。作品によって役割が異なり、セーブポイントだったり、オークションの受付だったり、公共物の設置予定地で寄付を募っていたりする。
家具としても登場するが、こちらは会話できない。家具のハニワは豊富な種類があり、チェックするとそれぞれ異なるリアクションをする。 - ロケットはスマブラオリジナルでもちろん爆発もしない。
- ロケットを出現させたときのSEは、原作でスコップなどの道具を持つ音。
- ハニワくんは原作では会話できるキャラクターで正式名称は"るすばんハニワ"(『どうぶつの森e+』では"ハニワくん")。作品によって役割が異なり、セーブポイントだったり、オークションの受付だったり、公共物の設置予定地で寄付を募っていたりする。
- 上必殺ワザ:バルーントリップ
- 『バルーンファイト』を模した『どうぶつの森』シリーズ出典ではないワザ。ボタンを押しっぱなしにすると羽ばたき続けて浮遊するなどゲーム中の動作も再現されている。
- 使用後のしりもち落下モーションも『バルーンファイト』の再現。
- 先述の『パンチアウト!!』同様、こちらもファミコン家具が存在する。
- 余談だが、前々作『スマブラDX』ではバルーンファイトが新キャラの選択肢の一つとして考えられていた。「ファミコンの作品からキャラを一人出す」というコンセプトによるものだったが、最終的には消去法でアイスクライマーが選ばれた。[4]
- 下必殺ワザ:タネ植え / 水やり / 伐採
- 地面をスコップで穴を掘ると、持っている苗や木の実をそこに埋めることができる。種は埋めた瞬間に芽が出る。数日かけて段階的に育ってゆく。
- "ジョウロ"は枯れそうな花を元気にさせることができる道具。木に水をやっても効果は無い。
- "オノ"は伐採するための道具。住民に向かって振ることも可能だが、切ることはできず弾かれる。
- 最後の切りふだ:ゆめのマイハウス
- 『とびだせ どうぶつの森』が元ネタ。自分の好きな場所に家を建てられる。なお、家が爆発することはない。
- 家が完成した時のBGMは、『とびだせ』のメインテーマ。原作で家のローンを完済した時などにも流れる。
- たぬきち、まめきち・つぶきち
- 自分の商店を持っており、初めて村に訪れたプレイヤーに店のアルバイトを課せてくるタヌキ。『とびだせ』では、店を弟子のまめきちとつぶきちに任せ、"たぬきハウジング"という不動産屋を開いている。
- たぬきち、まめきち・つぶきち
- 上アピール
- 『とびだせ どうぶつの森』の「CLUB444」で十字上を押すと小刻みにジャンプしたのち両手を上にあげるダンスができ、それに似ている。
- 横アピール
- 『とびだせ どうぶつの森』でししょーに最後に教わるリアクション芸「スペシャル」。スマブラと違い、原作では口を開ける。
その他
- 待機
- 腕や身体を揺らして立つのは原作通り。
- 待機モーション 顎に手を置く
- 『おいでよ どうぶつの森』以降でメニュー画面を開いたときのもの。
- 歩行・走行
- ほぼ原作通り。
- 勝利ポーズ "あみ"でカブトムシを捕獲、掲げる(十字ボタン左)
- "あみ"で生物を捕まえると、このように素手で持って掲げた後、しまう。
- 勝利ポーズ "スコップ"で"かせき"を掘り出し、掲げる(十字ボタン上)
- 地面に埋まっている"かせき"を"スコップ"で掘り出すと、このように掲げた後、しまう。
- "かせき"は入手時はどれも同じ見た目をしており、それが何の化石かはわからない。鑑定してもらうと正体がわかる。
主な登場作品
- どうぶつの森(2001/N64)
- どうぶつの森+(2001/GC)
- どうぶつの森e+(2003/GC)
- おいでよ どうぶつの森(2005/DS)
- 街においでよ どうぶつの森(2008/Wii)
- とびだせ どうぶつの森(2012/3DS)
など
備考
- Wii U版"特設リング"のスクリーンに写される海外版むらびとの通り名は「Mayor of Smashville」(すま村の村長)である。
- エンジェランドのむらびとを対象にしたピットのスマッシュアピールによる会話では、ナチュレ曰く「大乱闘初の「ひらがな」の名前」だという。
- なお、むらびとの名前は海外版では、それぞれの言語に合わせたものに変更される。そのため、この会話は日本版のみのネタで海外版では別の話になっている。
脚注
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.430
- ↑ http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol5/index2.html
- ↑ ニンテンドードリーム 2015年2月号 スマブラ談!! for Nindori 桜井政博さんインタビュー
“『スマブラX』のときは非戦闘的なキャラクターは出さないという話をしていたんですけど、今回のコンセプトとして「そのキャラクターが出た時にいかにおもしろいことができるか、ファイターとしてどういった個性が出せるか」を重要視しました。今作を作るにあたって“いかに新しい楽しいものを作るか”というのは非常に真面目に考える必要があったんですよね。それで、実際に頭の中で動かしたときに、むらびともWii Fit トレーナも「これならいける」という仕様を考えられたので出した、という感じですね。ゲーム的にちゃんと成立しないといけない、自分で触っても敵に回してもおもしろく、それぞれのキャラとしての個性がないといけない。そういうものを重要視して、いまの『スマブラ』が構成されています。” - ↑ 速報スマブラ拳!!:アイスクライマー
外部リンク
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