ガケつかまり
ガケつかまりは、キャラクターがガケに掴まる行為およびその状態のこと。
ファイターが#ガケつかまりの条件を満たしているとき、ファイターのガケつかまり判定が崖に触れると、崖掴まりを行う。崖掴まりをするのと同時にしばらくの間はファイターが無敵になる。
『スマブラ64』と『スマブラDX』では、ファイターが正面を向いているときしか崖を掴めない。ただし、『スマブラDX』では、一部の上必殺ワザの特定のタイミングでは、後ろ向きでも掴める。
崖掴まりをすると、着地した際と同じように、空中ジャンプや、空中では1度しか使用できない必殺ワザが再使用できるようになる。なお、システム面では着地した扱いにはなっておらず、崖掴まり中のファイターは空中にいる状態になっている。
『スマブラfor』では次のように多くの仕様が変更された。
- それまで一定だった崖掴まり時の無敵時間は、崖に掴まるまで空中に滞在した時間が長いほど長くなるようになった。
- 一度崖を掴んでから着地せずに再度崖を掴んだ場合には無敵が付加されなくなった。崖を離した瞬間に無敵が切れるようになった。
- 崖登り動作が蓄積ダメージの影響を受けなくなった。
- 攻撃を受けてから少しの間は崖掴まりができなくなった。
- 誰かが既に掴まっている崖にも掴めるようになった(崖奪い)。
ガケつかまりの条件
ファイターは自身の崖掴まり判定がガケに触れると崖掴まりを行うが、次の状況では、崖掴まりができない。
- (『スマブラX』以前)誰かが崖に掴まっている。
- ワザ・空中回避・アイテム投げ・ふっとびの動作中。なお一部の必殺ワザは発動中でも崖掴まりができるタイミングがある(後述する自動ガケつかまり)。
- ジャンプの上昇中。
- 最後にガケつかまりをしてから一定以上の時間が経過していない。
- 『スマブラfor』では50F以上。
- (『スマブラDX』以降)下に方向入力をしている。
- (『スマブラX』以降)崖掴まりの上限回数に達している。
- (『スマブラfor』)攻撃を受けてから50F以上経っていない。
自動ガケつかまり
『スマブラDX』以降にある仕様。一部の必殺ワザは動作の特定のタイミングでキャラクターのガケつかまり判定がガケに触れると、動作をキャンセルして崖掴まりに移行する。プリンの上必殺ワザのような非復帰ワザでも可能なものがあるが、その場合は自動崖掴まりとは言われない模様。『スマブラDX』では対応しているワザが少なく、更に可能なタイミングが短い。『スマブラX』からは殆どの移動を兼ねた必殺ワザが、幅広いタイミングで可能になった。
ガケつかまりからできる行動
崖掴まりからは以下の行動のみできる。『スマブラ64』、『スマブラDX』、『スマブラX』では、ファイターの蓄積ダメージが100%未満の場合とそうでない場合で、崖登り系の行動のアクションが変わる。100%以上だと動作がゆっくりしたものになる。
ガケのぼり行動をしないまま一定時間が経過すると、ファイターは力尽きてガケから手を離してダメージ落下動作をする。
その場ガケのぼり
崖掴まり中に前に方向入力をすると、崖を登りステージの淵に立つ。
入力から動作可能になるまでの殆どの間、無敵になる。
『スマブラ64』、『スマブラDX』では、これが最も動作が短い崖登り行動。
ガケのぼり回避
崖掴まり中にシールドボタンを押すと、崖を登って転がったり這いつくばったりしながら前進していく。
入力してからその場崖登りと同じくらいの時間無敵になるが、無敵が切れてからも少しの間動作が続く。
ガケのぼり攻撃
崖掴まり中に攻撃ボタンまたは必殺ワザボタンを押すと、崖を登りつつ攻撃する。
入力してから僅かな間無敵になる。攻撃判定が発生するまでには無敵は無くなる。
ガケのぼりジャンプ
『スマブラDX』以降にあるアクション。崖掴まり中にジャンプを入力すると、高く跳躍して崖から登る。
入力してから僅かな間無敵になる。『スマブラX』以降では、これが崖登り行動の中では最も動作が短いが、無敵時間も短い。
崖登りジャンプ中は先行入力が効かない。『スマブラfor』では、崖登りジャンプ後に空中攻撃または必殺技が出せるようになるタイミングは、空中ジャンプや空中回避が出せるようになるよりも2F遅い。
ガケ離し
崖掴まり中に下か後ろに方向入力をすると、ファイターは崖から手を離す。ただ空中にいるだけの状態になり、すぐに他の行動が可能になる。
『スマブラfor』では、この行動をした瞬間に崖掴まり時の無敵が無くなる。
補足
- 『スマブラX』以降は、崖に掴まった直後は行動不能な硬直時間が設けられている。『スマブラfor』だと20F。ワイヤー復帰だと、その時間が通常よりも短くなる。
- 『スマブラX』以降、崖掴まりからできる行動の内で、先行入力ができるのは、崖登り回避、崖登り攻撃、崖登りジャンプのみ。
ガケつかまり中の姿勢について
崖掴まり中の姿勢(当たり判定の形)は各ファイター毎に異なる。つまり、無敵が切れている状況で崖を掴んだ際に当たる攻撃がファイター毎に変わってくるということである。
例えば、ゲッコウガはガケつかまり中の姿勢の低さが参戦ファイターの中でもトップクラスで、攻撃判定が床下まで出ていない攻撃には当たらずに済む。
その一方で、ドンキーコングのようにガケから身体が大きくはみ出していて、各種下攻撃どころか一部の横攻撃にすら当たってしまうファイターもいる。
大雑把な傾向としては、ピーチ、ガノンドロフ、パルテナ、マルス、クラウドなど、リアル頭身の人型ファイターは姿勢が低い場合が多く、
マリオ、ヨッシー、トゥーンリンク、メタナイト、リザードンなど、頭が大きいファイターは姿勢が高くなりやすい。
それから、立ち状態やしゃがみ状態などと同様に、ガケつかまり状態にも待機モーションが用意されている。
中には待機モーションの動きが大きく、当たり判定が上に伸びてしまうファイターも存在し、一時的とはいえ危険な状態になるため注意が必要。
スマブラforにおける、ガケつかまり時の姿勢の低さの比較
以下の表は、ガケつかまり時の姿勢が特に低いファイターに対し、さまざまなファイターの打点が低い攻撃ワザが当たるかどうかを検証したもの。
全てのファイターのガケつかまりにヒットする攻撃はあらかじめ除外している。
おおまかな順位づけは可能と思われるが、リンクにアイクの上スマが当たらないなど例外も多い。おそらくZ軸の影響[1]によるものと思われる。
【凡例】
○……当たる
△……姿勢次第では当たる
×……当たらない
/……斜線での区切りがある項目は、左側/右側のガケで結果が異なる
ファイター名 | ワリオ下スマ | アイク上スマ(後方) | アイク上スマ(前方) | アイク横スマ | キャプテン・ファルコン下強(右足) | パルテナ上スマ | パルテナ下強 | ミュウツー下スマ | ミュウツー下強 | ガノンドロフ下強 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソニック | ○ ※1 | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × |
ゲッコウガ | × | ○ | × ※2 | × | × | × | × | × | × | × |
ガノンドロフ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × |
クラウド | ○ ※1 | ○ | ○ | △ | × | × | × | × | × | × |
ディディーコング | ○ | ○ | × | × ※2 | ○ | × | × | × | × | × |
パルテナ | ○ ※1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × | × |
カムイ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × ※2 | ○ | ×/× ※2 | × |
マルス | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ×/○ | × |
ゼルダ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × ※2 | ○ | × | ○ | ○ |
シーク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ ※3 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
キャプテン・ファルコン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ ※3 | ○ | ○ | ○ | ×/△ | × |
リンク | ○ | ×/△ | ×/× ※2 | ○ | ○ ※3 | ○ | ○ | ○ | ×/○ | ○ |
※1……クリーンヒット部分(13%)ではなく持続部分(10%)が当たる。
※2……ヒットはしないがチップが発生。
※3……左足でも当たる。
より詳細なデータについては、スマブラfor 3DS/WiiU 検証wiki - 崖掴まり姿勢を参照。
崖吸い寄せ
『スマブラfor』にあるシステム。崖より低い位置から崖を掴もうとすると、吸い寄せられるようにして崖を掴む。崖より高い位置から崖に侵入すると吸い寄せは起こらない。吸い寄せられる時間は0F~2Fで、その間は無敵時間が無い。この無防備な時間は主に崖の2Fなどと言われている。実際には2Fとは限らないのだが、この名称が広まってしまっている。
吸い寄せが始まった時点で崖を掴んだのと同じ扱いになり、空中ジャンプが復活する。
この無防備な時間は最大でもたったの2Fなのでそこへ攻撃を重ねるのは困難だが、少ないリスクで大きなリターンを狙えるので、狙う価値のある場面は多い。これを狙われている場合の対抗手段としては、吸い寄せが起きる位置から崖掴まり・滞空できる必殺ワザやカベジャンプで復帰のタイミングをずらす・下に方向入力しっぱなしにすることで崖掴まりへの意向を防ぎ、崖上で攻撃を構えている相手に必殺ワザを当てる、等がある。
この現象は、マリオが崖の端でダッシュ攻撃をしている間に、フォックスが崖の真下から真上に向けてファイアフォックスをして崖つかまりをしようとすることで、一人の操作でも簡単に確認できる。
脚注
関連項目
ワザ | |
共通 | 弱攻撃 - ダッシュ攻撃 - 強攻撃 - スマッシュ攻撃 - 空中攻撃 - つかみ - 投げ - 必殺ワザ - 最後の切りふだ - おきあがり攻撃 - ガケのぼり攻撃 - アピール |
一部ファイター限定 | 空中ワイヤー - 滑空攻撃 - コマンド入力ワザ - 特殊ワザ |