曖昧さ回避 この項目では、ファイアーエムブレムシリーズのロイについて説明しています。その他の同名キャラクターについては「ロイ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ロイ
ロイ (ファイアーエムブレム 覚醒).png
『ファイアーエムブレム 覚醒』の異界のロイ
シンボル ファイアーエムブレム.png
出典ファイアーエムブレムシリーズ
デビューファイアーエムブレム 封印の剣
(2002年3月29日/GBA)
大乱闘スマッシュブラザーズDX[1]
(2001年11月21日/GC)
スマブラ
への出演
スマブラDXスマブラXスマブラforスマブラSP
外部サイト
の紹介記事
ロイ (ファイアーエムブレム) - Wikipedia
Roy - Fire Emblem Wiki

ロイ(Roy)は、『ファイアーエムブレム 封印の剣』に登場するキャラクター。


概要

 
『ファイアーエムブレム 封印の剣』のロイ

『ファイアーエムブレム 封印の剣』の主人公。
リキア地方の最東端の地域・フェレの嫡男。15歳。父は次回作『烈火の剣』の主人公の一人、エリウッド。大賢者アトスが死の間際に予言した、凶星よりエレブの大地を救う炎の子。属性が炎であったり真っ赤な色の髪や専用武器の封印の剣から炎を飛ばすことができるなど炎をイメージする少年。オスティアに留学していたところを故郷フェレの危機により呼び戻され、病で動けない父に代わってリキア同盟の盟約に従って家臣と共に旅立つも同盟軍は既に壊滅しており、死を悟った父の盟友ヘクトルより残りの兵と一人娘を託され、一軍の将として本格的に戦いへと身を投じていく。

『ファイアーエムブレム 烈火の剣』では、特定の条件を満たすと見ることができるエピソードに、幼い頃のロイが登場する。

『ファイアーエムブレム 覚醒』では、オンライン配信・DLC限定のキャラクターとして、"異界のロイ"が登場する。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

シリーズ2作目の『スマブラDX』から登場。『スマブラDX』では発売後の2002年1月15日に公式サイトで参戦が発表され、隠しキャラクターとして登場した。『スマブラX』では参戦せず、シールと名前入りの楽曲が収録されただけに留まった。『スマブラfor』でもマルスカラーバリエーションでロイをイメージしたものがあるのみだったが、2015年6月14日に放送された『【スマブラ3DS・WiiU】 2015年6月 新要素のお知らせ』で追加コンテンツ第2弾のファイターとして参戦が発表され、翌15日から配信が開始された。『スマブラSP』には2018年6月13日に放送された『Nintendo Direct: E3 2018』で当作の情報が公開されると同時に参戦することが明らかになった。

『スマブラDX』の参戦は『封印の剣』の発売(2002年3月29日)よりも先で、シリーズ全編を通しても、発売前のゲームのキャラクターがファイターとして登場した事例はロイが唯一である(海外を含めた場合はカムイがいる。またリュカは現在も海外では未発売)。誤解されがちだが、参戦は桜井政博から提案したことであり、インテリジェントシステムズや任天堂側から販促のために促されたのではない[2]


デザインは『スマブラDX』では『封印の剣』のものをベースに、『スマブラfor』では『封印の剣』をベースにしつつ、籠手などには『覚醒』の要素を取り入れ、更に現代に合わせたオリジナルの解釈[3]によってブラッシュアップされている。顔つきや体格も15歳のそれではなくなったが、特に成長後などの後付け設定は公表されていない。『スマブラSP』では、 "エンジェランド"のスマッシュアピールにおいて、15歳と説明されている。

声の担当は、福山潤が務める。『スマブラSP』では『スマブラfor』で収録された音声が流用されている。なお、『スマブラfor』まではマルスと同じく海外版でも日本語の同じボイスが使用されていた。その詳細についてはマルス#備考にて。


『スマブラDX』ではモーションの大部分がマルスの流用でできているモデル替えキャラクター。コンセプトは15歳という若さを演出するための「未熟だが潜在力がある剣質」[4]。速く小回りの利く機動力と、長い剣の先端に最大威力があることによるシナジーで「流麗な剣質」が体現されているマルスに対し、ロイはマルス以上のリーチがある剣を持っているが、それ故にやや大振りで隙が大きく、また、最大威力は先端ではなく根本にあってリーチを活かせていないという「未熟」さがあるが、一方で、根本ヒット時の強力な威力は「潜在力」を感じさせる。

『スマブラfor』ではモーションの多くが独自のものになりマルスのモデル替えキャラクターを脱した。剣を使ったワザの動作は開始から終了まで流れるように行われるマルスに対し、ロイは構え・振り・止めにメリハリがあるのが特徴。また、幾つかのワザでは剣を逆手持ちする。剣の長さは短くなりマルス未満になったが、動作がコンパクトになり、隙が控えめになった。また、マルス以下だった移動の最高速度は大幅に強化されてマルスを上回り、より剣の根本ヒットを狙いやすい性能になった。「剣の最大威力は根本」という特徴はそのままに、それを発揮しやすい方向性の強みを揃え、「未熟」とは言い難い、若さと勢いを感じさせるファイターになっている。

アートワーク

ゲーム中の解説

[DXフィギュア名鑑] ロイ
都市フェレとその周辺をおさめる領主の息子。病に倒れた父に代わりフェレの軍をひきいて出陣、ベルンの王国の進攻に敢然と立ち向かっていく。その途上、ベルン王国の姫ギネヴィアと出会い、それがきっかけとなって彼自身の運命が大陸全体を動かすものに変化していく。
  • ファイアーエムブレム封印の剣 (GBA)
[DXフィギュア名鑑] ロイ(SMASH)
英雄”ハルトムート”が用いていた「封印の剣」は、ロイには大柄なのでリーチはあるが動きはすこし鈍い。攻撃力はまずまずだが空中戦はすこし苦手。”エクスプロージョン”は最大ためで一撃必殺に。”マーベラスコンビネーション”は、マルスと異なる性質の攻撃になっている。
  • B:エクスプロージョン
  • 横+B:マーベラスコンビネーション
[DXフィギュア名鑑] ロイ(SMASH)
剣による攻撃の性質はマルスと逆で、剣の中心でアタックしたほうが、高いダメージを与えられる。恐れずに猛進すべし。”ブレイザー”は、マルスの”ドルフィンスラッシュ”よりすこし遅いが威力があり、相手を燃やす効果もある。”カウンター”は、ヒット後の攻撃の質がマルスと異なる。
  • 上B:ブレイザー
  • 下+B:カウンター
[3Uフィギュア名鑑] ロイ
『ファイアーエムブレム 封印の剣』の主人公。病気の父に代わり、フェレの群を率いて戦う。マスターロードにクラスチェンジでき“封印の剣”を装備できる唯一のキャラクター。『スマブラ』では他の剣士と異なり剣の根元部分が強い。機動力を活かして素早く相手の懐にもぐり込み、ロイの得意な近距離で勝負!
  • (GBA)ファイアーエムブレム 封印の剣 (2002/03)
[3Uフィギュア名鑑] ロイ(EX)
通常必殺ワザの「エクスプロージョン」は前方に爆炎を巻き起こすワザ。ボタンを押し続けることでためが可能。威力が最大になるとロイ自身も炎によるダメージを受けてしまう。横必殺ワザの「マーベラスコンビネーション」は、2発目以降に上下入力を組み合わせて打ち分けできる。状況に応じで上下の派生をうまく使い分けよう。
  • (GBA)ファイアーエムブレム 封印の剣 (2002/03)
[WiiUフィギュア名鑑] 必殺の一撃(ロイ)
炎をまとった剣を、円を描きながら回して構えふれた相手を巻き込みつつ、勢い良く後ろに振りかぶる。その直後、周囲に発生した炎でロイの正面にふっとばし思いっきり斬り下ろす。構えた後の斬り下ろしだけでも十分強力だが、リーチは長くないので、うまく相手に近づいて発動した瞬間の構えから連続ヒットを狙おう。

使用ワザの名称一覧

  • 通常攻撃のワザ名は公式攻略本より引用。
スマブラDX スマブラfor スマブラSP
弱攻撃 スラッシュ (未公表) リフトスラッシュ
ダッシュ攻撃 レイドチョップ (未公表) レイドダウン
横強攻撃 ハードエッジ (未公表) オーバーバッシュ
上強攻撃 アンチエアスラッシュ (未公表) アンチエアスラッシュ
下強攻撃 ロースラスト (未公表) ロースラスト
横スマッシュ攻撃 ドラゴンキラー (未公表) パワースマッシュ
上スマッシュ攻撃 フレイムソード[5]
下スマッシュ攻撃 ワールウィンド (未公表) ワールウインド
通常空中攻撃 ダブルスラッシュ (未公表) ダブルスラッシュ
前空中攻撃 フラッグカット (未公表) フラッグカット
後空中攻撃 アッパースイング (未公表) アッパースイング
上空中攻撃 ルナスラッシュ (未公表) ルナスラッシュ
下空中攻撃 ハーフムーン (未公表) メテオドロップ
つかみ攻撃 つかみニーバット (未公表) つかみニーバット
前投げ ロールオーバー (未公表) エルボーバット
後投げ レッグフッカー (未公表) レッグフッカー
上投げ キャスティング (未公表) キャスティング
下投げ グラブドロップ (未公表) グラブドロップ
通常必殺ワザ エクスプロージョン
横必殺ワザ マーベラスコンビネーション
上必殺ワザ ブレイザー
下必殺ワザ カウンター
最後の切りふだ 必殺の一撃

動作などの元ネタ

ワザ

  • つかみ / 前投げ / 後投げ / 上投げ / 横必殺ワザ:マーベラスコンビネーション
  • 下強攻撃 / 下スマッシュ攻撃 / 通常空中攻撃 / 上空中攻撃 3U以降
  • 前空中攻撃 / 後空中攻撃 3U以降
    • マルスより豪快だが不格好な動きに変更されており、『スマブラDX』時代の「空中戦が全般的に苦手」というコンセプトを感じさせる。
  • 弱攻撃 / 横強攻撃 / 上強攻撃 / 上必殺ワザ 3U以降
    • それぞれ『スマブラfor』で逆手持ちに変更されたワザ。
    • ロイは原作において「封印の剣」を装備している場合、剣を逆手に携える。
      • 素早く抜刀することを前提としたモーションだが、抜刀モーションが存在しないのは鞘がマントと干渉してしまうためらしい。
    • 弱攻撃と横強攻撃は『Echoes もうひとりの英雄王』におけるロイの攻撃モーションとして逆輸入された。
 
▲原作やマルスとの比較画像。
  • 横スマッシュ攻撃 3U以降
    • マルスとは異なり両手持ちになっており、原作における「封印の剣」装備時の近接攻撃のモーションに似ている。
 
▲左右反転しているが、殆ど同じモーションである。
  • 通常必殺ワザ(最大溜め) / 下アピールなどの叫び声
    • 『ヒーローズ』で攻撃時の叫び声として逆輸入された。ただし、叫び方が異なる。
  • 下必殺ワザ:カウンター 3U以降
    • 攻撃モーションは『封印の剣』での「封印の剣」装備時の再攻撃のモーション、相手の攻撃を受ける構えは、一般的な剣を装備している時の回避ポーズに近い。
  • 最後の切りふだ:必殺の一撃 3U以降
    • 専用武器「封印の剣」装備時のアニメーション。
    • 3U:空中で使用すると、攻撃後に後転ジャンプのモーションも取る(後退はしない)ため、原作の動きがきっちり再現される。
 
▲それぞれの動作タイミングは大幅にいじられているものの、動きはほぼ完璧に再現されている。

その他

  • アピール 3U以降
    • マップ上のロイにカーソルを合わせたときの動き。
    • 『スマブラ』で脚色されたモーションは『エンゲージ』で紋章士ロイが顕現された際のムービーに逆輸入されている。
  • 立ち状態 DX / 微速歩行 / ジャンプ / 空中ジャンプ / シールド以外の基本アクション
  • 立ち状態 3U以降
    • 『Echoes もうひとりの英雄王』におけるロイの戦闘時の待機モーションとして逆輸入された。
  • 空中後ろジャンプ / 空中での最後の切りふだ発動後の空中ジャンプ 3U
    • 「封印の剣」装備による攻撃後、敵と距離を置く際のモーション。
      • 一応、空中後ろジャンプはマルスと共通のモーションなのだが、上記の理由に加えて、最後の切りふだ空中発動後のマルスやルキナのジャンプは彼と異なるモーションが与えられているため、ちゃんと意識しているものと思われる。
  • 登場演出:魔法陣の中から剣を地面に突きたてながら登場 3U以降
    • 「ワープの杖」による転送。

台詞

  • 勝利演出:「真の戦いは、これからだ」
    • 発売は『スマブラDX』の方が先だが、『封印の剣』のあるシーンで同じ台詞を言っている。
  • 勝利演出 DX / 横アピール 3U以降 : 「僕は負けない」
    • 『ヒーローズ』で逆輸入された。
  • 勝利演出:「守るべき者のために、負けられない!」
    • 『ヒーローズ』と『エンゲージ』で「守るべき者のために」の部分が逆輸入された。
      • 『エンゲージ』では紋章士ロイとエンゲージしたユニットが勝利時に発する。ただし、口調は各ユニットに合わせたものへと改変される。
  • 勝利演出:「苦しい戦いだった」
    • 『エンゲージ』では紋章士ロイとエンゲージしたユニットの勝利台詞として逆輸入されている。ただし、口調は各使用ユニットに合わせたものへと改変される。

主な登場作品

など

備考

  • 公式イメージイラスト・フィギュアのロイは背中に鞘をつけているが、最後の切りふだ発動中や勝利演出の一部を除き、ゲーム中では省略されている。これは、鞘をつけたままにすると、鞘がマントを突き抜けるので、それを回避するためである[8]
  • 勝利演出の一つで発する「真の戦いは、これからだ」という台詞には、「これからロイのソフトが出る」(『スマブラDX』発売時は未発売)という意味が込められている[9]。なお、原作でも同様の台詞を言うが、作中の状況と彼の考え方に沿った物となっており、それ以上の意味はない。
  • ロイが登場する『ファイアーエムブレム 封印の剣』は現在、日本国内のみの発売である。日本のみで発売されたタイトルのキャラクターが『スマブラ』に登場するのは彼以外にも『スマブラDX』からあるが、ファイターとしてはマルスとともに初めてである。なお、『封印の剣』の20年前を舞台にした続編の『ファイアーエムブレム 烈火の剣』は、海外でのシリーズ第1作『FIRE EMBLEM』として発売されている。
  • 『スマブラX』の内部データには、ロイの名前が入った空のファイルがある[10]
  • 『スマブラfor』からは『マリオ』シリーズからクッパJr.のカラーバリエーションとして同名のロイがファイターとして参戦している。シリーズ全編を通して同名の別キャラクターが参戦した事例はこれが初となる。ナレーションのコールは両者で異なるものが用意されている。

脚注

  1. 事実上の初登場作品。
  2. 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
    “エムブレムの新作があるなら、それを推進できる、とは私から提案したことですよ。”
  3. 【スマブラ3DS・WiiU】 2015年6月 新要素のお知らせ - YouTube 2分00秒付近
  4. 速報スマブラ拳!! : ロイ
  5. 『スマブラfor』ではスマちしきに記載あり。
  6. Wii Uでバーチャルコンソールが配信された他、Switchでは有料オンラインサービス『Nintendo Switch Online + 追加パック』加入者限定ソフトの収録タイトルとして配信された。
  7. amiibo使用で登場。
  8. 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
    “ロイは背中にさやがついていますが、ゲーム中でさやをつけたままにすると、マントをさやが突き抜けるので、省略しています。ただ、アピールなどで、さやを意識したポーズづけはしていたりします。 ”
  9. 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
    “ちなみにロイの「真の戦いはこれからだ!」 は、これからロイのソフトが出る、という隠喩にしています。 ”
  10. Super Smash Bros. Brawl - The Cutting Room Floor

外部リンク


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