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|紹介記事=[https://castlevania.fandom.com/wiki/Alucard Alucard - Castlevania Wiki]
 
|紹介記事=[https://castlevania.fandom.com/wiki/Alucard Alucard - Castlevania Wiki]
 
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'''{{PAGENAME}}'''(Alucard)は、コナミの『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場するキャラクター。フルネームは、'''アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ'''(Adrian Fahrenheit Ţepeş)。
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'''{{PAGENAME}}'''(Alucard)は、コナミの『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場するキャラクター。本名は、'''アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ'''(Adrian Fahrenheit Ţepeş)。
 
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== 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ==
 
== 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ==
 
=== アシストフィギュア ===
 
=== アシストフィギュア ===
 
[[ファイル:公式絵 SP {{PAGENAME}}.png|200x200px|サムネイル]]
 
[[ファイル:公式絵 SP {{PAGENAME}}.png|200x200px|サムネイル]]
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のアルカードがアシストフィギュアとして登場する。日本版での声は原作同様、[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AE%E9%AE%8E%E9%BE%8D%E5%A4%AA%E9%83%8E 置鮎龍太郎]が務める。
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[[アシストフィギュア]]として登場する。デザインは『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』準拠。日本版での声は原作同様、[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AE%E9%AE%8E%E9%BE%8D%E5%A4%AA%E9%83%8E 置鮎龍太郎]が務める。
   −
流れるような動きから素早く強力な攻撃を繰り出し、反撃は積極的に回避するように立ち回る。咄嗟の[[ガード]]や[[カウンター|カウンターワザ]]が難しい技を多く持ち、遠距離戦でもリーチの長いワザで難なく対応できる。
+
登場すると、流麗な動きで複数の攻撃を繰り出して相手を翻弄する。使う攻撃はリーチや持続時間に優れるうえに移動しながら繰り出し、さらには高性能の回避行動も取るので攻撃を当てるのは困難。
   −
機動力の高さから動きが読みづらく、青い残像を残しながらの[[地上回避|後方回避]]に加え、回避技「ミスト」を駆使して相手の攻撃を華麗にかわすため撃墜はかなり困難。
+
攻撃ワザは、移動しながら真空刃で切り刻む「ヴァルマンウェ」、コウモリに変身して突進する「ウイングスマッシュ」、相手の頭上から斜め下への「ジャンプキック」の3種。<br>
 +
「ヴァルマンウェ」はノーモーションで攻撃が発生するため予測困難、「ウイングスマッシュ」は突進中[[無敵]]・[[スーパーアーマー]]状態になり、「ジャンプキック」は[[シモン]]/[[リヒター]]の{{SPワザ|シモン|下空中攻撃}}と同じくヒット・ガードで跳ね返る。
   −
共闘はもちろん、分散して各個撃破を狙うのも選択肢に入る。アシストフィギュアとしては攻防共に優れた性能を持ち、味方になれば頼もしい存在、敵に回れば形勢が逆転されかねない程の脅威となる。
+
回避行動は他のアシストフィギュアとは異なる専用の物。「ミスト」は移動方向・距離を自在に変えられ隙も小さく、連続使用や咄嗟の反撃に繋がることがある。地上では「バックダッシュ」による後方回避も行い、モーション長めながらも動作が終わるまで無敵が続く。
   −
==== HP ====
+
味方に付ければ終始相手を翻弄し続けられるが、敵に回るとかなりの強敵。アルカードを撃墜するなら、攻撃や回避を出し終えた時が反撃に転じるチャンス。避け難い攻撃は素直にガードを固めた方が対処しやすいが、「ウイングスマッシュ」は高威力でシールドを大きく削られるので回避した方が良い。
*50
     −
==== ワザ ====
+
===== データ =====
{{ワザ名帯|キャラ=|文字色=FFFFFF|背景色=000000|ワザ名="ヴァルマンウェ"}}
+
*'''HP:''' 50
前方に無数の刃を出して相手を切り刻む2段攻撃。攻撃中の移動やジャンプも可能。
+
*'''ダメージ'''
*'''ダメージ:'''  
+
**ヴァルマンウェ: 計24.6%-30.2% (1.7%/2%/2.4% *8 + 11%) [ヒット1-8: 先端/中間/根本]
**(1.7%/2%/2.4% *8 + 11%) [ヒット1-8: 先端/中間/根本]
+
**ウイングスマッシュ: 25%
**計24.6%-30.2%
+
**ジャンプキック: 18%
*'''発生:''' [1段目→2段目]
+
*'''その他仕様'''
**1-4F , 6-9F , 12-15F , 17-20F → 23-26F , 28-31F , 33-36F , 38-41F
+
**ウイングスマッシュはコウモリ変身・解除が[[当たり無し無敵]]、突進中は[[スーパーアーマー]]
*'''全体:''' 45F
  −
*'''撃墜%:''' ?%
  −
*ワザを出しながら歩行・振り向き・ジャンプが可能。
  −
*1段目から2段目に移行できるコンビネーション攻撃。
  −
**初段がヒットしなければフィニッシュまでは放たない。
  −
*回避で途中キャンセルが可能。
  −
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  −
*移動をしながら攻撃を出し続けるのが特徴的なアルカードを象徴するワザ。拘束力・制圧力ともに高い性能を誇る。
  −
*[[回避]]で後ろに回り込んでも、攻撃を継続しながら振り返ることができ、ジャンプから着地モーション中でも攻撃できるので隙がない。
  −
*発生が1Fと驚異の早さで、ほぼ全ての相手の攻撃に[[用語集_(対戦関連)#差し込み|差し込む]]ことが可能。
  −
*やや前方に攻撃判定が出ているので、[[カウンターワザ]]などで迎撃を試みても、その長いリーチや連続ヒットの性質からアルカードの[[判定#やられ判定|喰らい判定]]まで攻撃が届く前に、こちらのワザが潰されてしまうことしばしば。
  −
**間近で迎撃に成功しても、回避でかわされてしまう場合があるため、総合的な期待値は薄い。
  −
*攻撃を出し終えると少しの間だが隙ができる、反撃に転じるなら狙い目。
  −
{{-}}
  −
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  −
{{ワザ名帯|キャラ=|文字色=FFFFFF|背景色=000000|ワザ名="ウイングスマッシュ"}}
  −
魔導器でコウモリに姿を変え、そのまま体当たりする。
  −
*'''ダメージ:''' 25%
  −
*'''発生:''' 25-55F
  −
*'''無敵:''' 1-24F , 79-105F
  −
*'''スーパーアーマー:''' 25-78F
  −
*'''全体:''' 105F
  −
*'''撃墜%:''' ?%
  −
*前後隙に[[無敵#すりぬけ無敵|すりぬけ無敵]]、変身中は[[スーパーアーマー]]が付く。
  −
*アルカードのワザのなかで、ふっとばし力が最も高い。
  −
*ファイターを貫通しながら直進することができるが、[[カベ|壁]]などの[[地形]]までは貫通できない。
  −
**突進中に[[床|台]]端に達すると、そのままの軌道で[[ガケ|崖]]へ飛び出す。
  −
*コウモリ変身中にワープすると攻撃が中断され、変身も解除される。
  −
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  −
*繰り出すと"[[終点]]"のおおよそ端から端までの距離を直進する。
  −
**変身時に後退するので、[[地上回避|前方回避]]などで回り込みづらく、[[ダッシュ攻撃]]などの前進力のあるワザに対しても強い。
  −
**持続が長めの[[判定#攻撃判定|攻撃判定]]と共に移動し続ける性質上、実質の判定が大きい。見てから避けるだけなら難しくないが、もし当たれば中%帯の相手でも撃墜できるほどのふっとばし力があるため、要注意。
  −
***ただし、モーションの見た目よりかは判定の持続が短いので、適切な距離を保てば、コウモリ状態であっても、攻撃を喰らわずに済むこともある。
  −
*コウモリに変身した時点で真横にしか移動できなくなるため、変身したのを確認でき次第、速やかに直線上から離れることで効率的に避けられる。
  −
*コウモリ化の突進は飛び道具のような性能を持っており、シールドをかすめるように当たると、[[跳弾]]して移動方向が変わる場合がある。
  −
{{-}}
  −
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  −
{{ワザ名帯|キャラ=|文字色=FFFFFF|背景色=000000|ワザ名="ジャンプキック"}}
  −
鋭く斜め下に降下しながら蹴りを放つ。
  −
*'''ダメージ:''' 18%
  −
*'''発生:''' 10-?F
  −
*'''全体:''' ?F
  −
*'''着地硬直:''' 31F
  −
*'''撃墜%:''' ?%
  −
*前方にやや強くふっとばす。
  −
*{{SP|シモン}}・{{SP|リヒター}}の下空中攻撃とほぼ同じ軌道で降下し、蹴りつけた後は小さく前方へジャンプする。
  −
*急降下中は常に攻撃判定が付く。
  −
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  −
*空中にいる状態で斜め下にファイターがいると、即座に繰り出す奇襲ワザ、上方にふっとばす際は反撃に注意。
  −
*ソフトな見た目に反してそれなりのふっとばし力を持つ。発生は早いとはいえないものの、蹴り始めの動作は小さく、攻撃中に一切エフェクトがでないので、ワザが出されたか判りづらく、距離がないと見てから避けるのは難しい。
  −
*蹴りをカウンターしても、直後のジャンプでかわされやすい。
  −
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  −
{{ワザ名帯|キャラ=|文字色=FFFFFF|背景色=000000|ワザ名="ミスト"}}
  −
魔導器の力で霧に変身して移動する。移動中は無敵になる回避技。
  −
*'''ダメージ:''' なし
  −
*'''発生:''' 無敵: 1-18F (最短)
  −
*'''全体:''' 18F (最短)
  −
*発動中はすりぬけ無敵となる。
  −
*空中では何度でも使用でき、なおかつ「ミスト」の発生時間に制限はないが、短くて18F、長くても30Fほどで解除する。
  −
*霧状態時は16方向へ移動でき、霧状態中は6Fごとに方向を変えられる。
  −
*はじめの2Fまで姿は見えているが、喰らい判定はない。
  −
*「ヴァルマンウェ」使用時にキャンセルして出せる。
  −
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  −
*一部のアシストフィギュアは[[移動空中回避]]を持っているが、アルカードは代わりにこのワザを使用する。空中回避と比べて回避距離が長く、方向転換時に硬直がないなど、回避性能は遥かに優れている。
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*移動速度は速くないが、広い攻撃範囲のワザでも安全に範囲外まで移動できる。
  −
*硬直が発生しないため、直後に攻撃ワザへ移行することで強力な連係を成立させることができる。相手の攻撃を「ミスト」でかわし、そこから「ジャンプキック」や「ウイングスマッシュ」で擬似カウンターが可能。
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*[[終点化]]ステージにて、[[ガケ|崖]]の斜面に「ミスト」で突っ込むと、退場まで引っかかり続けるバグが存在する。
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=== スマッシュアピール ===
 
=== スマッシュアピール ===
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== 原作 ==
 
== 原作 ==
シリーズ初登場は『悪魔城伝説』。悪魔と化した父・[[ドラキュラ伯爵]]に反発するが、自身も悪魔との契約を強要され人間でなくなってしまう。父への反逆を決意したアルカードは地下道に潜伏して強い同志を捜し、主人公のヴァンパイア・ハンター、ラルフ・C・ベルモンドと出会う。この時のデザインは、ドラキュラ伯爵に似た黒髪オールバックに黒マントの姿だった。
+
吸血鬼の身でありながら人間に与することを選んだ[[ドラキュラ伯爵]]の息子。アルカードという名は自らの素性を隠すための偽名であり、「Alucard」を逆から読むと「Dracula」となる。『悪魔城伝説』でラルフ・C・ベルモンドが仲間にできる人物の一人として登場したが、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』にてビジュアルが一新され主人公として再登場。以後の作品にも度々登場し、シリーズを代表するキャラクターの一人となっている。
   −
その後の時代を描いた『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』では主人公として登場。そちらでは、人間の母との間に生まれた半人半魔という設定。<br/>
+
『悪魔城伝説』では父によって吸血鬼にされてしまったが、人としての心まで失うことなく反発。ドラキュラに対抗できる実力を持つ同士を捜し地下道に潜み、そこで出会ったラルフ・C・ベルモンドと共にドラキュラを討ち取った。この時のデザインは父や他の創作物におけるドラキュラに則った、黒髪オールバックに黒マントの姿だった。
自身の呪われた血を断つため覚めることのない眠りについていたが、穢れし故郷が復活したことを知り再び目覚める。[[リヒター・ベルモンド]]によりドラキュラ伯爵が倒されてから4年後に、姿を消したリヒターの行方を捜すマリア・ラーネッドとの邂逅を経て、復活した悪魔城の城主となったリヒターと対峙する。
     −
『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』では、『悪魔城伝説』のように主人公ソニア・ベルモンドの力量をドラキュラを倒すために試すとしてゲーム途中でボス敵として登場するが、今作には仲間システムはなくプレイキャラにはならない。デザインは同年発売の『月下の夜想曲』と同じような姿。
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戦いの後、実の父に手を掛けた罪悪感から自身の呪われた血を断つため永遠の眠りに就いていたが、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』では当代のベルモンドである[[リヒター]]不在の中[[ドラキュラ城]]の復活と共に目覚め、再び城を消し去るため動き出す。本作以降のアルカードは人間の母との間に生まれたハーフとなっており、中性的な顔立ちの貴公子の外見に。口数は少ないが聡明な人物として描かれている。
   −
『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』では、'''有角幻也'''の偽名で日本の諜報機関に所属し、ドラキュラの生まれ変わりである主人公の来須蒼真を監視する。『蒼月の十字架』のクリア後にプレイできるストーリーのIFルート「ユリウスモード」では、ドラキュラに覚醒してしまった蒼真を討つことになり、プレイヤーキャラの一人として操作できる。
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『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』では、'''有角幻也'''を名乗り日本の諜報機関に所属し、ドラキュラの生まれ変わりである来須蒼真を監視する。『蒼月の十字架』のクリア後にプレイできるifの物語のユリウスモードでは、ドラキュラの悪しき意思に飲まれ魔王と化した蒼真を討つためアルカードとして同行することになり、プレイヤーキャラの一人として操作できる。
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リボーンと銘打たれて旧来と異なる世界観を打ち出した『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔鏡』『悪魔城ドラキュラ ロード オブ シャドウ2』にも登場しているが、こちらではドラキュラとなったガブリエル・ベルモンドにより吸血鬼にされたトレバー・ベルモンドであり、アルカードは偽名としての設定になっている。
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シリーズの歴史とは関わらない異伝として扱われる『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』では女ヴァンパイアハンターのソニア・ベルモンドとの愛が描かれている他、『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ』シリーズでは吸血鬼にされたトレバー・ベルモンドに与えられた名として登場している。
   −
アルカードという名は本名ではなく素性を隠すための偽名。「Alucard」を逆から読むと「Dracula」となる。
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『スマブラ』で使う武器「ヴァルマンウェ」は、キュウという敵が低確率でドロップする剣。剣というものの実体はないらしく、使用時には剣を振るう動作を行わずに真空の刃だけが表示される。プレイヤーからは、常に攻撃判定を出したまま動き回る事が可能な同作の最強武器として知られている。両手に装備した場合一回8ヒットするのは『スマブラ』でも再現されている。
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『スマブラ』で使うワザの元ネタは以下の通り。
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*ヴァルマンウェ:終盤に登場するキュウという敵が低確率でドロップする片手剣。真空の刃で切り刻む実体なき剣であり、使用時には剣を振るう動作を行わずに真空の刃だけが表示される。常に攻撃判定を出したまま動き回る事が可能であり、『月下の夜想曲』の最強武器として知られている。両手に装備した場合一回8ヒットするのは『スマブラ』でも再現されている。
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*ウイングスマッシュ / ミスト:特定アイテムを入手することで可能になるアクション。ウイングスマッシュはコウモリ変身中にコマンド入力で出せる必殺技で無敵状態で長時間突進、ミストは特定の壁をすり抜けられ回避としても利用できる。
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*ジャンプキック:2段ジャンプできるアイテムの入手と同時に使用可能になるアクション。原作では2段ジャンプ後に出すことができ、敵に当てると跳ね返り、再度ジャンプ・キックが可能になる。以後の探索型作品における定番アクションの一つ。
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*バックダッシュ:同じく探索型作品に登場する定番アクション。ほとんどは最初から使用可能。ちなみに『月下の夜想曲』ではバックダッシュを盾でキャンセルすると硬直がなくなるため、連射して滑走できるというテクニックがある。
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登場時の台詞の一つ「そこを退いてもらおう」は、『月下の夜想曲』冒頭で悪魔城を訪れたアルカードにデスが忠告に現れた際に発した台詞。
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登場時の台詞の一つ「そこを退いてもらおう」は、『月下の夜想曲』冒頭でドラキュラ城に乗り込んだアルカードに死神デスが忠告に現れた際に発した台詞。
    
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