差分

5,604 バイト追加 、 2015年8月15日 (土) 21:27
いろいろ追加
22行目: 22行目:  
シリーズ3作目から登場。『スマブラX』では基本キャラクターとして参戦した。『[[スマブラfor]]』では当初は参戦せず、鑑賞用フィギュアのみの登場で、[[ネス]]の[[カスタマイズ]]必殺ワザとしてリュカのものと性質が似たワザを使うことが出来ていたが、2015年4月2日に『Nintendo Direct 2015.4.2』で参戦が発表され、2015年6月15日から有料の[[追加コンテンツ]]第2弾のファイターとして販売が開始された。
 
シリーズ3作目から登場。『スマブラX』では基本キャラクターとして参戦した。『[[スマブラfor]]』では当初は参戦せず、鑑賞用フィギュアのみの登場で、[[ネス]]の[[カスタマイズ]]必殺ワザとしてリュカのものと性質が似たワザを使うことが出来ていたが、2015年4月2日に『Nintendo Direct 2015.4.2』で参戦が発表され、2015年6月15日から有料の[[追加コンテンツ]]第2弾のファイターとして販売が開始された。
    +
『スマブラDX』では企画の段階ではネスに代わって参戦する予定だったが、当時NINTENDO64用ソフトして開発していた『MOTHER3 豚王の最期』が開発中止になったため、リュカの参戦は取り消され、ネスが継続して参戦することになった<ref>[http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/0717/index.html 速報スマブラ拳!! : ネス]</ref><ref>Nintendo DREAM スマブラ談DX<br />“―あと、ネスの代わりに、本当は『MOTHER3』の主人公のリュカを登場させる予定だったとか?<br />桜井 そうです。本当はリュカを出す予定だったんですけど、なしになってしまったんです。<br />―実際にリュカを作っていたんですか?<br />桜井 企画は進めていましたし、このキャラの状況がわからないから、どうなのかなあと心配していたんですけど、いちばん残念な方向に転がってしまったんですね。</ref>。『スマブラX』で初参戦したときは『スマブラDX』同様にリュカのみ参戦の案もあったが、『MOTHER3』が海外で発売される予定が無いため、ネスとともに登場し、共演を果たした<ref>ニンテンドードリーム2008年4月号「スマブラ談X」</ref>。
   −
声の担当はレニ・ミネルラ(Lani Minella)<ref>海外版『スマブラX』の[[ピット]]や[[アシストフィギュア|リン]]の声優を担当した。『スマブラfor』では[[クッパJr.|ラリー、モートン、ウェンディ、レミー]]の声優を務めている</ref>が務める。[[ネス]]が登場した『MOTHER2』がアメリカンテイストな世界観だったためか英語の掛け声でしゃべり、『スマブラfor』でも『スマブラX』で収録された音声が使用されている。
+
声の担当はレニ・ミネルラ(Lani Minella)<ref>海外版『スマブラX』の[[ピット]]や[[アシストフィギュア|リン]]の声優を担当した。『スマブラfor』では[[クッパJr.|ラリー、モートン、ウェンディ、レミー]]の声優を務めている</ref>が務める。[[ネス]]同様に原作のアメリカンな世界観を尊重してか日本版でも英語でしゃべる。『スマブラfor』では『スマブラX』で収録された音声が使用されている。
   −
 
+
ベースは[[ネス]]だが、通常攻撃は全く異なる独自の体術を使う。蹴り技が多いのはダスター<ref>ヒモヘビも本来は彼の道具である。『スマブラfor』には彼風のカラーがある</ref>の影響と思われる。
[[必殺ワザ]]は「PKフリーズ」を除き、ネスと同じものだが性質が異なり、通常ワザはネスとは違ったほぼスマブラオリジナルの体術を使って戦う。<br />
+
[[必殺ワザ]]は「PKフリーズ」を除き、ネスと同じものだが性質が異なる。必殺ワザのPSIは原作ではリュカではなくクマトラが使うもので、『スマブラX』の「PKスターストーム」のフィギュア説明では彼女から教わったという旨の解説がされている<ref>クマトラ曰く、「一応、素質はある」。</ref>。<br />
使用する原作由来のPSIは本来リュカではなくクマトラが使うもので『スマブラX』のフィギュア説明では彼女から教わったらしく<ref>クマトラ曰く、「一応、素質はある」。</ref>、また体術に蹴り技が多いのはダスター<ref>ヒモヘビも本来は彼の道具である。『スマブラfor』には彼風のカラーがある</ref>の影響と思われる。
+
ネスよりもPKを使ったワザが多いが、これは原作の臆病な性格の表現の一環である<ref>2008年2月29日ファミ通増刊号「直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く後編<br />“原作のリュカの臆病さを表現すること。この性格はある程度コンセプトにしたかったんですが『スマブラ』だと臆病なばかりではなかなか成り立たないところもありますよね。ネスと比べると肉弾戦よりもPKを多く使って戦うのは、そういう意味合いがあります。ただ、ゼルダの魔法みたいに流れるような動きでPKが出せるというわけではなく…結果的な印象として、ちょっと活発になってしまったかなぁ、と思うところはあるんですが、考えてみたら『MOTHER3』ではリュカが一番強いわけですから(笑)”。</ref>。ネスよりも遠距離の相手を攻撃しやすいことや、相手との距離をとって戦いやすいことも、臆病さが表現された結果と思われる。だが慎重な戦いをしているだけではダメージを稼げても撃墜することは困難で、どこかで果敢に場外追撃や強烈なスマッシュ攻撃を狙っていく必要があるようになっている。
    
=== 公式イラスト ===
 
=== 公式イラスト ===
36行目: 37行目:     
=== 亜空の使者 ===
 
=== 亜空の使者 ===
 +
荒廃した動物園でネスとの競演を果たす。序盤でポーキーの搭乗したキングPの像に襲われ、ピンチのところをネスに救われる。そして共に戦いポーキーを撃退するが、直後ワリオが襲撃、庇ってくれたネスを見捨て、その場から逃げ出してしまう。
 +
 +
罪悪感に苛まれつつ動物園を歩いていたリュカはポケモントレーナーと出会い、行動を共にするようになる。そして遺跡においてワリオと再度遭遇。大きく成長したリュカは、ネスを救出するため逃げずにポケモントレーナーと協力してワリオを撃破したが、ネスはその場にいなかった。その後出現したガレオムに襲われるが辛くもこれを撃破。ガレオムに捕えられ亜空間爆弾で道連れにされそうになるがPKサンダーで腕を破壊して逃れることができた。
 +
 +
その後ハルバードが影虫を撒き散らすも、もうかつてのリュカとは違い、果敢に立ち向かう。他のファイターと協力して襲撃を打ち破った。
    
=== ゲーム中の解説 ===
 
=== ゲーム中の解説 ===
{{節スタブ}}
   
; [X フィギュア名鑑] リュカ
 
; [X フィギュア名鑑] リュカ
:*(GBA) MOTHER3 (2003/06)
+
:ノーウェア島はタツマイリ村に住むフリントの息子、双子の弟。優しき心を持ち、動物と心を通わせることができる。反面、引っ込み思案な性格で、家族を襲った悲劇のため、泣いてばかりいる時期もあった。シアワセのあり方が変わったノーウェア島とせかいのハリ、行方不明の兄、クラウスを交えた冒険の末、少年は成長していく。
 +
:*(GBA) MOTHER3
 
;[for フィギュア名鑑] リュカ ''※非ファイター''
 
;[for フィギュア名鑑] リュカ ''※非ファイター''
 
:かつては気が弱く、泣いてばかりいたリュカ。<br />しかし想像を絶する苦難を乗り越えた彼は今もどこかで冒険を楽しんでいるはずだ<br />
 
:かつては気が弱く、泣いてばかりいたリュカ。<br />しかし想像を絶する苦難を乗り越えた彼は今もどこかで冒険を楽しんでいるはずだ<br />
 
:あるいは、よきパートナーと出会い家族を・・・・・・<br />いやいや、それはちょっと早すぎる気もする。<br />
 
:あるいは、よきパートナーと出会い家族を・・・・・・<br />いやいや、それはちょっと早すぎる気もする。<br />
 
:「MOTHER」シリーズのファンにとってみれば、リュカもネスも、永遠の少年なのかもしれない。
 
:「MOTHER」シリーズのファンにとってみれば、リュカもネスも、永遠の少年なのかもしれない。
*(GBA) MOTHER3 (2003/06)
+
:*(GBA) MOTHER3 (2003/06)
    
;[for フィギュア名鑑] リュカ ''※ファイター''
 
;[for フィギュア名鑑] リュカ ''※ファイター''
 +
:『MOTHER3』に登場する、タツマイリ村に住むフリント一家の双子の弟。物語では4章以降の主人公として操作でき、いろんな種類の棒の他にPSIも扱うことができる。『スマブラ』のリュカは豊富な飛び道具を活かして戦う。各必殺ワザで牽制しつつ、近づいてくる相手には発生が早い横強攻撃や前空中攻撃等で応戦しよう。
 +
:*(GBA) MOTHER3 (2003/06)
    
;[for フィギュア名鑑] リュカ(EX)
 
;[for フィギュア名鑑] リュカ(EX)
(3DS版はかめんのおとこ風、WiiU版はクラウス風。)
+
:上必殺ワザ『PKサンダー』は相手に当たっても弾がそのまま貫通し、複数人を巻き込むことができる。自分に当てて体当たりを行えば、多段ヒットし最後にふっとばすという強力なワザだ。上スマッシュ攻撃は全ファイターの中で最も高いふっとばし力を誇る。攻撃範囲も広いが、発動直後にリュカの周囲でヒットした時が最も強い。
 +
:*(GBA) MOTHER3 (2003/06)
    
=== 動作などの元ネタ ===
 
=== 動作などの元ネタ ===
{{節スタブ}}
   
==== ワザ ====
 
==== ワザ ====
*弱攻撃、上、下強攻撃、前後下空中攻撃 (X-for)
+
*弱攻撃、上・下強攻撃、前・後下空中攻撃 (X-for)
**多くの通常攻撃に足技が用いられているのは旅の仲間の一人の"ダスター"が蹴りで攻撃することに由来する。
+
**多くの通常攻撃に足技が用いられているのは旅の仲間の一人の"ダスター"が蹴りで攻撃することに由来すると思われる。
 
*横スマッシュ攻撃:ぼうっきれ (X-for)
 
*横スマッシュ攻撃:ぼうっきれ (X-for)
**原作で装備できる最弱の武器。原作では葉っぱも生えていない“いたって ふつうの ぼう”。<br />原作におけるリュカの武器はネスのような"バット"ではなく"ぼう"で、タツマイリ村にはそもそも野球がない。
+
**棒は原作におけるリュカの専用武器種。その中でも「ぼうっきれ」はリュカが装備できる武器の中でも最弱の、“いたって ふつうの ぼう”。
 +
**原作のグラフィックでは葉っぱは無いが、スマブラのものにはある。
 
*上スマッシュ攻撃:PKスマッシュゲイザー (X-for)
 
*上スマッシュ攻撃:PKスマッシュゲイザー (X-for)
**"ハリ"を抜くシーンの動作と似ている。"ハリ"については勝利演出の項を参考に。
+
**"ハリ"を抜くシーンの動作と似ている。"ハリ"については勝利演出の節を参考に。
 
*つかみ、横アピール (X-for)
 
*つかみ、横アピール (X-for)
 
**ヒモヘビ。引っ掛けて移動するのにダスターが使用する道具のような生き物。使うのはあくまでダスターで、リュカ単独で使うことはない。<br />ヒモヘビ曰く、リュカは「おれがみこんだおとこが みこんだおとこ」。
 
**ヒモヘビ。引っ掛けて移動するのにダスターが使用する道具のような生き物。使うのはあくまでダスターで、リュカ単独で使うことはない。<br />ヒモヘビ曰く、リュカは「おれがみこんだおとこが みこんだおとこ」。
82行目: 91行目:  
==== その他 ====
 
==== その他 ====
 
*しゃがみ (X-for)
 
*しゃがみ (X-for)
*:高い所から飛び降りた時や起き上がり、しゃがみこみの体勢と同じ。ダッシュ直前の体勢でもある。
+
**高い所から飛び降りた時や起き上がり、しゃがみこみの体勢と同じ。ダッシュ直前の体勢でもある。
 +
*待機モーションのダンス (X-for)
 +
**原作で特定の扉を開けることができる踊りがあり、それの一部分に少し似ている。なお、その踊りをリュカが踊ることはなかった。
    
==== 勝利演出 ====
 
==== 勝利演出 ====
102行目: 113行目:     
== 備考 ==
 
== 備考 ==
*『スマブラDX』で当初、ネスに代わって参戦する予定だったが、当時NINTENDO64用ソフトして開発していた『MOTHER3 豚王の最期』が開発中止になったため、ネスが継続して参戦することになった。
  −
**『スマブラX』で初参戦したときは『スマブラDX』同様にリュカのみ参戦の案もあったが、『MOTHER3』が海外で発売される予定が無いため、ネスとともに登場し、共演を果たした。
   
*「リュカ」と「クラウス」という名前は、『MOTHER3』を制作する上で糸井が感銘を受けたアゴタ・クリストフの仏小説、通称「双子三部作」に登場する主人公の双子の兄弟「LUCAS」と「CLAUS」から取られている。
 
*「リュカ」と「クラウス」という名前は、『MOTHER3』を制作する上で糸井が感銘を受けたアゴタ・クリストフの仏小説、通称「双子三部作」に登場する主人公の双子の兄弟「LUCAS」と「CLAUS」から取られている。
 
**そのため「リュカ」は「LUCAS」のフランス語読みそのままとなっている。ナレーションや英語圏では英語読みの「ルーカス」で呼ばれている。
 
**そのため「リュカ」は「LUCAS」のフランス語読みそのままとなっている。ナレーションや英語圏では英語読みの「ルーカス」で呼ばれている。
109行目: 118行目:  
*リュカが登場する『MOTHER3』は2015年現在でも日本国内のみの発売で、海外でリュカが登場する作品はスマブラのみとなっている。
 
*リュカが登場する『MOTHER3』は2015年現在でも日本国内のみの発売で、海外でリュカが登場する作品はスマブラのみとなっている。
 
**日本のみで発売されたタイトルから登場するキャラクターで、ファイターとして同じ事例があるのは『ファイアーエムブレム 封印の剣』の主人公[[ロイ]]も当てはまる。
 
**日本のみで発売されたタイトルから登場するキャラクターで、ファイターとして同じ事例があるのは『ファイアーエムブレム 封印の剣』の主人公[[ロイ]]も当てはまる。
 +
*開発中止になった『MOTHER3 豚王の最期』はHAL研究所が開発していたが、難航していた開発のまとめ役として当時HAL研究所に勤めていた[[桜井政博]]へ宮本茂から開発のまとめ役を提案されたことがあった。これがお流れになった後、桜井政博が手掛けることになったのが[[スマブラ64]]である<ref>桜井政博のゲームについて思うことDX - VOL.152 『MOTHER3』の業は深い</ref>。このような縁もあってか、桜井政博は糸井重里の書いた『MOTHER3』のプロットを読んだことがあり、彼は『MOTHER3』やリュカのことを深くまで把握していると思われる。
    
==脚注==
 
==脚注==