崖待ち

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崖待ちは、崖掴まりと崖離しを何度も繰り返す戦術。スマブラシリーズ全作の全ファイターで可能な戦術だが、対戦でどれほど役立つかはファイターによって異なる。

殆どの崖待ちには局面を直接有利にする力はなく、主に、崖掴まり行動の択の1つに加えることで、本命択の崖登りを通しやすくするために利用されたり、崖待ちの過程で崖上に攻撃判定を出せるものならば、その位置に相手が立つことを抑制するために行われる。しかし、『X』までの崖待ちの中には、崩すことが極めて困難なものもあり、そういったものを多用すると容易にタイムアップ勝ちを狙えて強力すぎるという判断から、非公式の大会等では崖掴まり回数に上限を設けて、崖待ちを抑制している事がある。『3DS/Wii U』以降は、連続で崖掴まりをした場合には崖掴まり時の無敵が付与されない等の、崖待ちの強さを抑えるための仕様が搭載されている。

CPは崖掴まりをしている相手への対処があまり上手くない傾向にあるため、崖待ちはCPと対戦をする1人用ゲームモードにおいても活用されることがある。特に、崖待ちの過程で崖上に攻撃判定を出せるものが多い『X』以降で、一対多の状況下で、よく活用される。

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ピカチュウは崖掴まり→崖離し→空中ジャンプ+上必殺ワザを素早く行うと、崖掴まり時の無敵が切れる前に再び崖掴まりができるため、これを繰り返すことでずっと無敵でいられる崖待ちができる。非公式の大会等の中には過度に相手と戦おうとしない行為は反則負けとして扱うものがあり、この崖待ちを繰り返すとそう判断されることがある。

DX

大半のファイターが、崖掴まり時の無敵が切れる前に再び崖掴まりできる手段をもっている。どれも入力が忙しく、失敗すると致命的なことになる可能性があり、近づかれると崖絶等で崖掴まり阻止をされるリスクもあるため、いつまでも安全に時間稼ぎができる戦術というわけではない。

ヨッシーの上必殺ワザ、プリンの上必殺ワザを崖近くで出し、それをすぐに崖掴まりでキャンセルする崖待ちは、無敵は完全には持続しないものの、攻撃判定が崖上に出るので、よく利用される。

非公式の大会等の中には、1戦の間で一定回数以上崖掴まりをしたプレイヤーは反則負けとすることで、過度な崖待ちを抑制しているものがある。

参考動画: Ledgestalling with Every Character in Melee (fully intangibly) - YouTube

X

X』はスマブラシリーズにおいて最も崖待ちが強力なものとなっている。過去2作にあったような、無敵を完全に維持したまま繰り返す崖待ちは無いものの、崖上に大きく攻撃判定を出しながら待てる崖待ちが増加しており、崩す側が返り討ちに遭うリスクが高く、手を出しづらいものとなっている。崖上に大きく攻撃判定を出す崖待ちがしやすくなった要因には、多くの上必殺ワザがその攻撃動作を崖掴まりでキャンセルできるようになった(自動崖掴まり)ことと、全体的に落下速度が遅くなったことで、崖離し後に空中攻撃を振ったとしても容易に復帰ができるようになったことが、大きく影響している。

メタナイトピットMr.ゲーム&ウォッチは、崖下で特定の空中攻撃を上手い具合に振ると、自身の喰らい判定を崖上に一切出すことなく、攻撃判定だけを崖上に出すことができ、その後すぐに崖掴まりが可能なことから、特に崖待ちが強力なファイターであった。

多くの非公式の大会等では、1戦の間で一定回数以上崖掴まりをしたプレイヤーは反則負けとすることで、過度な崖待ちを抑制している。更にメタナイトにのみ、特別に他のファイターよりも少ない崖掴まり上限回数が設けられていることがある。これは、メタナイトは5回の空中ジャンプを駆使することで、崖掴まり回数を抑えながら、比較的長めの崖待ちができるからである。

また、一部のファイターは、崖掴まりしているところに相手が近づいてきたら、ステージの下をくぐって逃げて反対側の崖に掴まる、という崖待ちもできる。特に、メタナイトの滑空によるものは、移動速度が速く、途中で逆方向へ2回目の滑空をすることまでできるために、多くのファイターが追い付けない強力なもので、非公式の大会等では禁止行為としていることがある。

崖待ちへの対抗策として、相手が崖待ちで振った空中攻撃を崖端でガードし、崖外までガードストップずらしをして空中状態になることでシールドをキャンセルし、すかさず空中攻撃への確定反撃を取るという、ツバメ返しというテクニックがあるが、入力が難しい、そもそも崖待ちを搔い潜って崖端に立つことが困難、等の理由により、あまり利用されることはない。

3DS/Wii U

崖離しをすると同時に崖掴まりの無敵時間が終了、着地することもダメージを受けることもせずに連続で崖掴まりをした場合には崖掴まりの無敵の付加は無し、というシステムになり、崖待ちは前作から一転して崩されやすいものとなった。

それでもなお利用される崖待ちも少数ながらある。むらびとの後空中攻撃と横必殺ワザを使った崖待ち、Wii Fit トレーナーの横必殺ワザを使った崖待ち、ベヨネッタのバレットアーツと各種復帰ワザを使った崖待ちは、崖待ちをしながらステージ上の広範囲の相手を攻撃でき、近づいてきた相手を返り討ちにする性能も高い。むらびとの崖待ちの詳細はむらびと_(3DS/Wii_U)#崖待ちにて。カスタムワザ有りの対戦では、むらびとの下必殺ワザ2「反撃のタネ植え」を崖近くに設置し、上必殺ワザ2の「爆発バルーントリップ」で崖掴まりを繰り返すと、崖周りに絶えず攻撃判定が出る、極めて堅牢な崖待ちになる。ただし、「反撃のタネ植え」は時間経過で消えるので、継続して崖待ちを行えるのはその間までとなる。どの崖待ちも崩すことが極めて困難という程ではないため、過去作とは異なり、非公式大会で制限を受けたことはない。

SP

前作の崖掴まりの仕様に加え、これまでは一部の復帰ワザのみだった連続崖掴まり回数の制限が全ファイターに設けられたこと、連続で崖掴まりをする度に、崖登り行動の無敵時間が減少するようになったことで、更に崖待ちは維持しにくいものとなっている。

スティーブは崖下に足場となるブロックを設置することで特殊な崖待ちができる。詳細はスティーブ (SP)#崖下採掘にて。

関連項目

外部リンク