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− | '''ファイター'''(Fighter)は、[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に登場するキャラクターのうち、プレイヤーが操作できるキャラクターのこと。『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U|スマブラfor]]』からこの用語が使われるようになった。 | + | '''ファイター'''(Fighter)とは、[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に登場するキャラクターのうち、プレイヤーが操作できるキャラクターのこと。『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U|スマブラfor]]』からこの用語が使われるようになった。 |
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| == ファイターの変遷 == | | == ファイターの変遷 == |
− | 『[[ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ|スマブラ64]]』と『[[大乱闘スマッシュブラザーズDX|スマブラDX]]』に登場するファイターは任天堂が発売したゲームからの引用となっている。『[[大乱闘スマッシュブラザーズX|スマブラX]]』からはサードパーティーからのゲスト参戦があり、『スマブラX』ではコナミとセガから、『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U|スマブラfor]]』ではセガとカプコンとバンダイナムコゲームスとスクウェア・エニックス、『[[大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL|スマブラSP]]』ではそれらすべてに加えてアトラスとレア社・マイクロソフト、SNKのキャラクターが出演している。 | + | 『[[ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ|スマブラ64]]』と『[[大乱闘スマッシュブラザーズDX|スマブラDX]]』に登場するファイターは任天堂が発売したゲームからの引用となっている。『[[大乱闘スマッシュブラザーズX|スマブラX]]』からはサードパーティーからのゲスト参戦があり、『スマブラX』ではコナミとセガから、『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U|スマブラfor]]』ではセガとカプコンとバンダイナムコゲームスとスクウェア・エニックス、『[[大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL|スマブラSP]]』ではそれらすべてに加えてアトラスとレア社・マイクロソフト、SNK、ディズニーのキャラクターが出演している。 |
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− | ファイターの数は、シリーズを重ねるごとに着々と増え、『スマブラfor』からは[[追加コンテンツ]]として発売後も新たにファイターが参戦し、全員参戦を最大のテーマとした『スマブラSP』では過去作に登場した者を含む80体以上が参戦している。 | + | ファイターの数は、シリーズを重ねるごとに着々と増え、『スマブラfor』からは[[追加コンテンツ]]として発売後も新たにファイターが参戦し、全員参戦を最大のテーマとした『スマブラSP』では過去作に登場した者を含む89体が参戦している。 |
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| 『スマブラDX』と『スマブラfor』と『スマブラSP』には[[モデル替えキャラ]](ダッシュファイター)と呼ばれる、制作コストを省くために、モーションの大部分が他のファイターからの流用で構成されているファイターがいる。それらはファイターを1体でも多く登場させることを目的として<ref name="nindori_anke_clone" />制作負担を抑えて作られたものであり、全てカットしたとしても新規のファイターは1体も増やせないとされている<ref name="return544_clone" /><ref name="return549_clone" />。『スマブラfor』のモデル替えキャラは元々[[カラーバリエーション]]として制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために枠が設けられたものである<ref name="colmn_vol463_clone" />。 | | 『スマブラDX』と『スマブラfor』と『スマブラSP』には[[モデル替えキャラ]](ダッシュファイター)と呼ばれる、制作コストを省くために、モーションの大部分が他のファイターからの流用で構成されているファイターがいる。それらはファイターを1体でも多く登場させることを目的として<ref name="nindori_anke_clone" />制作負担を抑えて作られたものであり、全てカットしたとしても新規のファイターは1体も増やせないとされている<ref name="return544_clone" /><ref name="return549_clone" />。『スマブラfor』のモデル替えキャラは元々[[カラーバリエーション]]として制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために枠が設けられたものである<ref name="colmn_vol463_clone" />。 |
| | | |
| キャラクターのデザインは、全員一定の同じ水準まで引き上げられている。各キャラクターの原作におけるデザインの描き込みの深さや色使いや感触は千差万別であり、それらがそのままのキャラクター達が並ぶと違和感が生じるためである<ref name="GDC_touitsu" /><ref name="columndx_touitsu" />。例えば[[マリオ]]はデニムの描き込みが細かくなり、色彩には中間色が多様されている。[[オリマー]]の場合、原作での彼の宇宙服は何の装飾もないツルツルしたものだが、『スマブラ』ではポケットやボタンのようなものが追加されている。これらは『スマブラ』開発チームの解釈によって加えられた独自のものであり原作者の許諾を得ている<ref name="columndx_dokuji" /><ref name="return533_kaishaku" />。例外として、非ファイターのキャラクターの中には、処理負荷軽減のためや、そのキャラクターらしさを重視するために<ref name="column_vol464_flyingman" />、原作通りのドット絵で描かれた者もいる。<br /> | | キャラクターのデザインは、全員一定の同じ水準まで引き上げられている。各キャラクターの原作におけるデザインの描き込みの深さや色使いや感触は千差万別であり、それらがそのままのキャラクター達が並ぶと違和感が生じるためである<ref name="GDC_touitsu" /><ref name="columndx_touitsu" />。例えば[[マリオ]]はデニムの描き込みが細かくなり、色彩には中間色が多様されている。[[オリマー]]の場合、原作での彼の宇宙服は何の装飾もないツルツルしたものだが、『スマブラ』ではポケットやボタンのようなものが追加されている。これらは『スマブラ』開発チームの解釈によって加えられた独自のものであり原作者の許諾を得ている<ref name="columndx_dokuji" /><ref name="return533_kaishaku" />。例外として、非ファイターのキャラクターの中には、処理負荷軽減のためや、そのキャラクターらしさを重視するために<ref name="column_vol464_flyingman" />、原作通りのドット絵で描かれた者もいる。<br /> |
− | キャラクターのサイズは、ゲームとして成立させるために再現は割り切られている。例えばオリマーの身長は原作の設定では3cmだが、スマブラにおいてはマリオより頭一つ小さい程度になっている。
| + | キャラクターのサイズは、ゲームとして成立させるために再現は割り切られている。例えばオリマーの身長は原作の設定では3cmだが、『スマブラ』においてはマリオより頭一つ小さい程度になっている。 |
| | | |
| ファイターのワザなどの動作は原作で披露されたものが再現されつつ、『スマブラ』独自のものも取り入れられている。原作由来のワザであっても、原作のゲーム性や世界観を体現するため<ref name="PostReturn148_sekaikan" />や、すべて原作の設定をコピーしてしまってもゲームが必ずしも面白くはならないという考え<ref name="columndx_mother3" />から、原作では別のキャラクターが使うワザが取り込まれたり、性能が原作とは大きく異なったものになっているケースも多い。<br /> | | ファイターのワザなどの動作は原作で披露されたものが再現されつつ、『スマブラ』独自のものも取り入れられている。原作由来のワザであっても、原作のゲーム性や世界観を体現するため<ref name="PostReturn148_sekaikan" />や、すべて原作の設定をコピーしてしまってもゲームが必ずしも面白くはならないという考え<ref name="columndx_mother3" />から、原作では別のキャラクターが使うワザが取り込まれたり、性能が原作とは大きく異なったものになっているケースも多い。<br /> |
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| **●:[[隠しキャラクター]] | | **●:[[隠しキャラクター]] |
| **△:[[カスタマイズ]]で作成可能 | | **△:[[カスタマイズ]]で作成可能 |
− | **□:『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』では隠しキャラクターで、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』では最初から使えるキャラクター | + | **□:『スマブラ3DS』では隠しキャラクターで、『スマブラWii U』では最初から使えるキャラクター |
− | **☆:[[追加コンテンツ]]として登場したキャラクター | + | **☆:[[追加コンテンツ]] |
| **‐:ファイターとしての登場無し | | **‐:ファイターとしての登場無し |
| *色の意味 | | *色の意味 |
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| |[[トゥーンリンク]]||‐||‐||●||○||●|| 43 | | |[[トゥーンリンク]]||‐||‐||●||○||●|| 43 |
| |- | | |- |
− | |[[サムス]]||○||○||<span style="color:blue">○</span>||○||○|| 04 || rowspan="4" | [[メトロイドシリーズ]] | + | |[[サムス・アラン|サムス]]||○||○||<span style="color:blue">○</span>||○||○|| 04 || rowspan="4" | [[メトロイドシリーズ]] |
| |- | | |- |
| |[[ゼロスーツサムス]]||‐||‐||<span style="color:blue">○</span>||○||●|| 29 | | |[[ゼロスーツサムス]]||‐||‐||<span style="color:blue">○</span>||○||●|| 29 |
79行目: |
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| |[[カービィ]]||○||○||○||○||○|| 06 || rowspan="3" | [[カービィシリーズ]] | | |[[カービィ]]||○||○||○||○||○|| 06 || rowspan="3" | [[カービィシリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[デデデ]]||‐||‐||○||○||●|| 39 | + | |[[デデデ大王|デデデ]]||‐||‐||○||○||●|| 39 |
| |- | | |- |
| |[[メタナイト]]||‐||‐||○||○||●|| 27 | | |[[メタナイト]]||‐||‐||○||○||●|| 27 |
| |- | | |- |
− | |[[フォックス]]||○||○||○||○||○|| 07 || rowspan="3" | [[スターフォックスシリーズ]] | + | |[[フォックス・マクラウド|フォックス]]||○||○||○||○||○|| 07 || rowspan="3" | [[スターフォックスシリーズ]] |
| |- | | |- |
| |[[ファルコ・ランバルディ|ファルコ]]||‐||<span style="color:red">●</span>||●||●||●|| 20 | | |[[ファルコ・ランバルディ|ファルコ]]||‐||<span style="color:red">●</span>||●||●||●|| 20 |
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| |[[パルテナ]]||‐||‐||‐||○||●|| 54 | | |[[パルテナ]]||‐||‐||‐||○||●|| 54 |
| |- | | |- |
− | |[[スネーク]]||‐||‐||●||‐||●|| 31 || [[メタルギアシリーズ]] | + | |[[ソリッド・スネーク|スネーク]]||‐||‐||●||‐||●|| 31 || [[メタルギアシリーズ]] |
| |- | | |- |
| |[[ピクミン]]&[[キャプテン・オリマー|オリマー]]<ref group="注釈">『スマブラfor』と『スマブラSP』では[[カラーバリエーション]]で「[[ピクミン&アルフ]]」も選べる。</ref>||‐||‐||○||○||●|| 40 || [[ピクミンシリーズ]] | | |[[ピクミン]]&[[キャプテン・オリマー|オリマー]]<ref group="注釈">『スマブラfor』と『スマブラSP』では[[カラーバリエーション]]で「[[ピクミン&アルフ]]」も選べる。</ref>||‐||‐||○||○||●|| 40 || [[ピクミンシリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[ソニック]]||‐||‐||●||○||●|| 38 || [[ソニックシリーズ]] | + | |[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ|ソニック]]||‐||‐||●||○||●|| 38 || [[ソニックシリーズ]] |
| |- | | |- |
| |[[ロボット]]||‐||‐||●||●||●|| 42 || [[ファミリーコンピュータ ロボットシリーズ|ファミリーコンピュータ ロボット]] | | |[[ロボット]]||‐||‐||●||●||●|| 42 || [[ファミリーコンピュータ ロボットシリーズ|ファミリーコンピュータ ロボット]] |
| |- | | |- |
− | |[[むらびと]]<ref name="gender" group="注釈" />||‐||‐||‐||○||●|| 45 || [[どうぶつの森シリーズ]] | + | |data-sort-value="ムラビト"|[[むらびと]]<ref name="gender" group="注釈" />||‐||‐||‐||○||●|| 45 || rowspan="2" | [[どうぶつの森シリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[しずえ]]||‐||‐||‐||‐||●|| 68 || [[どうぶつの森シリーズ]] | + | |data-sort-value="シズエ"|[[しずえ]]||‐||‐||‐||‐||●|| 68 |
| |- | | |- |
| |[[ロックマン]]||‐||‐||‐||○||●|| 46 || [[ロックマンシリーズ]] | | |[[ロックマン]]||‐||‐||‐||○||●|| 46 || [[ロックマンシリーズ]] |
179行目: |
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| |[[リュウ]]||‐||‐||‐||☆||●|| 60 || rowspan="2" | [[ストリートファイターシリーズ]] | | |[[リュウ]]||‐||‐||‐||☆||●|| 60 || rowspan="2" | [[ストリートファイターシリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[ケン]]||‐||‐||‐||‐||<span style="color:red">●</span>|| 60' | + | |[[ケン・マスターズ|ケン]]||‐||‐||‐||‐||<span style="color:red">●</span>|| 60' |
| |- | | |- |
− | |[[クラウド]]||‐||‐||‐||☆||●|| 61 || rowspan="2" | [[ファイナルファンタジーシリーズ]] | + | |[[クラウド・ストライフ|クラウド]]||‐||‐||‐||☆||●|| 61 || rowspan="2" | [[ファイナルファンタジーシリーズ]] |
| |- | | |- |
| |[[セフィロス]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 78 | | |[[セフィロス]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 78 |
189行目: |
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| |[[インクリング]]<ref name="gender" group="注釈" />||‐||‐||‐||‐||●|| 64 || [[スプラトゥーンシリーズ]] | | |[[インクリング]]<ref name="gender" group="注釈" />||‐||‐||‐||‐||●|| 64 || [[スプラトゥーンシリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[シモン]]||‐||‐||‐||‐||●|| 66 || rowspan="2" | [[悪魔城ドラキュラシリーズ]] | + | |[[シモン・ベルモンド|シモン]]||‐||‐||‐||‐||●|| 66 || rowspan="2" | [[悪魔城ドラキュラシリーズ]] |
| |- | | |- |
− | |[[リヒター]]||‐||‐||‐||‐||<span style="color:red">●</span>|| 66' | + | |[[リヒター・ベルモンド|リヒター]]||‐||‐||‐||‐||<span style="color:red">●</span>|| 66' |
| |- | | |- |
| |[[ジョーカー]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 71 || [[ペルソナシリーズ|ペルソナ5]] | | |[[ジョーカー]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 71 || [[ペルソナシリーズ|ペルソナ5]] |
206行目: |
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| |- | | |- |
| |[[三島一八|カズヤ]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 81 || [[鉄拳シリーズ]] | | |[[三島一八|カズヤ]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 81 || [[鉄拳シリーズ]] |
| + | |- |
| + | |[[ソラ]]||‐||‐||‐||‐||☆|| 82 || [[キングダム ハーツ シリーズ]] |
| |- | | |- |
| |- class="sortbottom" | | |- class="sortbottom" |
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| ! align="center" | 26<ref>[[キャラクターセレクト画面]]上では25体。</ref> | | ! align="center" | 26<ref>[[キャラクターセレクト画面]]上では25体。</ref> |
| ! align="center" | 39<ref>[[キャラクターセレクト画面]]上では35体。</ref> | | ! align="center" | 39<ref>[[キャラクターセレクト画面]]上では35体。</ref> |
− | ! align="center" | 58<br>(51<ref>[[Miiファイター]]は3体としてカウント。</ref>+7) | + | ! align="center" | 58<br>(51<ref name="Mii">[[Miiファイター]]は3体としてカウント。</ref>+7) |
− | ! align="center" | 88<br>(76<ref>[[ポケモントレーナー]]のポケモンを3体としてカウント。</ref>+12<ref>[[ホムラ]]と[[ヒカリ]]を2体としてカウント。</ref>) | + | ! align="center" | 89<br>(76<ref>[[ポケモントレーナー]]はポケモン3体分としてカウント。</ref><ref name="Mii" />+13<ref>[[ホムラ]]/[[ヒカリ]]はそれぞれ1体としてカウント。</ref>) |
| ! align="center" | | | ! align="center" | |
| ! align="center" | | | ! align="center" | |
| |} | | |} |
| | | |
− | == ファイターの選定 == | + | == キャラクターの選定 == |
− | 登場するファイターの候補は少なくとも『スマブラDX』時点までは[[桜井政博]]の独断<ref name="asarido_kyarasen" /><ref name="nindori_dx_kyarasen" />で決められている。[[ゲッコウガ]]と[[カムイ]]はスタッフ、メーカーとの協議で決定していることがわかっている。候補は企画の初期段階で殆ど定まり、その内の何体かは開発の進行具合や権利上の都合によってカットされていくのが恒例である<ref name="nindori_dx_cut" /><ref>桜井政博のゲームについて思うことDX 2ページ<br />“キャラクターは、企画書を書いた2005年7月7日の段階ではほとんどが具体的に決まっており、制作工程に合わせてカットしていきました。カットと言っても、できる限り詰め込んだつもりです。なお、ソニックだけは例外で、2007年に入ってから参戦が決まりました。”</ref><ref name="nindori_x_cut" /><ref name="roundtable_charakime" />。制作開始時の企画書には名前が無く後に参戦が決まったケースでは、『スマブラX』での[[アイク]]<ref>週刊ファミ通 2008年2月29日増刊号 直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く 後編<br />“『スマブラX』の制作を発表した2005年7月の段階で『ファイアーエムブレム』の新作がWiiで制作中であることがわかりました。キャラについては情報がなく、何もわからなかったので、企画書を制作する段階では「ファイアーエムブレムの誰か」と表記していました。”</ref>と[[ソニック]]<ref name="nindori_x_cut" />、『スマブラfor』での[[ゲッコウガ]]<ref name="roundtable_charakime" />、『スマブラSP』での[[ガオガエン]]<ref name="famitsu_2018_1227" />が知られている。
| + | 参戦ファイターの候補は少なくとも『スマブラDX』時点までは[[桜井政博]]の独断<ref name="asarido_kyarasen" /><ref name="nindori_dx_kyarasen" />で決められている。[[ゲッコウガ]]と[[カムイ]]は、スタッフやメーカーとの協議で決定していることがわかっている。候補は企画の初期段階で殆ど定まり、その内の何体かは開発の進行具合や権利上の都合によってカットされていくのが恒例である<ref name="nindori_dx_cut" /><ref>桜井政博のゲームについて思うことDX 2ページ<br />“キャラクターは、企画書を書いた2005年7月7日の段階ではほとんどが具体的に決まっており、制作工程に合わせてカットしていきました。カットと言っても、できる限り詰め込んだつもりです。なお、ソニックだけは例外で、2007年に入ってから参戦が決まりました。”</ref><ref name="nindori_x_cut" /><ref name="roundtable_charakime" />。制作開始時の企画書には名前が無く後に参戦が決まったケースでは、『スマブラX』での[[アイク]]<ref>週刊ファミ通 2008年2月29日増刊号 直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く 後編<br />“『スマブラX』の制作を発表した2005年7月の段階で『ファイアーエムブレム』の新作がWiiで制作中であることがわかりました。キャラについては情報がなく、何もわからなかったので、企画書を制作する段階では「ファイアーエムブレムの誰か」と表記していました。”</ref>と[[ソニック]]<ref name="nindori_x_cut" />、『スマブラfor』での[[ゲッコウガ]]<ref name="roundtable_charakime" />、『スマブラSP』での[[ガオガエン]]<ref name="famitsu_2018_1227" />が知られている。 |
| | | |
− | 『スマブラfor』では発売後、[[DLCファイター]]の選考に[[スマブラ投稿拳]]というオンラインアンケートが行われ、その結果[[ベヨネッタ]]が参戦した。ちなみにこれは『スマブラfor』のDLCに限らず今後のソフト制作の参考にすると明記されており、実際に次作の『スマブラSP』で参戦するファイターの制作参考として利用されている<ref name="column_2015-2019_53P" />。 | + | 『スマブラfor』では発売後、[[DLCファイター]]の選考に[[スマブラ投稿拳]]というオンラインアンケートが行われ、その結果[[ベヨネッタ]]が参戦した。ちなみにこれは『スマブラfor』のDLCに限らず今後のソフト制作の参考にすると明記されており、実際に次作の『スマブラSP』で選定参考として利用されている<ref name="column_2015-2019_53P" />。 |
| | | |
| 『スマブラSP』のDLCファイターは、任天堂がラインナップの選定をし、それを制作できるかを桜井政博が判断したうえで企画されており、これらの内容はDLCの企画開始の段階で確定させている<ref name="sakurai_twitter_2018_1107" /><ref name="column_vol587" /><ref name="byleth_presentation" />。 | | 『スマブラSP』のDLCファイターは、任天堂がラインナップの選定をし、それを制作できるかを桜井政博が判断したうえで企画されており、これらの内容はDLCの企画開始の段階で確定させている<ref name="sakurai_twitter_2018_1107" /><ref name="column_vol587" /><ref name="byleth_presentation" />。 |
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| == 備考 == | | == 備考 == |
− | *『スマブラX』と『スマブラfor』の公式サイトでは、キャラクターを以下のように分類している。 | + | *『スマブラX』と『スマブラfor』の公式サイトでは、ファイターを以下のように分類している。 |
− | **歴戦の勇者 ‐ 前作から参戦しているキャラクター | + | **歴戦の勇者 ‐ 前作からの続投で、最初から使えるキャラクター |
− | **新たなる挑戦者 ‐ 初参戦キャラクター<ref group="注釈">スネークとソニック(スマブラX)、ルキナ(スマブラfor)は隠しキャラクターであるが、発売前に参戦が発表されたため、新たなる挑戦者として扱われている。なお、ブラックピット(スマブラfor)も発売前に登場していたが参戦ファイターであるかまでは明かされなかったため、ベールを脱ぐ戦士に分類されている。</ref> | + | **新たなる挑戦者 ‐ 初参戦キャラクター |
− | **ベールを脱ぐ戦士 ‐ 隠しキャラクター
| + | **ベールを脱ぐ戦士 ‐ 隠しキャラクター<ref group="注釈">スネークとソニック(スマブラX)、ルキナ(スマブラfor)は隠しキャラクターであるが、発売前に参戦が発表されたため、新たなる挑戦者として扱われている。なお、ブラックピット(スマブラfor)も発売前に登場していたがファイターであるかまでは明かされなかったため、ベールを脱ぐ戦士に分類されている。</ref> |
| **さらなる挑戦者たち ‐ 追加コンテンツとして配信されているキャラクター | | **さらなる挑戦者たち ‐ 追加コンテンツとして配信されているキャラクター |
| | | |
336行目: |
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| <ref name="column_tk2_p185">桜井政博のゲームを作って思うこと2 187P<br />“―― バンダイとナムコということでは、ほかに候補に挙がっていたキャラクターはいたんですか?<br />桜井 いないです。基本的にキャラクターは最初に考えて、作れるだけ作るようにしていますから。でも、考えられるものとしては『鉄拳』の平八などがありましたね。<br />―― 平八!!<br />桜井 そうです。だけど、平八を『スマブラ』のルールで動かすのは難しい…。”</ref> | | <ref name="column_tk2_p185">桜井政博のゲームを作って思うこと2 187P<br />“―― バンダイとナムコということでは、ほかに候補に挙がっていたキャラクターはいたんですか?<br />桜井 いないです。基本的にキャラクターは最初に考えて、作れるだけ作るようにしていますから。でも、考えられるものとしては『鉄拳』の平八などがありましたね。<br />―― 平八!!<br />桜井 そうです。だけど、平八を『スマブラ』のルールで動かすのは難しい…。”</ref> |
| <ref name="ask5-2">[http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol5/index2.html 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』]</ref> | | <ref name="ask5-2">[http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol5/index2.html 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』]</ref> |
− | <ref name="nindori_dx_kyarasen">Nintendo DREAM スマブラ談DX<br />“キャラクターについては、私の独断偏見と、開発の事情と、大人の事情によって決まるんですね。”</ref> | + | <ref name="nindori_dx_kyarasen">Nintendo DREAM 2002年1月号 スマブラ談DX<br />“キャラクターについては、私の独断偏見と、開発の事情と、大人の事情によって決まるんですね。”</ref> |
− | <ref name="nindori_dx_cut">Nintendo DREAM スマブラ談DX<br />“今回はキャラクターの人数が多いので、何人出すことができるのかわからなかったんです。それで、とりあえず候補を作っておいて、制作の状況を見ながら、リストのお尻の方から消していったんです。”</ref> | + | <ref name="nindori_dx_cut">Nintendo DREAM 2002年1月号 スマブラ談DX<br />“今回はキャラクターの人数が多いので、何人出すことができるのかわからなかったんです。それで、とりあえず候補を作っておいて、制作の状況を見ながら、リストのお尻の方から消していったんです。”</ref> |
− | <ref name="nindori_dx_bond">Nintendo DREAM スマブラ談DX<br />“ジェーム・ボンドはあらゆる意味でムリですよね。</ref> | + | <ref name="nindori_dx_bond">Nintendo DREAM 2002年1月号 スマブラ談DX<br />“ジェーム・ボンドはあらゆる意味でムリですよね。</ref> |
− | <ref name="nindori_x_cut">Nintendo DREAM スマブラ談X<br />“ソニックなどは後から決まりましたけど、最初からある程度多めに考えて、後から減らしていきました。</ref> | + | <ref name="nindori_x_cut">Nintendo DREAM 20028年4月号 スマブラ談X<br />“ソニックなどは後から決まりましたけど、最初からある程度多めに考えて、後から減らしていきました。</ref> |
| <ref name="nindori_anke_crystal">ニンテンドードリーム 2008年8月号 スマブラX アンケート集計拳!! 前編<br />“クリスタルだと、例えばフォックスやファルコでつちかったモデル的なノウハウみたいなのがまったくないので、ゼロから新キャラを作る感じになってしまうんです。なので、限られた時間の中では、クリスタルを作るというのは現実的ではなかったんです。その点、ウルフだとモデル的なノウハウがあるぶん、0.7キャラぶんぐらいの労力で作れるという考えもあったんです。</ref> | | <ref name="nindori_anke_crystal">ニンテンドードリーム 2008年8月号 スマブラX アンケート集計拳!! 前編<br />“クリスタルだと、例えばフォックスやファルコでつちかったモデル的なノウハウみたいなのがまったくないので、ゼロから新キャラを作る感じになってしまうんです。なので、限られた時間の中では、クリスタルを作るというのは現実的ではなかったんです。その点、ウルフだとモデル的なノウハウがあるぶん、0.7キャラぶんぐらいの労力で作れるという考えもあったんです。</ref> |
| <ref name="nindori_anke_clone">ニンテンドードリーム 2008年8月号 スマブラX アンケート集計拳!! 前編<br />“前回のモデル替えキャラクターっていうのは、非常に苦しい開発の中で、なんとかキャラクターを増やしたい、ユーザーの要望に応えたい、というふうに思って作ったものなんです。”</ref> | | <ref name="nindori_anke_clone">ニンテンドードリーム 2008年8月号 スマブラX アンケート集計拳!! 前編<br />“前回のモデル替えキャラクターっていうのは、非常に苦しい開発の中で、なんとかキャラクターを増やしたい、ユーザーの要望に応えたい、というふうに思って作ったものなんです。”</ref> |
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| <ref name="nindori_201604_2">ニンテンドードリーム 2016年4月号 スマブラ談!! FOR NINDORI 桜井政博さんインタビュー<br />“桜井 実はジーノはファイターとして出したかったキャラクターなんです。手も銃ですし、『スマブラ』との相性も非常に良いと思いまして。『スマブラX』の時にも参戦が実現できたらいいなと考えたりしたのですが、そのときは実現できなかったんですね。<br />―― それが今回はMiiコスチュームとして実現したと。<br />桜井 人気がとても高いんですよ。昔のキャラクターとはいえ、いつも参戦要望がたくさん寄せられるキャラクターで。ファイターとしての参戦ではありませんが、Miiコスチュームで何となく近いことができるようにしました。”</ref> | | <ref name="nindori_201604_2">ニンテンドードリーム 2016年4月号 スマブラ談!! FOR NINDORI 桜井政博さんインタビュー<br />“桜井 実はジーノはファイターとして出したかったキャラクターなんです。手も銃ですし、『スマブラ』との相性も非常に良いと思いまして。『スマブラX』の時にも参戦が実現できたらいいなと考えたりしたのですが、そのときは実現できなかったんですね。<br />―― それが今回はMiiコスチュームとして実現したと。<br />桜井 人気がとても高いんですよ。昔のキャラクターとはいえ、いつも参戦要望がたくさん寄せられるキャラクターで。ファイターとしての参戦ではありませんが、Miiコスチュームで何となく近いことができるようにしました。”</ref> |
| <ref name="essay_15">[https://web.archive.org/web/20150315191541/http://www.noise-games.com/essay/essay_15.html ■株式会社ノイズ[見城こうじの空想ゲーム学]■](アーカイブ)<br />“冗談で、なぜ『スマブラ』シリーズに使用キャラクターとしてカスタムロボが出られないのかという話にもなりました。桜井さんがおっしゃったのが“カスタムロボは飛び道具がメインで、こういうキャラはゲームバランスがとりにくい”というものでした。ごもっともです(笑)。もちろん、それ以外にも、『カスタムロボ』は海外で発売されていないなど知名度が低いとか、任天堂の著作物じゃないから候補に上りにくいとか、そういう理由もあるわけですが。と言うか、真面目なことを言えば、そっちがメインの理由ですよね。”</ref> | | <ref name="essay_15">[https://web.archive.org/web/20150315191541/http://www.noise-games.com/essay/essay_15.html ■株式会社ノイズ[見城こうじの空想ゲーム学]■](アーカイブ)<br />“冗談で、なぜ『スマブラ』シリーズに使用キャラクターとしてカスタムロボが出られないのかという話にもなりました。桜井さんがおっしゃったのが“カスタムロボは飛び道具がメインで、こういうキャラはゲームバランスがとりにくい”というものでした。ごもっともです(笑)。もちろん、それ以外にも、『カスタムロボ』は海外で発売されていないなど知名度が低いとか、任天堂の著作物じゃないから候補に上りにくいとか、そういう理由もあるわけですが。と言うか、真面目なことを言えば、そっちがメインの理由ですよね。”</ref> |
− | <ref name="sakurai_twitter_2018_1107">[https://twitter.com/Sora_Sakurai/status/1059958552452911105 桜井政博 Twitter]<br>“『スマブラSP』ではDLCを作りますが、その内訳はすでに確定しています。今回は任天堂が全てラインナップを決めてきており、私はそれを作れるかどうかを判断し、企画しています。”</ref> | + | <ref name="sakurai_twitter_2018_1107">[https://twitter.com/Sora_Sakurai/status/1059958552452911105 桜井政博 Twitter] 2018/11/7<sup>[[https://web.archive.org/web/20211214041917/https://twitter.com/Sora_Sakurai/status/1059958552452911105 インターネットアーカイブ]]</sup><br>“『スマブラSP』ではDLCを作りますが、その内訳はすでに確定しています。今回は任天堂が全てラインナップを決めてきており、私はそれを作れるかどうかを判断し、企画しています。”</ref> |
| <ref name="famitsu_2018_1227">週刊ファミ通 2018年12月27日増刊号 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ディレクター桜井政博氏インタビュー<br />“じつは企画書上で決まっていなかったキャラクターは、このガオガエンだけ。『ポケットモンスター』シリーズの新作、『ポケットモンスター サン・ムーン』が出るということで、1枠だけ残しておいて、あとから決めました。”</ref> | | <ref name="famitsu_2018_1227">週刊ファミ通 2018年12月27日増刊号 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ディレクター桜井政博氏インタビュー<br />“じつは企画書上で決まっていなかったキャラクターは、このガオガエンだけ。『ポケットモンスター』シリーズの新作、『ポケットモンスター サン・ムーン』が出るということで、1枠だけ残しておいて、あとから決めました。”</ref> |
| <ref name="nindori_201903">ニンテンドードリーム 2019年3月号 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL 大・特・集!! ディレクター 桜井政博さんインタビュー</ref> | | <ref name="nindori_201903">ニンテンドードリーム 2019年3月号 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL 大・特・集!! ディレクター 桜井政博さんインタビュー</ref> |