1行目: |
1行目: |
− | [[ファイル:公式 きょうの1枚 2014年01月22日.jpg|サムネイル|[[マリオ (3DS/Wii U)|マリオ]]のガケつかまりを[[リンク (3DS/Wii U)|リンク]]が奪っているところ。 ]] | + | [[ファイル:公式 きょうの1枚 2014年01月22日.jpg|サムネイル|『[[3DS/Wii U]]』で、{{for|マリオ}}が{{for|リンク}}から崖を奪っているところ。]] |
− | 複数のキャラクターが1つの[[ガケ]]に同時に[[ガケつかまり]]をし続けることはできない。誰かが掴まっている崖に他のファイターが後から掴まった場合、先に掴まっていた側は弾き出され、さらに一時的に操作ができない硬直状態になる。この、後から崖を掴んだファイターが先に掴んでいたファイターから崖を奪うことができるシステム・テクニックを、'''ガケ奪い'''という。
| + | '''{{PAGENAME}}'''は、『[[3DS/Wii U]]』と『[[SP]]』に存在する[[テクニック]]。誰かが[[崖つかまり]]をしている[[崖]]に他のファイターが近づいた場合、先に掴まっていた側は弾き出され、後から来た方が新たに崖を掴む、というもの。この仕様があるため、複数のファイターが1つの[[崖]]に同時に[[崖つかまり]]をし続けることはできない。 |
| | | |
− | 『スマブラX』までは崖奪いは無く、後から崖を掴むことはできなかったため、崖掴まりをしなければ復帰することができない状況のファイターがいた場合、対戦相手は先に崖を掴むことで崖掴まりをできない状態にすることが復帰阻止の主な手段の一つだった。『スマブラfor』では、この崖奪いの登場によって復帰阻止の形が大きく変化した。
| + | 過去作では崖を奪うことはできなかったため、相手が崖つかまりをしなければ復帰することができない状況であった場合、先に崖を掴んでおくことで崖つかまりをできない状態にすることが復帰阻止の主な手段の一つだった。『3DS/Wii U』以降は、この崖奪いの登場によって復帰阻止の形が大きく変化した。 |
| | | |
− | ==ガケ奪いがおこるタイミング== | + | == 崖奪いが起きるタイミング == |
− | 崖奪いは、先に崖掴まりした側の'''“強制崖掴まり時間”'''が過ぎた後に起こる。強制崖掴まり時間とは、崖掴まりをしてから行動可能になるまでの硬直時間で、全ファイター共通で20Fである。なお、[[空中ワイヤー]]で崖を掴んだ場合、その時間が極端に短い。
| + | 誰かが[[崖つかまり]]をしている崖に他のファイターが後から崖つかまりを行うと、崖奪いが起きる。 |
| | | |
− | 崖に2体目が掴まった時にまだ先に崖を掴んだ側の強制崖掴まり時間が過ぎていなかった場合、その時間が過ぎるまでは一時的に1つの崖に2体が同時に掴まっている状態になる。先に崖を掴んだ側がその時間が過ぎた後でもまだ崖に掴まっていると、崖奪いによって弾き出される。強制崖掴まり時間を過ぎてもなお崖掴まりをしているファイターは、後から崖掴まりをされると必ずその瞬間に崖奪いをされる。
| + | なお、先に崖つかまりをした側がまだ[[強制崖つかまり時間]]を終えていない場合には、一時的に複数のファイターが1つの崖につかまっている状態になり、それが終えた後に崖奪いが起きる。強制崖つかまり時間とは、崖つかまりをしてから行動可能になるまでの硬直時間で、『3DS/Wii U』と『SP』では19F或いは20Fとなっている。 |
| | | |
− | == ガケ奪いからの追撃とその回避 == | + | == 崖奪いされた側 == |
− | [[ファイル:ガケ奪い ロックマン.gif|サムネイル|x150px|[[ロックマン (3DS/Wii U)|ロックマン]]のガケ奪いからの後空中攻撃。]]
| + | 崖奪いをされると、崖から弾き出されるように後ろへ小さく跳ねる。このとき、28Fの間は操作が効かず、無防備になる。崖奪いをした側は、この硬直中に追撃することが出来る。 |
− | 先に崖を掴んだ側は、強制崖掴まり時間中に“その場崖登り”と“崖離し”'''以外'''の[[ガケのぼり]]行動(=[[先行入力]]できる崖掴まりからの行動)を入力しておくと、強制崖掴まり時間の終了後、崖から弾き出されずに登ることができる。ジャンプ崖登りは、ジャンプボタンでの入力だと崖奪いを回避することができ、上方向入力だと回避することができない。
| |
| | | |
− | 崖奪いが発生した場合、崖奪いをした側は、崖奪いをされた側が硬直している間に、「崖離し→空中ジャンプ→攻撃」で追撃することができる。この追撃は、崖掴まりのタイミングや追撃に使う攻撃によっては確定で決まることがある。[[ロックマン (3DS/Wii U)|ロックマン]]など、発生と範囲に優れる後空中攻撃を持っているファイターは追撃がしやすい。後空中攻撃でないと追撃できないファイターが殆どで、下空中攻撃など他のワザでも追撃できる[[マルス (3DS/Wii U)|マルス]]のようなファイターは少数である。
| + | 攻撃を受けたときと異なり、この後に[[崖つかまり]]をすると、連続での崖つかまりとみなされ、無敵はつかない。 |
| | | |
− | 崖奪いをされる側・する側の崖掴まりをした時間が近いほど追撃がしやすい。なぜなら、後から崖に掴まった側にも強制崖掴まり時間([[#ガケ奪いがおこるタイミング]])が生じるためであり、その時間は崖奪いをされたときの硬直時間よりも僅かに短い程度であるためである。崖奪いから追撃をするには、崖奪いが起きるまでの時間で自分の強制崖掴まり時間をなるべく消化しておく必要がある。だが、両者の崖掴まりをした時間が近いほど、先に崖を掴んだ側は後から崖を掴まれたのを確認してから崖奪いを回避するための入力をする猶予が伸びることになる。テクニックの[[テクニック#最速崖つかまり|最速崖つかまり]]、[[テクニック#オートマ崖つかまり|オートマ崖つかまり]]をすると、狙ったタイミングで崖掴まりがしやすくなる。
| + | 『[[SP]]』では、崖を奪われた直後から左右への移動が効くようになった。ステージ側へ方向入力していれば、そのまま着地することもできる。そのため、崖を奪われても、素早く反応して左右移動をすれば、追撃を受けにくくすることができる。 |
| | | |
− | 崖掴まりをした側が崖奪いを警戒してすぐに崖登りをすることを予測し、崖を奪わずに不用意な崖登り行動の隙を突く、崖掴まりで復帰すると見せかけて[[テクニック#崖掴まりキャンセル|崖掴まりキャンセル]]で崖奪いのために近づいた相手を攻撃するというような駆け引きもある。崖掴まりからの読み合いはどちらにも様々な選択肢がある。
| + | == 崖奪いの回避 == |
| + | 先に崖を掴んだ側は、[[強制崖つかまり時間]]中に[[崖登り]]行動を[[先行入力]]しておくと、強制崖つかまり時間の終了後、崖奪いにならずに崖登りをすることができる。なお、『[[3DS/Wii U]]』では、その場登りと、上方向入力によるジャンプ登りだけは先行入力が効かず、崖奪いを防ぐことはできない。 |
| | | |
− | 崖奪いからは確定追撃を決めることだけが重要ではない。崖奪いをされたファイターがそのまま再度崖を掴んだ場合は、連続での崖掴まりと判定され、無敵はつかない。よって、崖奪いをしたあとにすぐさま崖登りをして、読みやすくなった相手の復帰ルートを狩るといった手段もある。
| + | == 崖奪いからの追撃 == |
| + | [[ファイル:ガケ奪い ロックマン.gif|サムネイル|x150px|『3DS/Wii U』の{{for|ロックマン}}の崖奪いからの後空中攻撃。]] |
| + | 崖奪いが発生した場合、崖奪いをした側は、崖奪いをされた側が硬直している間に、「崖離し→空中ジャンプ→攻撃」で追撃することができる。この追撃は、崖つかまりのタイミングや追撃に使う攻撃によっては確定で決まることがある。[[ロックマン]]など、発生と範囲に優れる後空中攻撃を持っているファイターは追撃がしやすい。 |
| | | |
− | 一部のファイターはステージの崖の形状によっては、崖奪いをされるときに後ろに方向入力をしていると、崖奪いが発生した瞬間に[[カベジャンプ]]をすることができる。カベジャンプ後はすぐに行動可能なので、崖奪いからの追撃を防げるだけでなく、返り討ちまで狙える。 [https://www.youtube.com/watch?list=PL6BPj6LYE4vogxSf6CeYZjTGtMG_dG3yZ&v=P7yrX-2HzTE 参考動画]
| + | 崖奪いをされる側・する側の崖つかまりをした時間が近いほど追撃がしやすい。なぜなら、後から崖に掴まった側にも強制崖つかまり時間([[#崖奪いが起きるタイミング]])が生じるためである。よって、崖奪いが起きるまでの時間で自分の強制崖つかまり時間をなるべく消化しておくほど、崖奪い後の追撃がしやすくなる。しかし、両者の崖つかまりをした時間が近いほど、先に崖を掴んだ側は後から崖を掴まれたのを確認してから崖奪いを回避するための入力をする猶予が伸びることにもなる。 |
| + | |
| + | [[最速崖つかまり]]テクニックを利用すると、狙ったタイミングで崖つかまりがしやすくなる。 |
| + | |
| + | 崖奪い関連の駆け引きは、崖奪いからの確定追撃を決める事だけではない。崖奪いをされたファイターがそのまま再度崖を掴んだ場合は、連続での崖つかまりと判定され、無敵はつかない。よって、崖奪いをしたあとにすぐさま崖登りをして、読みやすくなった相手の復帰ルートを狩るといった手段もある。他には、崖奪いを警戒してすぐに崖登りをすることを予測し、崖を奪うフリを見せて相手が焦って崖登りをしたところの隙を突く、というものもある。 |
| + | |
| + | 『3DS/Wii U』では、一部のファイターは、ステージの崖の形状によっては、崖奪いをされるときに後ろに方向入力をしていると、崖奪いが発生した瞬間に[[カベジャンプ]]をすることができる。カベジャンプ後はすぐに行動可能なので、崖奪いからの追撃を防げるだけでなく、返り討ちまで狙える。 [https://www.youtube.com/watch?list=PL6BPj6LYE4vogxSf6CeYZjTGtMG_dG3yZ&v=P7yrX-2HzTE 参考動画] |
| | | |
| == 備考 == | | == 備考 == |
− | *ガケ奪いによって得点権は移動しない。 | + | *英語では「Ledge trumping」。 |
| + | *崖奪いによって撃墜権は移動しない。 |
| | | |
| == 関連項目 == | | == 関連項目 == |
− | *[[ガケつかまり]] | + | *[[崖つかまり]] |
| + | *[[崖つかまり阻止]] |
| | | |
| {{デフォルトソート:かけうはい}} | | {{デフォルトソート:かけうはい}} |
− | [[カテゴリ:テクニック]] | + | [[カテゴリ:非公式用語]] |
− | [[カテゴリ:システム]] | + | [[カテゴリ:テクニック (3DS/Wii U)]][[カテゴリ:テクニック (SP)]] |