ダックハント

曖昧さ回避 この項目では、キャラクターとしてのダックハントについて説明しています。ダックハントに関するその他のことについては、「ダックハント (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ダックハント
ダックハント (ダックハント).png
原作のイヌとカモのドット絵
シンボル ダックハント.png
出典ダックハント
デビューダックハント
(1984年4月21日/FC)
スマブラ
への出演
スマブラDXスマブラXスマブラforスマブラSP

ダックハント(Duck Hunt)は、同名の作品に登場するイヌとカモのことで、『光線銃』シリーズのイメージを体現したキャラクター。


概要

『ダックハント』はファミコンのゲームソフトの名前で、『光線銃』シリーズと呼ばれる銃の形をしたコントローラー「ガン(Zapper)」を使用するゲームの一つ。

『光線銃』シリーズは「ガン」をゲーム画面上のマトなどに向けて撃つことによってゲーム側がそれに反応するというもの。
仕組みは「ガン」の引き金を引くことで画面が一瞬だけ、当てるべき場所がを残して真っ黒になり、銃口についているセンサーが当てるべき場所に向いているかどうかによってゲームにレスポンスするようになっている。同じようなシステムが『ファミリーコンピュータロボット』にも使われている。
ちなみに「ガン」は日本ではリボルバー型の銃だが、海外では実銃との混同を避けるため、オレンジを基調とした近代銃風になっている。

しかしこの『ダックハント』、元は『光線銃・光線銃SP』シリーズというおもちゃや、それらに連なる製品群の一つで、プロジェクターで壁にカモの影を投影してそれを銃で撃ち落とすというものだった。
これをファミコンゲームとして作り直したものが『スマブラ』にも登場するイヌの出てくる『ダックハント』になる。

イヌは草むらに飛び込んで獲物のカモを誘い出したり撃ち落としたカモを拾ったりする役、カモは撃ち落とされるマトとしてそれぞれ登場した。ある意味敵対する立場に位置する両者だが、海外でのみ発売されたアーケード版『VS. Duck Hunt』では、イヌとカモが仲良く遊ぶ様子が登場した。

上記のアーケード版以外にも、海外では国内でも発売された3作品の他にいくつか「Zapper」に対応したNES用ソフトが発売されており、中には『ダックハント』同様、笑うイヌが登場する作品もある。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

スマブラDX』では、"カモ"が鑑賞用フィギュアとして登場していた。
スマブラX』でも、シールとして"カモ"が登場していた。
ファイターとしてはシリーズ4・5作目の『スマブラfor』から登場し、ダックハントの名で参戦。『スマブラfor』には3DS版発売後の2014年11月6日に放送された『Nintendo Direct 2014.11.6』の中で公開されたムービー『一匹、一羽と一丁と』で参戦が発表された。『スマブラSP』には2018年6月13日に放送された『Nintendo Direct: E3 2018』で当作の情報が公開されると同時に参戦することが明らかになった。『スマブラfor』、『スマブラSP』では隠しキャラクターとして登場している。

原作の販売数が極めて多いということと、シューティング的な演出や第三者の介在というコンセプトが面白いという理由でファイターとして選ばれた[1]

イヌとカモとどこからか射撃する"何者か"によるトリオ。
殆どの通常ワザはイヌとカモが攻撃するが、スマッシュ攻撃や必殺ワザは主に"何者か"が射撃する。参戦ムービーでは原作と同じく、光線銃を画面に撃つという演出があり、これが原理と説明されている[2]。また、『ワイルドガンマン』と『ホーガンズアレイ』をモチーフにした必殺ワザがあり、最後の切りふだでは『光線銃』シリーズの歴代キャラクターが総登場する。

運動性能は平均的でしゃがみ歩きカベジャンプも可能。通常ワザも、スマッシュ攻撃を除いて癖がほとんどなく扱いやすい。

ダックハントの最大の特徴は特殊な3種の必殺ワザ。通常必殺ワザと横必殺ワザは出したのちにダックハント自身を全く動作させることなく追加入力ができ、下必殺ワザは時間経過で自動で攻撃する「ワイルドガンマン」を出現させる。いずれも攻撃が相手に当たっている最中に本体は自由に動けるようになっているようなものばかりであり、他の飛び道具持ちのファイターとは大きく違った立ち回りができる。

アートワーク

ゲーム中の解説

[DXフィギュア名鑑] カモ
ファミコン光線銃シリーズ『ダックハント』のターゲット。草むらに犬が飛び込むと飛び出すように登場し、ランダムに飛びまわりつつひたすら逃げまどう。あわれ撃たれたカモは、犬にえりくびをつかまれてニコニコ笑われる。今晩のおかずにでもなってしまうのだろうか…。
  • ダックハント (FC)
[3Uフィギュア名鑑] ダックハント
『ダックハント』に登場する、標的のカモと、イヌ。イヌは光線銃で撃たれて落ちたカモを拾う役だ。『ダックハント』は1984年にファミコンで発売。『スマブラ』には2匹コンビで参戦し、息のあった連係プレイをみせる。「カン」や「クレー」は追加でボタンを入力すると、誰かが光線銃で撃ち抜き、威力や性能がアップする飛び道具の必殺ワザ。
  • (FC) ダックハント (1984/04)
[3Uフィギュア名鑑] ダックハント(EX)
イヌのおしりをつかんで飛ぶカモが愛らしい、上必殺ワザの「ダックジャンプ」。高く上昇し、左右方向に操作しやすい復帰に役立つワザ。ダックハントの横スマッシュ攻撃は、第三者の射撃によって少し離れたライバルも攻撃でき、密着状態なら最大3段まで当てることが可能。ためてさらに攻撃範囲を伸ばすこともできる。
  • (FC) ダックハント (1984/04)
[WiiUフィギュア名鑑] 光線銃セット
『ダックハント』に加え、『ワイルドガンマン』、『ホーガンズアレイ』と、光線銃シリーズの全作品が出演する、賑やかな切りふだ。荒野に連れていかれた相手は無数の銃の標的になり、場外に勢いよくふっとんでいく。最初のカモがヒットしないと、ただカモが通り過ぎるだけになってしまうので注意だ。

使用ワザの名称一覧

  • 通常攻撃のワザ名は公式攻略本より引用。
スマブラfor スマブラSP
弱攻撃 [ひっかき → 頭突き → 両足蹴り or キツツキラッシュ] → キツツキフィニッシュ [〃][3] → ダックフィニッシュ
ダッシュ攻撃 ダッシュ突き
横強攻撃 ダックアタック
上強攻撃 羽根アタック
下強攻撃 ダック足ばらい
横スマッシュ攻撃 ザッパー
上スマッシュ攻撃 対空ザッパー
下スマッシュ攻撃 防衛ザッパー
通常空中攻撃 ワンワン車輪
前空中攻撃 ダックシュート
後空中攻撃 後方ダックシュート
上空中攻撃 暴れダック
下空中攻撃 協力メテオ
つかみ攻撃 つかみダック頭突き
前投げ ワンワン投げ
後投げ 後ろワンワン投げ
上投げ 両足ワンワン投げ
下投げ ワンワン叩きつけ
通常必殺ワザ (1) トリックショット
通常必殺ワザ2 ワンショットバースト
通常必殺ワザ3 ジグザグショット
横必殺ワザ (1) クレー射撃
横必殺ワザ2 上昇クレー
横必殺ワザ3 クレー砕き
上必殺ワザ (1) ダックジャンプ
上必殺ワザ2 つかみダックジャンプ
上必殺ワザ3 ダックハイジャンプ
下必殺ワザ (1) ワイルドガンマン
下必殺ワザ2 早撃ちガンマン
下必殺ワザ3 タフネスガンマン
最後の切りふだ 光線銃セット

動作などの元ネタ

ワザ

  • 通常必殺ワザ:トリックショット
    • 『ホーガンズアレイ』の「GAME C」より。空き缶を撃って跳ね上げ、落とさずに移動させるゲーム。
  • 横必殺ワザ:クレー射撃
    • 『ダックハント』の「GAME C」に収録されている、実在する競技。クレーと呼ばれる、空中に投射された素焼きの皿をショットガンで撃ち落とす。
  • 上必殺ワザ:ダックジャンプ
    • 飛行している間のSEは『ダックハント』でカモが飛んで逃げているとき、落下するときのSEは『ダックハント』でカモを撃ち落としたときと同じ。
  • 下必殺ワザ:ワイルドガンマン
    • 同名のゲームより。『ワイルドガンマン』は「FIRE!」という敵の掛け声と共に銃を発射する早撃ちゲーム。
      悪漢ガンマンたちは原作と同じドット絵で登場する。原作では正面に向けて射撃するが、『スマブラ』では横に射撃するため、ヒゲの悪漢以外は原作に横向きのドット絵が存在しないため新たに描き下ろされている。
  • 最後の切りふだ:光線銃セット
    • 『ワイルドガンマン』、『ホーガンズアレイ』、そして『ダックハント』の要素が散りばめられている。演出中はイヌとカモもドット絵で描かれている。原作ではイヌは草むらに隠れているため、下半身は『スマブラ』用に描き下ろされたオリジナルのドット絵が使われている。

その他

  • 歩行
    • 『ダックハント』の冒頭でイヌが歩いているときと同じ。
  • 地上前ジャンプ
    • 『ダックハント』の冒頭でイヌが草むらに飛び込むときと同じ。
  • 登場演出 / 勝利演出 など
    • 原作ではカモを一羽も撃ち落とせずに逃げられた場合、草むらから現れたイヌに笑われてしまう。

主な登場作品

  • ダックハント (1984/FC[4])
  • VS.Duck Hunt[5] (1984/AC)
  • Barker Bill's Trick Shooting[6] (1990/NES)

ほか、『メイド イン ワリオ』シリーズなどで外部出演している。

脚注

  1. ニンテンドードリーム 2015年2月号 「スマブラ談!! for Nindori」
    “桜井 ぜひ売上を調べてみてください。多分世界一売れているシューティングですよ。海外のファミコンに同梱セットがあったからなのですが、ワールドワイドに見たら相当な数が出ています。そこからキャラクターを作るということはぜひともやるべきと思ってはいて”(中略)
    “今回は『ダックハント』のシューティング的な演出をやるのもおもしろかったし、第三者みたいなのが介在して、「実はトリオ」ってのもおもしろかった。これならいける!というようなコンセプトの中で完成させていきました。
  2. ディレクターズルームの投稿 2014/10/22
  3. []内は以前と同じ。
  4. Wii Uでバーチャルコンソールが配信された。
  5. 北米・欧州でのみ稼働したアーケード版。
  6. 北米・欧州のみ発売の光線銃を使ったゲーム。風船を射撃する面で『ダックハント』のイヌが登場する。カモは登場せず。

外部リンク


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