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「ワンパターン相殺」の版間の差分

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'''ワンパターン相殺'''は、連続して同じ攻撃をヒットさせダメージを与えるとその攻撃のダメージが低下していくシステム。「OP相殺」の略称が広く使われている。 トレーニングなど一部の一人用モードでは適用されない。
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'''ワンパターン相殺'''は、一度ヒットさせた攻撃は、次から与えるダメージが低下するという[[システム]]。「'''OP相殺'''」の略称が広く使われている。同じ攻撃をヒットさせればさせるほど、ワンパターン相殺は累積してその攻撃のダメージは低下していく。ダメージだけでなく、ふっとばし力も多少低下する。
  
下がった攻撃のダメージは別の攻撃をヒットさせることによって回復していく。[[KO|落下]]して復活すると最大まで回復する。
+
1度の攻撃でかかるワンパターン相殺は1回分のみで、たとえば[[多段攻撃]]が複数回ヒットしたり、1度に複数のファイターにヒットしても、かかるワンパターンは1回分のみとなる。コンビネーションワザは、弱攻撃などの通常攻撃のものなら各段で別々の攻撃としてカウントされる。ただし、[[百裂攻撃]]と百裂フィニッシュは同じ攻撃としてカウントされる。必殺ワザのコンビネーションワザはワザによって異なる。
  
ファイターのみならず、アイテム・やくものにダメージを与えた場合もワンパターン相殺は適用される。
+
ワンパターン相殺によって減少した攻撃のダメージは、別の攻撃をヒットさせる度に徐々に元に戻る。そのかわり、新たにヒットさせた攻撃にワンパターン相殺がかかっていく。[[KO|落下]]して復活するとリセットされる。
  
== ダメージの変化 ==
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基本的には不利益をもたらすワンパターン相殺だが、ふっとばし力の低下を利用し、コンボを繋げやすくすることもできる。[[投げ連]]や上強攻撃の連発のような、同じワザを繰り返すコンボは、ワンパターン相殺の影響で繋がりやすさが増していることが多い。
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== 64 ==
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『[[64]]』では『[[DX]]』以降とは異なり、2連続目の攻撃ヒットからいきなり最大までダメージが低下する(0.75倍)。他の攻撃を当てる度に0.7倍ずつ回復していき、4回他の攻撃をヒットさせると全快し次から元のダメージに戻る。なお、『64』はダメージの小数点以下は切り上げられる仕様上、3%以下の攻撃はワンパターン相殺が最大になっても小数点切り上げにより元のダメージと同じになる。また、4~5%の技の場合は1回、6~9%の技の場合は2回、10~24%の技の場合は3回他の攻撃を当てれば元のダメージと同じになる。
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[[反射]]した飛び道具がヒットすると、ワンパターン相殺は反射に使ったワザや飛び道具にかかるのではなく、反射した飛び道具と同じコマンドのワザにかかる。たとえば、{{64|フォックス}}が「リフレクター」で{{64|サムス}}の「チャージショット」を反射してヒットした場合、「チャージショット」のコマンドは通常必殺ワザなので、フォックスの通常必殺ワザの「ブラスター」にワンパターン相殺がかかる。
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{|class="wikitable"
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!最大!!1回復!!2回復!!3回復!!4回復(全快)
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== DX以降 ==
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ヒットさせた攻撃が直近9回まで記録される。ワンパターン相殺によるダメージ減少は、その履歴の中に多く記録されている攻撃ほど、記録が若い攻撃ほど大きくなる。『[[X]]』以降は、直近9回で1度も使っていない攻撃は、ダメージが1.05倍になるボーナスがかかる。
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{|class="wikitable"
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!履歴!!1回前!!2回前!!3回前!!4回前!!5回前!!6回前!!7回前!!8回前!!9回前
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|DX||0.09||0.08||0.07||0.06||0.05||0.04||0.03||0.02||0.01
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|-
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|X||0.1||0.09||0.08||0.07||0.06||0.05||0.04||0.03||0.02
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|-
 +
|style="white-space:nowrap"|3DS/Wii U||0.08||0.07594||0.06782||0.06028||0.05274||0.04462||0.03766||0.02954||0.022
 +
|-
 +
|SP||0.09||0.08545||0.07635||0.0679||0.05945||0.05035||0.04255||0.03345||0.025
 +
|}
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#ワンパターン相殺の倍率の初期値/最大値は1.0
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#履歴に攻撃が記録されていれば、上記の表に対応した分だけ倍率を減らす。
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#履歴を1回前から9回前まで順番に見て処理する。
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#『X』以降は、履歴に無い攻撃は1.05倍になる。
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『DX』を例にとると、履歴に無ければワンパターン相殺の倍率は1.0。"1回前"に記録されていれば、「1.0-0.09=0.91」。"1回前"と"2回目"に記録されていれば、「1.0-0.09-0.08=0.83」。"1回目"と"2回目"と"9回目"に記録されていれば、「1.0-0.09-0.08-0.01=0.82」。本来のダメージが20%の攻撃が履歴の"1回目"と"2回目""と"9回目"に記録されている場合のダメージは、「20*(1.0-0.09-0.08-0.01)=16.4%」。
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同じ攻撃を連続して使用した場合のワンパターン相殺の倍率の推移は、
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*DX: 0.91→0.83→0.76→0.7→0.65→0.61→0.58→0.56→0.55
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*X: 0.9→0.81→0.73→0.66→0.6→0.55→0.51→0.48→0.46
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*3DS/Wii U: 0.92→0.84406→0.77624→0.71596→0.66322→0.6186→0.58094→0.5514→0.5294
 +
*SP: 0.91→0.82455→0.7482→0.6803→0.62085→0.5705→0.52795→0.4945→0.4695
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=== DX ===
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ふっとばし力の計算に使われる値の中には攻撃のダメージが含まれるが、本作(と『64』)では、非飛び道具の攻撃に限り、ワンパターン相殺がかかってない場合のダメージが使われる。攻撃後の蓄積ダメージも計算に使われるので、その分のふっとばし力は低下するものの、飛び道具に比べればふっとばし力の減少は少ない。20%ダメージの非飛び道具を蓄積が100%の相手にヒットさせたときと、ワンパターン相殺がかかって10%ダメージが低下したその攻撃で蓄積が110%の相手にヒットさせたときのふっとびは、同じである。これが飛び道具だと、大きく違う結果になる。
 +
 
 +
多段攻撃がヒットした場合、最初のヒットでワンパターン相殺が記録され、2ヒット目からは記録後のダメージで計算されるという現象が起きる。つまり、2ヒット目は1ヒット目よりもワンパターン相殺が1回多くかかっている状態になる。
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=== X ===
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本作から、ワンパターン相殺が一切かかっていない攻撃にはダメージが1.05倍になるボーナスが適用されるようになった。
 +
 
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[[ホームランコンテスト]]を除く一人用モードではワンパターン相殺が無効化される。[[トレーニング]]も同様。1.05倍ボーナスも無い。ただし、[[亜空の使者]]での対ファイター戦では有効になる。
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『DX』以前とは異なり、ふっとびの計算に使われる攻撃ダメージは、非飛び道具であっても、ワンパターン相殺を適用したものになる。1回ワンパターン相殺がかかっただけで撃墜に必要な蓄積ダメージが10%以上増すワザも多々あり、撃墜に使うワザの使用タイミングの見極めが重要となる。
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{{X|マリオ}}の上強攻撃など、絶え間なく連続で出し続けると、その間は一連の動作とみなされ、幾ら当てても最初の1回分しかワンパターン相殺がかからないワザがある。横強攻撃、上強攻撃、空中攻撃、掴み攻撃に多い。掴み攻撃は2%以下のダメージのものに多い。この仕様を持つワザに毎回ワンパターン相殺をかけたければ、[[しゃがみ]]を挟んだり、一旦間を置いたりするといい。
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シリーズで唯一アイテム投げにワンパターン相殺がかかる。アイテム投げのワンパターン相殺は3種類で、「地上その場投げ」「通常投げ」「スマッシュ投げ」を全アイテムで共有している。地上・空中の区別は無い。
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空中その場落しにはワンパターン相殺がかからない。ただし、ワンパターン相殺が発生するワザでアイテムをキャッチすると、そのワザにかかっていたワンパターン相殺が、そのアイテムの空中その場落としに適用されるようになる。ヒット履歴には記録されない。これはアイテムを一旦捨てて普通に拾い直しても適用されたままになる。他のプレイヤーが拾っても変わらない。他のワザのワンパターン相殺で上書きすることは可能。
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=== 3DS/Wii U ===
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『X』ではふっとばし力の計算にはワンパターン相殺が適用されたダメージをそのまま使っていたが、本作ではワンパターン相殺によるダメージ量変化の0.3倍しか影響しないようになっている。そのため、ワンパターン相殺によるふっとばし力の低下量は大幅に軽減されている。
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 +
アイテム投げにはワンパターン相殺が適用されなくなったが、ヒット履歴には記録され、他の攻撃のワンパターン相殺を回復させることが出来るという仕組みになっている。
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攻撃を絶え間なく連発すると一連のワザとみなされる仕様は廃止された。ただし、一部のファイターの掴み攻撃だけは依然として同じ仕様をもっている。そのような掴み打撃で毎回ワンパターン相殺をかけるには、少し間をおきつつ攻撃を入れる必要がある。以下、連発すると1回分のワンパターン相殺しかかからない掴み攻撃をもつファイター<ref>出典:https://www30.atwiki.jp/ssb4_kensyou/pages/72.html</ref>。
 +
*ピーチ、ヨッシー、ロゼッタ&チコ、クッパJr.、ドンキーコング、ディディーコング、リトル・マック、リンク、トゥーンリンク、サムス、ゼロスーツサムス、ピット、ブラックピット、マルス、ルキナ、アイク、カービィ、デデデ、フォックス、ファルコ、ピカチュウ、リザードン、ルカリオ、プリン、ロボット、ネス、キャプテン・ファルコン、パックマン、ソニック、ミュウツー、リュカ、ロイ、リュウ、カムイ
 +
 
 +
=== SP ===
 
{{節スタブ}}
 
{{節スタブ}}
ダメージの変化量は、過去9回分の攻撃のヒット履歴によって決まる。9連続以上同じ攻撃をヒットさせることによってワンパターン相殺によるダメージの低下は最大になる。過去9回分のヒット履歴に一つもない攻撃はダメージが1.05倍(105%)になる。ヒット履歴の先頭にだけある攻撃は元の9割程度になり、ヒット履歴の1~9番目を埋めた攻撃はおよそ元の半分程度までになる。
+
前作よりも少しワンパターン相殺によるダメージ減少量が大きくなっている。[[シールド]]に攻撃がヒットしたときにもワンパターン相殺がかかるようになった。ただし、普通にヒットした場合よりもダメージの減少量が少し少ない。アイテム投げは『DX』以前のように完全にワンパターン相殺に影響しなくなった。
  
== ワンパターン相殺が適用されない攻撃 ==
+
== ワンパターン相殺がかかるケースとかからないケース ==
ワンパターン相殺によってダメージが変化せず、常に1倍ダメージのままの攻撃が幾つかある。その中でも、ワンパターン相殺用の攻撃のヒット履歴に記憶されるものとされないものがある。攻撃のヒット履歴に記憶されるものは他の攻撃のワンパターン相殺を回復することができる。
+
*ファイターへの攻撃 → かかる。ただし、一部の攻撃はかからない。詳細は[[#ワンパターン相殺がかからない攻撃]]にて。
 +
*攻撃の空振り → かからない。
 +
*[[シールド]]への攻撃 → 『3DS/Wii U』以前はかからない。『SP』はかかる。
 +
*[[飛び道具]]への攻撃 → かからない。ただし、リンクの「爆弾」のような、[[やられ判定]]のある飛び道具の場合はかかることがある。詳細は[[#ファイターの生成物への攻撃]]にて。
 +
*[[相殺]] → かからない。
 +
*[[無敵]]状態の相手への攻撃 → かからない。ただし、カービィの「ストーン」とゼニガメの「からにこもる」へ攻撃した場合にはかかる。
 +
*攻撃が[[反射]]・[[カウンター]]をされた → かからない。
 +
*攻撃可能なステージオブジェクトへの攻撃 → 『X』以前はかからない。『3DS/Wii U』以降はかかる。
 +
*[[箱]]や[[アシストフィギュア]]などの[[やられ判定]]のあるアイテムへの攻撃 → 『DX』以前はかからない。『X』以降はかかる。
  
ワンパターン相殺によってダメージが変化しない攻撃の内、<br />
+
=== ワンパターン相殺がかからない攻撃 ===
攻撃のヒット履歴に記憶される攻撃
+
攻撃がヒットしても、ヒット履歴には記録されない攻撃。これらは常に同じダメージを与える。『[[X]]』以降の1.05倍ボーナスはかからない。[[ほかほか補正]]もかからない。
*アイテム投擲全般(ファイターが生成したものも含む)
 
*[[Wii Fit トレーナー (3DS/Wii U)|Wii Fit トレーナー]]の横必殺ワザのサッカーボール
 
  
攻撃のヒット履歴に記憶されない攻撃
+
*『X』以外、アイテム投げ。ファイターが生成したアイテムを含む。ロックマンの「メタルブレード」のような、ワザの使用と同時にアイテムを発射するものも含む。『X』については[[#X]]を参照。
*ヒット時にエフェクトが出ない攻撃
+
*[[反射]]された飛び道具。
**多くの[[風]]属性攻撃など。
+
*アピール(ルイージの下アピールなど)。
*攻撃判定のあるアピール
+
*ロイの「エクスプロージョン」最大溜め等の、ワザの使用に伴う自傷ダメージ。
 +
*ノーダメージの攻撃。ただし『X』のMr.ゲーム&ウォッチの上空中攻撃の[[風]]はかかる。
 +
*『DX』と『X』のみ、[[空中ワイヤー]]。
 +
*Wii Fit トレーナーの「ヘディング」のサッカーボール。
  
== 連続ヒットワザ ==
+
『3DS/Wii U』では、アイテム投げとWii Fit トレーナーの「ヘディング」のサッカーボールによる攻撃は攻撃のヒット履歴には記録され、他の攻撃のワンパターン相殺を回復させることができる。サッカーボールだけは『SP』でも同様にヒット履歴に記録される。
[[連続ヒットワザ]]は、一度の動作中に何度ヒットしてもワンパターン相殺は1ヒット分のみ適用される。
 
  
[[マリオ (3DS/Wii U)|マリオ]]の上強攻撃などの一部のワザは、絶え間なく連続して繰り出している間はそれが途切れるまで一連の連続ヒットワザとみなされ、最初の1ヒット分のみワンパターン相殺が適用される。
+
=== やられ判定のあるファイターの生成物への攻撃 ===
 +
アイテムや[[やられ判定]]のあるファイターの生成物への攻撃は、『DX』以前はワンパターン相殺がかからない。『X』以降は物によって異なる。以下は『X』以降のリスト。○はワンパターン相殺がかかる。×はワンパターン相殺がかからない。-はその作品には存在しない或いは攻撃不可。
 +
 
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{| class="wikitable"
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|-
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! ファイター !! 物 !! X !! 4 !! SP
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|-
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| ロゼッタ&チコ || チコ || - || ○ || ○
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|-
 +
| クッパJr. || メカクッパ || - || ○ || ○
 +
|-
 +
| ディディーコング || ピーナッツ || × || × || ×
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|-
 +
| ゼルダ || ファントム || - || × || ×
 +
|-
 +
| rowspan="2" | シーク || 仕込針 || × || - || -
 +
|-
 +
| 炸裂丸 || - || ○ || ○
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|-
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| ワリオ || ワリオバイク || ○ || ○ || ○
 +
|-
 +
| rowspan="2" | リンク系 || 爆弾 || ○ || ○ || ○
 +
|-
 +
| 盾 || × || × || ○
 +
|-
 +
| rowspan="2" | ピット・ブラックピット || 鏡の盾 || × || - || -
 +
|-
 +
| 衛星ガーディアンズ || - || × || ×
 +
|-
 +
| rowspan="2" | デデデ || ワドルディ・ワドルドゥ || ○ || - || -
 +
|-
 +
| ゴルドー || - || × || ×
 +
|-
 +
| ゲッコウガ || みがわり人形・丸太 || - || ○ || ○
 +
|-
 +
| ピクミン&オリマー || ピクミン || ○ || × || ×
 +
|-
 +
| rowspan="3" | むらびと || ハニワくんロケット || - || × || ×
 +
|-
 +
| 風船 || - || × || ×
 +
|-
 +
| 木 || - || × || ×
 +
|-
 +
| rowspan="2" | しずえ || しかけハニワくん || - || - || ×
 +
|-
 +
| 風船 || - || - || ×
 +
|-
 +
| アイスクライマー || 「アイスショット」の氷 || ○ || - || ×
 +
|-
 +
| ロボット || ジャイロ || ○ || ○ || ○
 +
|-
 +
| rowspan="3" | ダックハント || 缶 || - || × || ×
 +
|-
 +
| クレー || - || × || ×
 +
|-
 +
| ガンマン || - || × || ×
 +
|-
 +
| rowspan="3" | スネーク || 手榴弾 || ○ || - || ○
 +
|-
 +
| ニキータ || ○ || - || ×
 +
|-
 +
| サイファー || × || - || ×
 +
|-
 +
| rowspan="4" | パックマン || フルーツ || - || ○ || ○
 +
|-
 +
| パワーエサ || - || ○ || ○
 +
|-
 +
| トランポリン | - || - || ×
 +
|-
 +
| 消火栓 || - || × || ×
 +
|-
 +
| パックンフラワー || シューリンガン || - || - || ×
 +
|}
 +
 
 +
=== アイテムによる攻撃 ===
 +
アイテム投げのワンパターン相殺は、『64』『DX』『SP』ではかからない。『X』はかかり、『3DS/Wii U』はやや特殊になっている。詳細は[[#X]]と[[#3DS/Wii U]]にて。
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 +
[[ビームソード]]などのアイテムを使った打撃のワンパターン相殺は、かかるものとかからないものがある。たとえば、[[ビームソード]]は全作かかり、[[ハンマー]]は『X』ではかかるが、『SP』ではかからない。かかるものは、そのアイテムを使った各攻撃種(弱攻撃や強攻撃)ごとにワンパターン相殺が管理されている。たとえば、[[ビームソード]]と[[ホームランバット]]の弱攻撃は、別々の攻撃として管理される。使っていたビームソードを捨てて新たなビームソードを拾っても、以前のワンパターン相殺が引き継がれる。
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 +
射撃アイテムのワンパターン相殺は、『X』以前はかかり([[クラッカーランチャー]]等かからないアイテムも有り)、『3DS/Wii U』以降はかからない。
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 +
== コンビネーション攻撃 ==
 +
コンビネーションワザは、弱攻撃などの通常攻撃のものなら各段で別々の攻撃としてカウントされる。ただし、[[百裂攻撃]]と百裂フィニッシュは同じ攻撃としてカウントされる。必殺ワザのコンビネーションワザはワザによって異なる。
  
 
== 備考 ==
 
== 備考 ==
*[[パックマン (3DS/Wii U)|パックマン]]の下必殺ワザの消火栓(噴火栓)には攻撃してもワンパターン相殺に影響はない。
+
*英語では「Stale-move negation」または「Repetition Effect」。
*[[ロゼッタ&チコ (3DS/Wii U)|ロゼッタ&チコ]]はロゼッタとチコで別々にワンパターン相殺を管理している。
+
 
*{{for|リザードン}}の横必殺ワザのフレアドライブなどにある反動ダメージにはワンパターン相殺は無い。
+
== 脚注 ==
 +
<references/>
 +
 
 +
== 外部リンク ==
 +
*[https://sites.google.com/site/ssb64k/control/system システム・仕様 - 64スマブラ指南書]
 +
*[http://dx.smashbr0s.com/guide/advanced/movestale/ 【システム仕様詳細】ワンパターン相殺 スマブラDX 対戦攻略指南]
 +
*[http://sixriver.web.fc2.com/ssbb/OP.htm もの置き場 スマブラX ワンパターン相殺]
 +
*[https://www30.atwiki.jp/ssb4_kensyou/pages/72.html OP相殺 - スマブラfor 3DS/WiiU 検証wiki]
 +
*[https://www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/pages/52.html OP相殺 - スマブラSPECIAL 検証wiki]
  
{{デフォルトソート:わんぱたーんそうさい}}
+
{{デフォルトソート:わんはたあんそうさい}}
 
[[カテゴリ:システム]]
 
[[カテゴリ:システム]]

2019年2月20日 (水) 19:55時点における版

ワンパターン相殺は、一度ヒットさせた攻撃は、次から与えるダメージが低下するというシステム。「OP相殺」の略称が広く使われている。同じ攻撃をヒットさせればさせるほど、ワンパターン相殺は累積してその攻撃のダメージは低下していく。ダメージだけでなく、ふっとばし力も多少低下する。

1度の攻撃でかかるワンパターン相殺は1回分のみで、たとえば多段攻撃が複数回ヒットしたり、1度に複数のファイターにヒットしても、かかるワンパターンは1回分のみとなる。コンビネーションワザは、弱攻撃などの通常攻撃のものなら各段で別々の攻撃としてカウントされる。ただし、百裂攻撃と百裂フィニッシュは同じ攻撃としてカウントされる。必殺ワザのコンビネーションワザはワザによって異なる。

ワンパターン相殺によって減少した攻撃のダメージは、別の攻撃をヒットさせる度に徐々に元に戻る。そのかわり、新たにヒットさせた攻撃にワンパターン相殺がかかっていく。落下して復活するとリセットされる。

基本的には不利益をもたらすワンパターン相殺だが、ふっとばし力の低下を利用し、コンボを繋げやすくすることもできる。投げ連や上強攻撃の連発のような、同じワザを繰り返すコンボは、ワンパターン相殺の影響で繋がりやすさが増していることが多い。

64

64』では『DX』以降とは異なり、2連続目の攻撃ヒットからいきなり最大までダメージが低下する(0.75倍)。他の攻撃を当てる度に0.7倍ずつ回復していき、4回他の攻撃をヒットさせると全快し次から元のダメージに戻る。なお、『64』はダメージの小数点以下は切り上げられる仕様上、3%以下の攻撃はワンパターン相殺が最大になっても小数点切り上げにより元のダメージと同じになる。また、4~5%の技の場合は1回、6~9%の技の場合は2回、10~24%の技の場合は3回他の攻撃を当てれば元のダメージと同じになる。

反射した飛び道具がヒットすると、ワンパターン相殺は反射に使ったワザや飛び道具にかかるのではなく、反射した飛び道具と同じコマンドのワザにかかる。たとえば、フォックスが「リフレクター」でサムスの「チャージショット」を反射してヒットした場合、「チャージショット」のコマンドは通常必殺ワザなので、フォックスの通常必殺ワザの「ブラスター」にワンパターン相殺がかかる。

倍率
最大 1回復 2回復 3回復 4回復(全快)
0.75x 0.82x 0.89x 0.96x 1.0x

DX以降

ヒットさせた攻撃が直近9回まで記録される。ワンパターン相殺によるダメージ減少は、その履歴の中に多く記録されている攻撃ほど、記録が若い攻撃ほど大きくなる。『X』以降は、直近9回で1度も使っていない攻撃は、ダメージが1.05倍になるボーナスがかかる。

履歴 1回前 2回前 3回前 4回前 5回前 6回前 7回前 8回前 9回前
DX 0.09 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01
X 0.1 0.09 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 0.03 0.02
3DS/Wii U 0.08 0.07594 0.06782 0.06028 0.05274 0.04462 0.03766 0.02954 0.022
SP 0.09 0.08545 0.07635 0.0679 0.05945 0.05035 0.04255 0.03345 0.025
  1. ワンパターン相殺の倍率の初期値/最大値は1.0
  2. 履歴に攻撃が記録されていれば、上記の表に対応した分だけ倍率を減らす。
  3. 履歴を1回前から9回前まで順番に見て処理する。
  4. 『X』以降は、履歴に無い攻撃は1.05倍になる。

『DX』を例にとると、履歴に無ければワンパターン相殺の倍率は1.0。"1回前"に記録されていれば、「1.0-0.09=0.91」。"1回前"と"2回目"に記録されていれば、「1.0-0.09-0.08=0.83」。"1回目"と"2回目"と"9回目"に記録されていれば、「1.0-0.09-0.08-0.01=0.82」。本来のダメージが20%の攻撃が履歴の"1回目"と"2回目""と"9回目"に記録されている場合のダメージは、「20*(1.0-0.09-0.08-0.01)=16.4%」。

同じ攻撃を連続して使用した場合のワンパターン相殺の倍率の推移は、

  • DX: 0.91→0.83→0.76→0.7→0.65→0.61→0.58→0.56→0.55
  • X: 0.9→0.81→0.73→0.66→0.6→0.55→0.51→0.48→0.46
  • 3DS/Wii U: 0.92→0.84406→0.77624→0.71596→0.66322→0.6186→0.58094→0.5514→0.5294
  • SP: 0.91→0.82455→0.7482→0.6803→0.62085→0.5705→0.52795→0.4945→0.4695

DX

ふっとばし力の計算に使われる値の中には攻撃のダメージが含まれるが、本作(と『64』)では、非飛び道具の攻撃に限り、ワンパターン相殺がかかってない場合のダメージが使われる。攻撃後の蓄積ダメージも計算に使われるので、その分のふっとばし力は低下するものの、飛び道具に比べればふっとばし力の減少は少ない。20%ダメージの非飛び道具を蓄積が100%の相手にヒットさせたときと、ワンパターン相殺がかかって10%ダメージが低下したその攻撃で蓄積が110%の相手にヒットさせたときのふっとびは、同じである。これが飛び道具だと、大きく違う結果になる。

多段攻撃がヒットした場合、最初のヒットでワンパターン相殺が記録され、2ヒット目からは記録後のダメージで計算されるという現象が起きる。つまり、2ヒット目は1ヒット目よりもワンパターン相殺が1回多くかかっている状態になる。

X

本作から、ワンパターン相殺が一切かかっていない攻撃にはダメージが1.05倍になるボーナスが適用されるようになった。

ホームランコンテストを除く一人用モードではワンパターン相殺が無効化される。トレーニングも同様。1.05倍ボーナスも無い。ただし、亜空の使者での対ファイター戦では有効になる。

『DX』以前とは異なり、ふっとびの計算に使われる攻撃ダメージは、非飛び道具であっても、ワンパターン相殺を適用したものになる。1回ワンパターン相殺がかかっただけで撃墜に必要な蓄積ダメージが10%以上増すワザも多々あり、撃墜に使うワザの使用タイミングの見極めが重要となる。

マリオの上強攻撃など、絶え間なく連続で出し続けると、その間は一連の動作とみなされ、幾ら当てても最初の1回分しかワンパターン相殺がかからないワザがある。横強攻撃、上強攻撃、空中攻撃、掴み攻撃に多い。掴み攻撃は2%以下のダメージのものに多い。この仕様を持つワザに毎回ワンパターン相殺をかけたければ、しゃがみを挟んだり、一旦間を置いたりするといい。

シリーズで唯一アイテム投げにワンパターン相殺がかかる。アイテム投げのワンパターン相殺は3種類で、「地上その場投げ」「通常投げ」「スマッシュ投げ」を全アイテムで共有している。地上・空中の区別は無い。

空中その場落しにはワンパターン相殺がかからない。ただし、ワンパターン相殺が発生するワザでアイテムをキャッチすると、そのワザにかかっていたワンパターン相殺が、そのアイテムの空中その場落としに適用されるようになる。ヒット履歴には記録されない。これはアイテムを一旦捨てて普通に拾い直しても適用されたままになる。他のプレイヤーが拾っても変わらない。他のワザのワンパターン相殺で上書きすることは可能。

3DS/Wii U

『X』ではふっとばし力の計算にはワンパターン相殺が適用されたダメージをそのまま使っていたが、本作ではワンパターン相殺によるダメージ量変化の0.3倍しか影響しないようになっている。そのため、ワンパターン相殺によるふっとばし力の低下量は大幅に軽減されている。

アイテム投げにはワンパターン相殺が適用されなくなったが、ヒット履歴には記録され、他の攻撃のワンパターン相殺を回復させることが出来るという仕組みになっている。

攻撃を絶え間なく連発すると一連のワザとみなされる仕様は廃止された。ただし、一部のファイターの掴み攻撃だけは依然として同じ仕様をもっている。そのような掴み打撃で毎回ワンパターン相殺をかけるには、少し間をおきつつ攻撃を入れる必要がある。以下、連発すると1回分のワンパターン相殺しかかからない掴み攻撃をもつファイター[1]

  • ピーチ、ヨッシー、ロゼッタ&チコ、クッパJr.、ドンキーコング、ディディーコング、リトル・マック、リンク、トゥーンリンク、サムス、ゼロスーツサムス、ピット、ブラックピット、マルス、ルキナ、アイク、カービィ、デデデ、フォックス、ファルコ、ピカチュウ、リザードン、ルカリオ、プリン、ロボット、ネス、キャプテン・ファルコン、パックマン、ソニック、ミュウツー、リュカ、ロイ、リュウ、カムイ

SP

[icon] この節の加筆が望まれています。

前作よりも少しワンパターン相殺によるダメージ減少量が大きくなっている。シールドに攻撃がヒットしたときにもワンパターン相殺がかかるようになった。ただし、普通にヒットした場合よりもダメージの減少量が少し少ない。アイテム投げは『DX』以前のように完全にワンパターン相殺に影響しなくなった。

ワンパターン相殺がかかるケースとかからないケース

  • ファイターへの攻撃 → かかる。ただし、一部の攻撃はかからない。詳細は#ワンパターン相殺がかからない攻撃にて。
  • 攻撃の空振り → かからない。
  • シールドへの攻撃 → 『3DS/Wii U』以前はかからない。『SP』はかかる。
  • 飛び道具への攻撃 → かからない。ただし、リンクの「爆弾」のような、やられ判定のある飛び道具の場合はかかることがある。詳細は#ファイターの生成物への攻撃にて。
  • 相殺 → かからない。
  • 無敵状態の相手への攻撃 → かからない。ただし、カービィの「ストーン」とゼニガメの「からにこもる」へ攻撃した場合にはかかる。
  • 攻撃が反射カウンターをされた → かからない。
  • 攻撃可能なステージオブジェクトへの攻撃 → 『X』以前はかからない。『3DS/Wii U』以降はかかる。
  • アシストフィギュアなどのやられ判定のあるアイテムへの攻撃 → 『DX』以前はかからない。『X』以降はかかる。

ワンパターン相殺がかからない攻撃

攻撃がヒットしても、ヒット履歴には記録されない攻撃。これらは常に同じダメージを与える。『X』以降の1.05倍ボーナスはかからない。ほかほか補正もかからない。

  • 『X』以外、アイテム投げ。ファイターが生成したアイテムを含む。ロックマンの「メタルブレード」のような、ワザの使用と同時にアイテムを発射するものも含む。『X』については#Xを参照。
  • 反射された飛び道具。
  • アピール(ルイージの下アピールなど)。
  • ロイの「エクスプロージョン」最大溜め等の、ワザの使用に伴う自傷ダメージ。
  • ノーダメージの攻撃。ただし『X』のMr.ゲーム&ウォッチの上空中攻撃のはかかる。
  • 『DX』と『X』のみ、空中ワイヤー
  • Wii Fit トレーナーの「ヘディング」のサッカーボール。

『3DS/Wii U』では、アイテム投げとWii Fit トレーナーの「ヘディング」のサッカーボールによる攻撃は攻撃のヒット履歴には記録され、他の攻撃のワンパターン相殺を回復させることができる。サッカーボールだけは『SP』でも同様にヒット履歴に記録される。

やられ判定のあるファイターの生成物への攻撃

アイテムややられ判定のあるファイターの生成物への攻撃は、『DX』以前はワンパターン相殺がかからない。『X』以降は物によって異なる。以下は『X』以降のリスト。○はワンパターン相殺がかかる。×はワンパターン相殺がかからない。-はその作品には存在しない或いは攻撃不可。

ファイター X 4 SP
ロゼッタ&チコ チコ -
クッパJr. メカクッパ -
ディディーコング ピーナッツ × × ×
ゼルダ ファントム - × ×
シーク 仕込針 × - -
炸裂丸 -
ワリオ ワリオバイク
リンク系 爆弾
× ×
ピット・ブラックピット 鏡の盾 × - -
衛星ガーディアンズ - × ×
デデデ ワドルディ・ワドルドゥ - -
ゴルドー - × ×
ゲッコウガ みがわり人形・丸太 -
ピクミン&オリマー ピクミン × ×
むらびと ハニワくんロケット - × ×
風船 - × ×
- × ×
しずえ しかけハニワくん - - ×
風船 - - ×
アイスクライマー 「アイスショット」の氷 - ×
ロボット ジャイロ
ダックハント - × ×
クレー - × ×
ガンマン - × ×
スネーク 手榴弾 -
ニキータ - ×
サイファー × - ×
パックマン フルーツ -
パワーエサ -
- - ×
消火栓 - × ×
パックンフラワー シューリンガン - - ×

アイテムによる攻撃

アイテム投げのワンパターン相殺は、『64』『DX』『SP』ではかからない。『X』はかかり、『3DS/Wii U』はやや特殊になっている。詳細は#X#3DS/Wii Uにて。

ビームソードなどのアイテムを使った打撃のワンパターン相殺は、かかるものとかからないものがある。たとえば、ビームソードは全作かかり、ハンマーは『X』ではかかるが、『SP』ではかからない。かかるものは、そのアイテムを使った各攻撃種(弱攻撃や強攻撃)ごとにワンパターン相殺が管理されている。たとえば、ビームソードホームランバットの弱攻撃は、別々の攻撃として管理される。使っていたビームソードを捨てて新たなビームソードを拾っても、以前のワンパターン相殺が引き継がれる。

射撃アイテムのワンパターン相殺は、『X』以前はかかり(クラッカーランチャー等かからないアイテムも有り)、『3DS/Wii U』以降はかからない。

コンビネーション攻撃

コンビネーションワザは、弱攻撃などの通常攻撃のものなら各段で別々の攻撃としてカウントされる。ただし、百裂攻撃と百裂フィニッシュは同じ攻撃としてカウントされる。必殺ワザのコンビネーションワザはワザによって異なる。

備考

  • 英語では「Stale-move negation」または「Repetition Effect」。

脚注

外部リンク