絶低空空中緊急回避
絶低空空中緊急回避あるいは絶対低空空中緊急回避は、『DX』と『SP』のテクニックで、低空で移動空中回避をしながら着地するというもの。斜め下への移動空中回避であれば、着地後にファイターの向きはそのままに滑る。地上に近い位置で回避をするほど滑る勢いは強くなる。滑り具合はファイターのブレーキ力によって異なる。
略称は、絶、絶空。『スマブラDX』の初期は絶空が主流だったが、近年は絶が主流となっている。本来の名称は長いせいか滅多に使われることがなく、略称の方がよく使われて広まっている。以下、この記事では絶の略称を使用する。
非公式ながらも名前のインパクトや『DX』での強力さから知名度の高いテクニックであり、絶のように急に着地する挙動をするテクニックには名前の一部に「絶」がつけられることが多い。
DX
『DX』では移動空中回避中の着地隙が10F固定と短めで、滑る勢いが残っている内から行動可能になる。ジャンプから最速で回避を入力すればジャンプ後1Fで着地できることもあって、使い勝手が良い。先行入力もボタン設定もないゲームのため、入力難易度はやや高いながらも、有効に使える場面が多いため、上級者の間では多用される。『DX』を象徴するテクニックの一つである。
ルイージとアイスクライマーとミュウツーは、絶を連発する方が走行よりも速く移動できる。
タイミングがシビアだが、すり抜け床に重なっている状態や着地寸前では真横への移動空中回避入力でも絶ができる。これが最も大きく滑る絶となっている。
使用場面・種類
- 差し込み
- 相手に向かって絶で滑りながら地上攻撃をして差し込む。
- 歩行よりも速く、ステップ・走行と違って全行動が可能。
- 滑り始めに滑っている方向へふっとばす攻撃を当てれば、停止して当てた場合よりも、追撃がしやすくなる。
- 引き絶
- 相手の攻撃を、相手から離れるように絶で滑って避けること。
- 走行中でも可能な引き行動。
- 真下絶
- 真下への絶。完全なブレーキとなる。
- 位置の微調整
- たとえば少しだけ横にふっとばした相手や受け身で転がった相手などに、ステップから出せない地上攻撃で追撃をしたいが歩行では間に合わない、というときは絶を使う。
- ガーキャン絶
- シールドキャンセルジャンプからの絶。
- 普通にシールドを解除するよりも早く地上で行動可能となる。攻撃をガードしてからの反撃のためにも活用できる。
- 台絶
- すり抜け床をすり抜けた直後に絶を行うこと。
- すり抜け床への素早い着地が可能。立ち回り、コンボ、着地狩りなど様々な場面で役立つ。
- 崖絶
- 崖掴まりから、崖離しをした直後にステージ側へ空中ジャンプをし、更にその直後の特定のタイミングで絶をすること。
- 詳細は崖絶にて。
- 最速崖掴まり
- 崖近くで崖の逆に向いて立ち、後ろへ絶をして滑って崖から落ちると、落ちたときに崖の方を向いているため、すぐに崖掴まりができる。
- 背面からは崖掴まりができない『DX』においては、これが最も早いステージ上からの崖掴まり方法(最速崖つかまり)である。
- Wavesurfing
- ステップや走行などで前慣性が加わっているときにその方向へ絶をすると、停止状態から絶をするよりも勢いよく滑る。
- 1Fだけのステップからでも効果がある。
- 普通に絶を連発する方が走行よりも速く移動できるファイターはルイージとアイスクライマーとミュウツーの3体のみだが、Wavesurfingの連発の方が走行よりも速いというファイターは更に多くいる。
SP
『SP』の移動空中回避の着地隙はは、回避が始まってから着地までの時間の長さに反比例し、最低空から行った場合は最も長い19Fの着地隙が発生する。また、地上ジャンプから移動空中回避を最速で入力したとしても、着地までに数Fかかる仕組みになっている。また、全体的にファイターのブレーキ力が強くてあまり滑らない。これらの仕様のため、『DX』ほどの使い勝手の良さはない。
使われる場面は、すり抜け床にすぐに着地するために、すり抜け床をジャンプですり抜けた直後に行う、いわゆる台絶が多い。特に、空中ジャンプの上昇時間・上昇距離が長いファイターで利用される。また、崖登りジャンプ直後に絶をするという崖登りの択も、やや使われる。稀にだが、フェイント気味に立ち回りで使われるケースもある。プリンのような着地姿勢が低いファイターであれば、低姿勢のまま滑るので、相手の攻撃をそれで避けながら懐に潜り込むこともできる。
備考
- 英語では「Wavedash」。