「ガノンドロフ」の版間の差分
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[[ファイル:ガノンドロフ (ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD).png|170px|サムネイル|左|『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』のガノンドロフ]] | [[ファイル:ガノンドロフ (ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD).png|170px|サムネイル|左|『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』のガノンドロフ]] | ||
『ゼルダの伝説』シリーズの多くの作品に登場する悪役キャラクターで、“(大)魔王ガノンドロフ”、“魔王(または魔獣)ガノン”などと呼ばれる。ガノンドロフとガノンは同一の存在で、大男の姿を“ガノンドロフ”、豚やイノシシに似た怪物に変貌した姿を“ガノン”としている。怪物の姿に変貌する場合、その多くは、後述する「トライフォース」の悪用や暴走が契機となっている。<br> | 『ゼルダの伝説』シリーズの多くの作品に登場する悪役キャラクターで、“(大)魔王ガノンドロフ”、“魔王(または魔獣)ガノン”などと呼ばれる。ガノンドロフとガノンは同一の存在で、大男の姿を“ガノンドロフ”、豚やイノシシに似た怪物に変貌した姿を“ガノン”としている。怪物の姿に変貌する場合、その多くは、後述する「トライフォース」の悪用や暴走が契機となっている。<br> | ||
本編においては、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『風のタクト』『トワイライトプリンセス』の3作品にガノンドロフとして登場する。ガノンドロフおよびガノンは、主人公の[[リンク]]とヒロインの[[ゼルダ]]とは違い、『4つの剣+ | 本編においては、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『風のタクト』『トワイライトプリンセス』の3作品にガノンドロフとして登場する。ガノンドロフおよびガノンは、主人公の[[リンク]]とヒロインの[[ゼルダ]]とは違い、『4つの剣+』を除いて同一人物である。作品ごとに復活しているようだが、復活の方法は不明。『ゼルダ』シリーズの多くでラストボスの立場にある。砂漠の民ゲルド族出身の大男で、育ての親は「[[コタケ&コウメ|ツインローバ]]」。ゲルド族とは人口のほとんどが女性の義賊民族で、百年に一度生まれる男をゲルドの王とするしきたりがあった。 | ||
ガノンドロフとして初登場した『時のオカリナ』では、ゲルド族の支配では飽きたらずハイラル全土の支配を目論み、リンクがマスターソードを引き抜いた反動で眠りについた(封印された)隙に聖地へ侵入。触れた者の望みを叶えるトライフォースをものにすべく接触するが、“知恵”か“勇気”のどちらかが欠けていたためにトライフォースは三つに分裂し、ガノンドロフを最も象徴する要素を司った部位である「“力”のトライフォース」だけが彼に宿った。この一連の出来事は『ゼルダ』シリーズのターニングポイントであり、ここから三つの並行世界へ分岐していくこととなる。<br> | ガノンドロフとして初登場した『時のオカリナ』では、ゲルド族の支配では飽きたらずハイラル全土の支配を目論み、リンクがマスターソードを引き抜いた反動で眠りについた(封印された)隙に聖地へ侵入。触れた者の望みを叶えるトライフォースをものにすべく接触するが、“知恵”か“勇気”のどちらかが欠けていたためにトライフォースは三つに分裂し、ガノンドロフを最も象徴する要素を司った部位である「“力”のトライフォース」だけが彼に宿った。この一連の出来事は『ゼルダ』シリーズのターニングポイントであり、ここから三つの並行世界へ分岐していくこととなる。<br> | ||
その後の展開としては、「リンクがガノンドロフを倒した時間軸(『風のタクト』『夢幻の砂時計』『大地の汽笛』)」、「リンクが元の時代に戻り、事前に手を打ったため、封印戦争が起きなかった時間軸(『トワイライトプリンセス』『4つの剣+』)」、「リンクがガノンドロフに敗北した時間軸(『神々のトライフォース』『ふしぎの木の実』『夢をみる島』『神々のトライフォース2』『ゼルダの伝説(初代)』『リンクの冒険』)」の三つの世界線が描かれている。いずれにせよ、ハイラルを完全に手中に収め損じた末の封印や、別の世界への追放などによって野望を阻止され、時を経ては復活し再びハイラルを支配しようとする、といったことを繰り返している。ただし、「封印戦争が起きなかった時間軸」だけは例外で、『トワイライトプリンセス』にてリンクの手により完全に死亡したのち、数百年後の『4つの剣+ | その後の展開としては、「リンクがガノンドロフを倒した時間軸(『風のタクト』『夢幻の砂時計』『大地の汽笛』)」、「リンクが元の時代に戻り、事前に手を打ったため、封印戦争が起きなかった時間軸(『トワイライトプリンセス』『4つの剣+』)」、「リンクがガノンドロフに敗北した時間軸(『神々のトライフォース』『ふしぎの木の実』『夢をみる島』『神々のトライフォース2』『ゼルダの伝説(初代)』『リンクの冒険』)」の三つの世界線が描かれている。いずれにせよ、ハイラルを完全に手中に収め損じた末の封印や、別の世界への追放などによって野望を阻止され、時を経ては復活し再びハイラルを支配しようとする、といったことを繰り返している。ただし、「封印戦争が起きなかった時間軸」だけは例外で、『トワイライトプリンセス』にてリンクの手により完全に死亡したのち、数百年後の『4つの剣+』において、別個体のガノンドロフが誕生している。 | ||
現在のところ、『ゼルダ』シリーズにおいては黒幕や元凶としての登場がほとんどで、正統派のシリアスな悪役を貫いている。この点は、同じく任天堂の看板タイトルである『マリオ』シリーズの悪役[[クッパ]]が、時折味方として登場するのと対照的である。唯一『風のタクト』では、情感のある一面も見せる。 | |||
== 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ == | == 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ == | ||
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**[https://m.youtube.com/watch?v=RIa79bTDuV4 「任天堂スペースワールド2000」で発表されたデモ]にも、同じ大剣を縦に振り下ろすシーンがあり、動作が多少似ている。ただし、デモでは片手で振り下ろしている。 | **[https://m.youtube.com/watch?v=RIa79bTDuV4 「任天堂スペースワールド2000」で発表されたデモ]にも、同じ大剣を縦に振り下ろすシーンがあり、動作が多少似ている。ただし、デモでは片手で振り下ろしている。 | ||
*前空中攻撃:頭蓋割 | *前空中攻撃:頭蓋割 | ||
** | **右拳を振り下ろす点や着地硬直時の姿勢が、『時のオカリナ』のガノンドロフ戦ではじめに行う、右拳を地面に叩きつける動作を彷彿とさせる。 | ||
**ワザの出始めの構えが、「ゼルダの伝説 時のオカリナ | **ワザの出始めの構えが、「ゼルダの伝説 時のオカリナ オリジナルサウンドトラック」で見ることができる、ガノンドロフがリンクに向かって右拳を振り下ろさんとするアートワークを多少彷彿とさせる。 | ||
{{SG | {{SG | ||
|画像1=[[ファイル:元ネタ ガノンドロフ 空前.jpg|150px]] | |画像1=[[ファイル:元ネタ ガノンドロフ 空前.jpg|150px]] | ||
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**自力でもって上昇する点が、『時のオカリナ』で見せる空中浮遊を多少彷彿とさせる。 | **自力でもって上昇する点が、『時のオカリナ』で見せる空中浮遊を多少彷彿とさせる。 | ||
*[[最後の切りふだ]]:魔獣ガノン {{有無|X}}{{有無|for}} / 魔王ガノン {{有無|SP}} | *[[最後の切りふだ]]:魔獣ガノン {{有無|X}}{{有無|for}} / 魔王ガノン {{有無|SP}} | ||
** | **初代から登場するもう一つの姿。デザインの基盤は“魔獣”が『トワイライトプリンセス』、“魔王”が『時のオカリナ』のものとなっている。 | ||
**{{有無|SP}} 『時のオカリナ』同様、変身時に全身から青白い閃光を放つ。 | **{{有無|SP}} 『時のオカリナ』同様、変身時に全身から青白い閃光を放つ。 | ||
*[[ガケのぼり#のぼり攻撃|ガケのぼり攻撃]]:左手を右から左に向かって払い、手の甲を前方の相手に当てるように攻撃 | *[[ガケのぼり#のぼり攻撃|ガケのぼり攻撃]]:左手を右から左に向かって払い、手の甲を前方の相手に当てるように攻撃 | ||
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***同作の物語中盤のムービーで、「魔獣島」の頂上まで辿り着いたリンクに攻撃する際は左手で行う。 | ***同作の物語中盤のムービーで、「魔獣島」の頂上まで辿り着いたリンクに攻撃する際は左手で行う。 | ||
*[[属性#属性の一覧|電撃属性]]および電撃のエフェクトが発生するワザ各種 | *[[属性#属性の一覧|電撃属性]]および電撃のエフェクトが発生するワザ各種 | ||
** | **『時のオカリナ』のガノンドロフの、光弾の生成中のSEとエフェクトが放電を思わせる点、ガノンドロフが喰らった際、体のまわりに無数の電流が発生し動けなくなる点から、ガノンドロフは電撃属性の力を有していると解釈できる。 | ||
***『スカイウォードソード』で、ガノンドロフの前世であることが示唆されている「終焉の者」も、剣に雷の力を宿したり、リンクの頭上から雷を落としたりする。 | ***『スカイウォードソード』で、ガノンドロフの前世であることが示唆されている「終焉の者」も、剣に雷の力を宿したり、リンクの頭上から雷を落としたりする。 | ||
**直結的な元ネタではないが、『ブレス オブ ザ ワイルド』において、ゲルド族の主要キャラが周囲に雷を落とす技を持っていたり、同キャラが操る神獣が、電撃を発射したり一帯に落雷を起こしたりするなど、ゲルド族と電撃に浅からぬゆかりがあると推測できる描写が散見する。 | **直結的な元ネタではないが、『ブレス オブ ザ ワイルド』において、ゲルド族の主要キャラが周囲に雷を落とす技を持っていたり、同キャラが操る神獣が、電撃を発射したり一帯に落雷を起こしたりするなど、ゲルド族と電撃に浅からぬゆかりがあると推測できる描写が散見する。 | ||
*[[属性#属性の一覧|暗黒属性]]のワザ各種 | *[[属性#属性の一覧|暗黒属性]]のワザ各種 | ||
** | **直結的な元ネタではないが、『時のオカリナ』のガノンドロフ戦前のムービーで、ガノンドロフがリンクを呑まんばかりの闇の波動を発生させ、「ナビィ」を近付かせないようにしていることから、原作でも暗黒属性の力を有していると解釈できる。 | ||
===== その他 ===== | ===== その他 ===== | ||
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**『トワイライトプリンセス』の魔獣ガノンの攻撃手段と一致する。ただし、前動作やエフェクトの有無など相違点もある。 | **『トワイライトプリンセス』の魔獣ガノンの攻撃手段と一致する。ただし、前動作やエフェクトの有無など相違点もある。 | ||
*回転斬り | *回転斬り | ||
** | **二刀流である点と回転しながら斬りつける点が、『風のタクト』でガノンドロフが見せる斬撃の一つを多少彷彿とさせる。ただし回転の動作と回数、剣の振り方など、相違点もある。 | ||
*追尾爆発弾 | *追尾爆発弾 | ||
**『ブレス オブ ザ ワイルド』で、「炎のカースガノン」および「厄災ガノン」が炎の玉を放つことがあり、玉が敵を追尾する点と、地面などに当たると爆発する点が共通している。また、球体の見た目も比較的近い。 | **『ブレス オブ ザ ワイルド』で、「炎のカースガノン」および「厄災ガノン」が炎の玉を放つことがあり、玉が敵を追尾する点と、地面などに当たると爆発する点が共通している。また、球体の見た目も比較的近い。 | ||
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*雷鳴斬り | *雷鳴斬り | ||
**剣を掲げ青白い雷を宿し斬撃を放つ点が、『スカイウォードソード』の「終焉の者」の攻撃手段の一つと一致する。ただし、原作では雷光弾は発射しない。 | **剣を掲げ青白い雷を宿し斬撃を放つ点が、『スカイウォードソード』の「終焉の者」の攻撃手段の一つと一致する。ただし、原作では雷光弾は発射しない。 | ||
*** | ***「終焉の者」はガノンドロフとは別人だが、公式の容姿・台詞・行動・設定などから、ガノンドロフの前世である可能性が認められる。 | ||
****『ゼルダ無双』においても、ガノンドロフの容姿、一部の技や動作、一部の大剣のデザインと名称に、「終焉の者」の要素が含まれている。 | ****『ゼルダ無双』においても、ガノンドロフの容姿、一部の技や動作、一部の大剣のデザインと名称に、「終焉の者」の要素が含まれている。 | ||
** | **雷光弾は、『時のオカリナ』のガノンドロフ戦や、『トワイライトプリンセス』の「ガノン憑依ゼルダ」戦、『神々のトライフォース2』の「ユガガノン」戦などで使用する、光弾を多少彷彿とさせる。 | ||
*** | ***ただし弾の見た目は、いずれも『スマブラ』のものとは異なる。 | ||
*レーザービーム | *レーザービーム | ||
**『ブレス オブ ザ ワイルド』の魔獣ガノンが、口内でエネルギーを溜めたのち直線のビームを口から放つことがあり、攻撃手段と前動作、ビームの見た目に共通点がある。 | **『ブレス オブ ザ ワイルド』の魔獣ガノンが、口内でエネルギーを溜めたのち直線のビームを口から放つことがあり、攻撃手段と前動作、ビームの見た目に共通点がある。 |