リヒター・ベルモンド

リヒター・ベルモンド
リヒター (悪魔城ドラキュラX 血の輪廻).jpg
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のリヒター
シンボル 悪魔城ドラキュラ.png
出典悪魔城ドラキュラシリーズ
デビュー悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
(1993年10月29日/PCエンジン)
スマブラ
への出演
スマブラSP
外部サイト
の紹介記事
Richter Belmont - Castlevania Wiki

リヒター・ベルモンド(Richter Belmont)は、コナミの『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場するキャラクター。


概要

シモン・ベルモンドドラキュラを討伐してから100年後の1792年に活躍したベルモンド一族の子孫。正義感が強く曲がったことが嫌いな熱血漢であり、一族最強とまで謳われたヴァンパイアハンターである。『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』とその移植・リメイク作『悪魔城ドラキュラXX』『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』にて主人公として登場する。

容姿は『血の輪廻』時点では『ストリートファイター』のリュウにも似た精悍な顔つきにハチマキを巻いた硬派な姿だったが、ビジュアルイメージが一新された『月下の夜想曲』『Xクロニクル』では貴族風の風貌になり、前者については髪を伸ばしてロングコートなどを着用した貫録のある出で立ちとなっている。


『血の輪廻』では暗黒神官シャフトら悪魔崇拝者の手によって復活したドラキュラに攫われた恋人のアネットを救うべく悪魔城へ乗り込み、城に囚われたヴァンパイアハンターの少女マリア・ラーネッドなどの女性たちを助けつつ、ドラキュラを滅ぼすことに成功した。

しかし、5年後の『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』ではドラキュラ討伐という一生の使命を果たしたが故の虚無感と彼自身が持つ闘争心をシャフトの呪いに利用されて復活した悪魔城の仮初の城主として君臨。終わりなき戦いを渇望しドラキュラ復活を企ててしまうが、父の復活を阻止するため城に乗り込んでいたドラキュラの息子アルカードによって呪いから解放されたことで難を逃れた[1]

この出来事以降ベルモンド一族の名は歴史から一度途絶え、これまで一族が代々受け継いできたムチ「ヴァンパイアキラー」は分家のモリス家へ譲渡されることになる。ヴァンパイアキラー譲渡の真意は定かではないが、『悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス』においてベルモンド一族はムチに拒絶されており、1999年にドラキュラが復活するという予言の時[2]まで一族とムチを分ける必要があるということが語られている。
同作においてリヒターはムチに宿る最後のベルモンドの記憶という幻影として現れ、ヴァンパイアキラーを受け継いだジョナサン・モリスを真の所有者として認めるべきかを戦いを以って見定めようとする。


『月下の夜想曲』ではゲームクリア後のおまけ要素として操作できる。『月下の夜想曲』から新たに探索要素を取り入れたゲーム性になったこともあり、連続スライディングや空中タックル、アッパーで自由に高速移動できるようになり、従来作の主人公とは一線を画す機敏な操作性を持つ。このおまけ要素や専用キャラの高い機敏性は以後のシリーズ作での定番要素の走りとなった。他、『ギャラリー オブ ラビリンス』でもクリア後にマリアとのペアで操作できるモードが用意されている。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

ファイターとして初参戦。2018年8月8日に放送された『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.8.8』の冒頭で公開されたムービー『ヴァンパイア・キラー』で、シモンに続けて参戦することが発表された。

デザインは、初登場作の『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』をベースに『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』でのディテールを合わせたものとなっている。ムチのデザインはシモンと共通している。

日本版での声は、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』以降の作品で担当する梁田清之が務める。

シモンのダッシュファイターとして登場しているが、この2体はどちらかがベースというよりは最初から両方を混ぜた形での同時製作によって実装されている。本来リヒターのみが使っていた体術・SFC版シモンのみが可能だった鞭の斜め打ちが双方とも使用できるなど、相互に要素をやり取りしているのはこのため。

使用ワザの名称一覧

  • 通常攻撃のワザ名は公式攻略本より引用。
  • つかみのワザ名は全ファイター「つかみ」で統一。
弱攻撃 ショートバッシュ → セカンドバッシュ → ウィップラッシュ → ウィップフィニッシュ
ダッシュ攻撃 タックル
横強攻撃 レベルスイング
上強攻撃 ワイドシェイク
下強攻撃 スライディング → スライディングキック
横スマッシュ攻撃 フルスイング
上スマッシュ攻撃 バットキラー
下スマッシュ攻撃 ワールウインド
通常空中攻撃 ラウンドガード
前空中攻撃 エアリアルスイング
後空中攻撃 エアリアルバックスイング
上空中攻撃 エアリアルトップスイング
下空中攻撃 ジャンプキック
つかみ攻撃 つかみニーバット
前投げ スイングスルー
後投げ スイングバックスルー
上投げ トス&ビート
下投げ スラップダウン
通常必殺ワザ
横必殺ワザ クロス
上必殺ワザ アッパー
下必殺ワザ 聖水
最後の切りふだ グランドクロス
特殊ワザ ウィップホールド

動作などの元ネタ

ワザ

  • ダッシュ攻撃:タックル
    • 『月下の夜想曲』初出のアクション。原作ではコマンド入力で出せる技で、突進中は無敵。さらに空中では硬直が短いので、空中ダッシュの連射も可能である。
      • 探索型アクションの『悪魔城』では移動手段を兼ねたアクションによって探索範囲を広げるものがあり、本編のプレイヤーキャラは特定アイテムを入手して習得する必要があるが、おまけモードのプレイヤーキャラはそれが省略され最初からある程度自由なルートで攻略できるようになっている。
  • 横強攻撃:レベルスイング
    • 鞭が一瞬だけ伸びるタイミングがあるが、これは『血の輪廻』『Xクロニクル』において鞭が伸び切った瞬間に前方向キーを押すと、一瞬だけわずかにリーチが上がる隠しテクニックの再現。
  • 下強攻撃:スライディング
    • 『月下の夜想曲』で使えるアクション。ボタン追加入力で飛び蹴りに派生できるのも同じ。原作では飛び蹴りの飛距離はだいぶ長め。タックルとは違い複雑なコマンドは要さないが、無敵はついておらず一撃で仕留めないとダメージを受けてしまうため、場面に応じて使い分ける必要がある。
    • ちなみにシリーズでの初出は『血の輪廻』のマリアで、こちらは移動専用のアクションだった。
  • 下空中攻撃:ジャンプキック
    • 初出は『月下の夜想曲』のアルカードが2段ジャンプできるアイテムの入手と同時に使用可能になるアクション。2段ジャンプ後に出すことができ、敵に当てると跳ね返り、再度ジャンプ・キックが可能になる。
    • リヒターは『Harmony of Despair』で使用可能。ポージングは『スマブラSP』のものと異なる。
      • ヒット後の宙返りは、リヒターが使えるバック宙返り[3]に由来している。
  • 上必殺ワザ:アッパー
    • 『月下の夜想曲』初出のアクション。タックルと同様に移動用途で用いることになるコマンド技で、連続使用可能。非常に高く飛び上がるため、屋内では天井にぶつけることもままあるほど。
  • 下必殺ワザ:聖水
    • 青い炎で表現されるようになったのは『血の輪廻』から(この時は青緑色)。これ以後の作品に登場する聖水の炎は一貫して青いエフェクトとなっている。
      • また、原作では性能にも手が加えられ、炎が少し広がるようになり巻き込みやすくなっている。
  • 最後の切りふだ:グランドクロス
    • 『血の輪廻』以降の作品で実装されている、ハートを大量消費することで出せる大技「アイテムクラッシュ」の一つ。所持しているサブウェポンごとに固有の技を繰り出し、そのほとんどが広範囲かつ強力なものとなっている。
    • グランドクロスは自身を中心に巨大な十字架で攻撃するクロスのアイテムクラッシュ。『ギャラリー オブ ラビリンス』での説明文曰くベルモンドの奥義とされており、リヒターは『血の輪廻』のオープニングムービーや後の作品で敵として登場した時にも使う。
      • 大半の作品でのエフェクトは複数の十字架が立ち昇るといったもので、『スマブラ』での演出もこれに寄せている。
  • 特殊ワザ:ウィップホールド
    • リヒターは『月下の夜想曲』以降で使えるようになる。

その他

  • 待機モーション:構えを解いて腰に手を当てる
    • 『月下の夜想曲』以降で方向キーを上にしている時または待機中のポーズと同じ。
  • 走行
    • 『月下の夜想曲』以降と同じモーション。
  • 地上ジャンプ
    • 原作と同じ。なお、降下時のポーズは『月下の夜想曲』から追加されている。
  • 空中ジャンプ
    • 前途の下空中攻撃ヒット後と同じく、後ろジャンプは原作でのバック宙返りが基になっている。
    • 2段ジャンプができる『ギャラリー オブ ラビリンス』『Harmony of Despair』では前宙もする。
  • 下アピール:グローブを締め直しながら、「覚悟しろ!」
    • 『血の輪廻』のオープニングムービーの1カットの再現。
  • 勝利演出・上:跳躍し地面に鞭を打ち付けた後、拳を高く上げる。
    • 締めのポーズは上アピール同様『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のパッケージイラストの再現。
  • 勝利演出・右:後ろ向きで鞭をしまい、振り向いて「じゃあな」と手を振る。
    • 『血の輪廻』で城に囚われた女性の一人であるシスターのテラを救出した時のムービーシーンより。素性を言わずに去ろうとするリヒターが、テラから問われて名乗る際にこのポーズを見せた。
      • 『血の輪廻』ではステージ中のどこかにいる女性の救出がクリア達成率に関わる要素となっており、救出時のムービーがご褒美となっていた。
    • 『血の輪廻』のメニュー画面でプレイヤーキャラを切り替えた時にもドット絵で同じポーズが見られる。
 
▲「リヒター・ベルモンド。ヴァンパイアハンターだ」
シリーズの中では独特の雰囲気を持つ『血の輪廻』のムービーシーン。「シャキン!」と鳴るカッコイイ効果音も再現。

台詞

  • 上アピール / 勝利演出・上:「任せろ!」
    • 『血の輪廻』のメニュー画面でプレイヤーキャラを切り替えた時のボイス「任せな」が大元。リメイク作の『Xクロニクル』や、『Harmony of Despair』でチャット用の定型文「了解」を出した時は「任せろ」と発する。
  • 勝利演出・左:「ここはお前の住む世界ではない!」
    • 『血の輪廻』でドラキュラを倒した後のムービーシーンで言う台詞。原作では「滅びよ!」から言葉を発し、全文で言うのは参戦ムービーで再現されている。
    • 『月下の夜想曲』のプロローグでも同じ台詞を言うが、こちらは戦闘前での会話になった関係で強い語気で言い放つ。作中最初の台詞でもあるためこちらの方が印象が強め。
    • 他、『Harmony of Despair』でボスを撃破した時にも同じ台詞を言う。
  • 勝利演出・右:「じゃあな」 / ミス:「しまった!」
    • それぞれ、『Harmony of Despair』でチャット用の定型文「さようなら」「しまった」を出した時の台詞。後者は被弾時にも発する。

主な登場作品

など

脚注

  1. ゲーム上ではリヒターを操る者の正体を見破るアイテムを持っている必要があり、リヒターを倒してしまうとバッドエンドになってしまう。リヒターの解放は、真のルートを開くための攻略要素となっている。
  2. 『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』に登場するユリウス・ベルモンドがドラキュラを討伐した年であり、過去作の設定を補完したものとなっている。
  3. ジャンプボタン2度押しで宙返りしながら後退できるアクション。回避以外にも、『血の輪廻』では2段ジャンプの代用として利用することも可能だった。
  4. Wiiでバーチャルコンソールが配信された。
  5. Wii U/New3DSでバーチャルコンソールが配信された。
  6. DLCで登場。

外部リンク


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