属性
(切り裂き属性から転送)
アタッカースピリットの属性については、「スピリット#属性」を参照
属性は、攻撃判定に設定されているパラメータの一つ。攻撃がヒットしたときのエフェクトの種類はこれによって決まる。なお、エフェクトのサイズはダメージの大きさに比例し(0%だとエフェクト無し)、角度はベクトルと同じになる。
一部の属性は状態異常を与える等の特殊な効果を持っている。ピクミン、一部の敵キャラ、『X』のポケモントレーナーのポケモンたちは、特定の属性に対する弱点や耐性を持つ。シールやスピリットの中には、特定の属性を強化するものがある。
属性の一覧
括弧内の名称は、内部パラメータの名称または英語圏での通称。「打撃」「切り裂き」「電撃」「火炎」「氷結」「草」「水」「暗黒」「波導」「魔法/PSI」は『X』のシールで使われた名称で、それ以外はエフェクトの見た目や性質などからユーザーによって命名された非公式の名称である。
ここでは汎用的な属性と特殊な効果を持つ属性のみを記載。マリオの「スーパージャンプパンチ」が持つ「コイン」など、固有エフェクトを表示させるために設定された属性は省略している。それらを含む各属性の詳細については、下記の#外部リンクを参照。
64から
- 打撃 (Normal)
- マリオの弱攻撃など、主にパンチやキックなどカラダを使った攻撃に設定されている。最も多くの攻撃判定に設定されている属性。
- 電撃 (Electric)
- ピカチュウの横スマッシュ攻撃など、主に電気による攻撃に設定されている。
- この属性の攻撃は通常よりもヒットストップが長くなる等、ヒットストップにおいて特殊な仕様を幾つか持つ。
- 『64』ではこの属性の攻撃にヒットしたファイターで表示される、電撃やられ状態専用のモデルが存在する[1]。
- 火炎 (Flame)
- マリオの「ファイアボール」など、主に炎による攻撃に設定されている。打撃に次いで多くの攻撃判定に設定されており、ギミックやファイターのシステムに関連付けられていることが多い。
- 爆薬箱など、大半の爆発物アイテムがこの属性の攻撃を受けると、ダメージに関わらず一撃で爆発する。
- 氷結状態のファイターにダメージを与えると、氷結状態がすぐに解除される。
- この属性の攻撃は赤ピクミンにダメージを与えられない。
- 『X』では、フシギソウに与えるダメージが増し、ゼニガメに与えるダメージが減る。
- 『SP』では、爆発物アイテムにヒットした際のヒットストップが大きくなる。他、スティーブのTNT火薬に与えるダメージが増加する。
- 切り裂き (Cutup / 3USlash)
- リンクの横スマッシュ攻撃など、主に剣や爪での攻撃など、鋭い攻撃に設定されている。
- ねむり (Sleep)
- プリンの「うたう」や、ピーチの「ピーチブラッサム」などに設定されている。
- ヒットしたファイターをねむり状態にする効果を持つ。
DXから
- 埋め (Bury)
- ドンキーコングの「ドンキーヘッドバット」などに設定されている。
- ヒットしたファイターを埋まり状態にする。すり抜け床の上にいるファイターでも埋めることができる。
- 暗黒 (Darkness)
- ガノンドロフやミュウツーの一部のワザなどに設定されている。
- お花 (Flower)
- アイテムのリップステッキの攻撃や、『3DS/Wii U』のワリオの「おはなっぺ」などに設定されている。
- ヒットしたファイターをお花状態にする。
- 氷結 (Ice/Freezing)
- アイスクライマーの「アイスショット」など、主に氷による攻撃に設定されている。『64』でも未使用ではあるが実装されていた。
- ヒットしたファイターを特定の確率で氷結状態にする。
- つかみ (Grab)
- 『DX』のみ存在する属性。
- 攻撃判定の種類を掴み判定にする。
- 感知 (Detect/Inert)
- キャプテン・ファルコンの「ファルコンナックル」の突進中などに設定されている。
- この攻撃判定がヒットした際、設定されている特定の行動に移行する。この属性の攻撃は全て0%ダメージかつノーリアクションに設定されている。
- ゲーム中では無敵状態の相手に当てると、自分が攻撃を行う寸前に無効化エフェクトが表示されるので、これで感知判定の存在を確認できる。
- 反転 (Reverse)
- マリオの「スーパーマント」などに設定されている。
- ヒットしたファイターの向きが反転する。
- 『X』以降、ファイターの操作も短時間だけ左右反転する。
- スクリューアタック (Screw)
- 『DX』のみ存在する属性。アイテムのスクリューアタックに設定されている。
- ヒットしたキャラクターがスクリューアタックする。
- かなしばり (Disable)
- ミュウツーの「かなしばり」に設定されている。
- ヒットしたファイターをかなしばり状態にする。シールドブレイクやふらふら属性とは解除されるまでの時間が異なる。
Xから
- 波導 (Aura)
- ルカリオの攻撃や、リヒターの「聖水」などに設定されている。
- なお、ルカリオの波導補正はこの属性とは関係無い。
- ダウン (Down)
- スネークの下投げに設定されている。
- ヒットしたファイターをあおむけダウン状態にする。
- 草 (Grass)
- 『X』のみ存在する属性。フシギソウの攻撃に設定されている。
- 『X』では、この属性の攻撃はゼニガメへ与えるダメージが増し、リザードンへ与えるダメージが減る。
- しびれ (Paralyze)
- ゼロスーツサムスの下スマッシュ攻撃などに設定されている。
- ヒットしたファイターをしびれ状態にする。
- おとしあな (pit_fall/Plunge)
- アイテムのおとしあなのタネに設定されている。
- 埋め属性と殆ど同じだが、すり抜け床の上にいるキャラクターにヒットすると埋めずに決まった強さで真下へふっとばす。
- 転倒 (Slip)
- アイテムのバナナのかわなどに設定されている。
- ヒットしたファイターを必ず転倒(大)させる。
- 水 (Water)
- ゼニガメの多くのワザや、マリオの「ポンプ」などに設定されている。
- この属性の攻撃は青ピクミンにダメージを与えらえれない。
- 『X』ではリザードンへ与えるダメージが増し、フシギソウへ与えるダメージが減る。
- ふらふら (Stun)
- アイテムのデクの実などに設定されている。
- 地上にいるファイターを強制的にふらふら状態にする。シールドブレイクやかなしばり属性とは解除されるまでの時間が異なる。
3DS/Wii Uから
- 即死 (Death/Obliviate)
- 『3DS』では敵キャラのオーン、『SP』ではニューポークシティステージのきゅうきょくキマイラなどに設定されている。
- ヒットしたファイターを即死させる。なお、ファイターの最後の切りふだによる即死は別途パラメータ・スクリプトを読み込んで発生させているものであり、この属性とは関係ない。
- 魔法/PSI (Magic)
- ゼルダの魔法を使った攻撃やネスのPSIを使った攻撃などに設定されている。
- 部位(Type)にも魔法/PSIがあり、『X』の頃は部位としては既にあった。
- 突き刺し (3UStab / SPsting)
- 一見すると切り裂き属性に似ているが、エフェクトが微妙に違う。マルス/ルキナの「シールドブレイカー」や、ダックハントのカモのクチバシでの攻撃など、鋭利なもので突き刺す攻撃に設定されている。
- 付着 (Adhension)
- ロックマンの「クラッシュボム」に設定されている。
- クラッシュボム限定の属性だが、付着するのはクラッシュボム自体の性質であり、実はこの属性は全く関係ない。
- 崩し (Crumple)
- リュウ・ケンの「セービングアタック」の溜め攻撃に設定されている。
- ヒットしたファイターを崩れ状態にする。空中にいる相手にヒットさせると、しびれのようにしばらくその場で留まった後にふっとびはじめる。
- 串刺し (3UPin / SPpierce)
- カムイの「跳槍突」に設定されている。
- 跳槍突限定の属性だが、ロックするのは跳槍突自体の性質であり、実はこの属性は全く関係ない。
- ダメージ即死(Death2)
- ミッドガルステージのリヴァイアサン出現時のメイン台右側に設定されている。
- 攻撃ヒット前の相手ダメージが100%以上の場合、相手を即死させる。
- なお、この攻撃判定は召喚したファイター以外にのみヒットする(これが属性の性質によるものかは未確認)。
SPから
- 投げ埋め (bury_r)
- ロボット・キングクルール・バンジョー&カズーイの下投げに設定されている。
- 基本的に埋め属性とまったく変わらないが、埋まり時間は独自のパラメータを用いて計算される。
- インク (Ink)
- インクリングの多くのワザに設定されており、ヒット時にインクの飛沫が飛散する。
- 相手をペイント状態にするのはこの属性の性質ではなく、ワザスクリプトにより設定されている。
- 厳密にはファイター固有のものではなく、マスターハンドの「ペイントボール」もこれに該当する。
- ムチ (whip)
- シモン・リヒターのムチを使った攻撃(弱攻撃・百裂攻撃以外)ワザに設定されている。ヒット時の効果音が専用のものになる。
- 各弱攻撃や、横強攻撃などの根本カス当たり部分は打撃属性。
- 呪い (Curse)
- ジョーカーの「エイハ / エイガオン」に設定されている。
- ヒットしたファイターを呪い状態にする。毒と同じ効果だが、ヒット時のエフェクトは暗黒属性と同じで、継続ダメージ中のエフェクトが専用の物になっている。
- 呪いの持続ダメージ効果(何フレーム毎にどれだけダメージを与えるか)の数値は、ワザスクリプトで設定されている。
- 胞子 (head_mushroom)
- アイテムのあるくキノコに設定されている。
- 一定時間内に7回ヒットし続けたファイターを一定時間左右入力が反転した状態にする。
- スピリッツ/スキルの「操作反転無効」をセットしているファイターには効果なし。
- 毒 (Poison)
- ボス敵のリオレウスの毒爪攻撃などに設定されている。通常ファイターが持つことはない。
- ヒットしたファイターを毒状態にする。
備考
- 風のことがしばしば「風属性攻撃」と呼ばれるが、攻撃が風になるかを決めるのは属性パラメータではない。
- リュウの「昇龍拳」がヒットすると表示される墨絵エフェクトなど、属性によるものとは別に追加で表示されるエフェクトもある。これらは攻撃判定のパラメータで設定されている。
- 『64』の「スマブラ拳!!」では、未使用ではあるが氷結属性も存在するという開発者の脚注が記されている[2]。