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「モデル替えキャラ」の版間の差分

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'''{{PAGENAME}}'''とは、ある[[ファイター]]のモデルを基に制作されたファイターを指した用語。俗称は'''コンパチ'''。海外での通称は'''Clone'''。
 
'''{{PAGENAME}}'''とは、ある[[ファイター]]のモデルを基に制作されたファイターを指した用語。俗称は'''コンパチ'''。海外での通称は'''Clone'''。
  
『[[スマブラSP]]』では公式により、'''ダッシュファイター'''(英名: Echo Fighter<ref>「Echo」とは反響や模倣という意味の英単語。</ref>)というモデル替えキャラに変わる概念が登場した。ダッシュファイターの定義はモデル替えキャラとは少し異なる(詳しくは後述)。参戦ナンバーは、基になったファイターの番号の後ろに「′」記号<ref>「′」記号は、一般的にはプライム記号と呼ばれており、数学的には例としてとある要素"A"に類似するものをA′のように表記して表現する。</ref><ref>海外では「Echo」の頭文字を取った「ε」(イプシロン)が用いられている。</ref>が付けられ、通常とは扱いが異なる意味のカウントがなされる。
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『[[SP]]』では公式により、'''ダッシュファイター'''(英名: Echo Fighter<ref>「Echo」とは反響や模倣という意味の英単語。</ref>)というモデル替えキャラに変わる概念が登場した。ダッシュファイターの定義はモデル替えキャラとは少し異なる(詳しくは後述)。参戦ナンバーは、基になったファイターの番号の後ろに「′」記号<ref>「′」記号は、一般的にはプライム記号と呼ばれており、数学的には例としてとある要素"A"に類似するものをA′のように表記して表現する。</ref><ref>海外では「Echo」の頭文字を取った「ε」(イプシロン)が用いられている。</ref>が付けられ、通常とは扱いが異なる意味のカウントがなされる。
  
 
モデル替えキャラは、基本的には既存のファイターの骨格や動きを流用し、ワザのダメージ量や[[リアクション値|吹っ飛びの強さ]]などのデータや、体格を調整することによって、低労力で制作できてかつ、基になったキャラとは違う特徴を作り出せるといった利点がある。
 
モデル替えキャラは、基本的には既存のファイターの骨格や動きを流用し、ワザのダメージ量や[[リアクション値|吹っ飛びの強さ]]などのデータや、体格を調整することによって、低労力で制作できてかつ、基になったキャラとは違う特徴を作り出せるといった利点がある。
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== モデル替えキャラの定義 ==
 
== モデル替えキャラの定義 ==
モデル替えキャラは前途の通り、他のファイターのモデルを共有・流用して制作されたものを指す言葉だが、[[トゥーンリンク]]などのように、モデル替えではないが、元のファイターでのノウハウを再利用して制作された、モデル替えキャラと同じ制作理念で作られたと思われるファイターもいる。以下の[[#モデル替えキャラの一覧とその変遷]]ではそれらのファイターについても触れる。ただし、『[[スマブラfor]]』以降の[[カラーバリエーション|色変え]]によってキャラクター自体が変わるものについては、性能やモーションそのものに一切変化はないため、ここでは例外とする。
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モデル替えキャラは前途の通り、他のファイターのモデルを共有・流用して制作されたものを指す言葉だが、[[トゥーンリンク]]などのように、モデル替えではないが、元のファイターでのノウハウを再利用して制作された、モデル替えキャラと同じ制作理念で作られたと思われるファイターもいる。以下の[[#モデル替えキャラの一覧とその変遷]]ではそれらのファイターについても触れる。ただし、『[[3DS/Wii U]]』以降の[[カラーバリエーション|色変え]]によってキャラクター自体が変わるものについては、性能やモーションそのものに一切変化はないため、ここでは例外とする。
  
 
モデル替えキャラとして初登場したファイターが次回作でも登場する場合、専用のモデルで新しく制作される([[ルキナ]]と[[ブラックピット]]を除く)。ただし、ワザのモーションに関しては完全に変わる訳ではなく、その当時の名残を残したワザも多い。
 
モデル替えキャラとして初登場したファイターが次回作でも登場する場合、専用のモデルで新しく制作される([[ルキナ]]と[[ブラックピット]]を除く)。ただし、ワザのモーションに関しては完全に変わる訳ではなく、その当時の名残を残したワザも多い。
  
 
== モデル替えキャラの一覧 ==
 
== モデル替えキャラの一覧 ==
*『[[スマブラ64]]』のキャプテン・ファルコンとネスとプリン、『[[スマブラDX]]』のガノンドロフ以外は、いずれも同じシリーズのキャラ、または原作における関連性が深いキャラという繋がりがある。
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*『[[64]]』のキャプテン・ファルコンとネスとプリン、『[[DX]]』のガノンドロフ以外は、いずれも同じシリーズのキャラ、または原作における関連性が深いキャラという繋がりがある。
  
=== ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ ===
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=== 64 ===
 
[[マリオ (64)]]を基にした[[ルイージ (64)]]、[[サムス (64)]]を基にした[[キャプテン・ファルコン (64)]]、[[マリオ (64)]]を基にした[[ネス (64)]]、[[カービィ (64)]]を基にした[[プリン (64)]]の4体の[[隠しキャラクター]]が該当する。しかし、ルイージ以外の3体はモデルこそ共有しているものの、流用されたワザは多くなく、大半は独自の物である。そのためコンパチと明確に呼べる仕様のファイターは2体しかいない。
 
[[マリオ (64)]]を基にした[[ルイージ (64)]]、[[サムス (64)]]を基にした[[キャプテン・ファルコン (64)]]、[[マリオ (64)]]を基にした[[ネス (64)]]、[[カービィ (64)]]を基にした[[プリン (64)]]の4体の[[隠しキャラクター]]が該当する。しかし、ルイージ以外の3体はモデルこそ共有しているものの、流用されたワザは多くなく、大半は独自の物である。そのためコンパチと明確に呼べる仕様のファイターは2体しかいない。
 
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モデル替えキャラは存在しないが、[[トゥーンリンク (X)]]と[[ウルフ (X)]]と[[リュカ (X)]]は、それぞれ[[リンク (X)]]と[[フォックス (X)]]と[[ネス (X)]]とほぼ同じ必殺ワザを使う。性能は違っており、通常攻撃もほとんど異なる攻撃アクションを取る。
  
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“リュカはネスの強化版というか。まずはネスのモーションをどんどん移植して、時間があったら専用の動きを作る予定でした。ですがモーションデザイナーの努力もあって、いろいろと違うワザを織り込むことができました。”</ref>。
 
“リュカはネスの強化版というか。まずはネスのモーションをどんどん移植して、時間があったら専用の動きを作る予定でした。ですがモーションデザイナーの努力もあって、いろいろと違うワザを織り込むことができました。”</ref>。
  
=== 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U ===
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=== 3DS/Wii U ===
開発者によると、元々[[カラーバリエーション]]として制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために独自のファイターとして制作されたことが語られている<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463</ref>。
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開発者によると、3体とも元々は[[カラーバリエーション]]として制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために独自のファイターとして制作されたことが語られている<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463</ref>。
 
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! モデル替えキャラ !! 基になったキャラ !! 主な違い
 
! モデル替えキャラ !! 基になったキャラ !! 主な違い
 
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| [[ドクターマリオ (3DS/Wii U)]] || [[マリオ (3DS/Wii U)]] || 『DX』のコンセプトを突き詰め、ワザの持続に優れる鈍足高火力のファイターになった。マリオの一部のワザは『X』で変更されたが、こちらは当時と同じワザを使う。
 
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| [[ブラックピット (3DS/Wii U)]] || [[ピット (3DS/Wii U)]] || 攻撃ワザは一部を除きほぼ同性能。全体的に弱体化が目立つが、横必殺ワザだけは大幅に強化されている。最後のきりふだのみが別物のワザとなっている。
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ルキナも体格の変更に伴い、歩きや走行モーションに手が加えられている。
 
ルキナも体格の変更に伴い、歩きや走行モーションに手が加えられている。
  
=== 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ===
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=== SP ===
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[[ファイル:ダッシュファイターの定義.jpg|250px|サムネイル|[[ピーチ]]のダッシュファイターである[[デイジー]]。]]
 
[[ファイル:ダッシュファイターの定義.jpg|250px|サムネイル|[[ピーチ]]のダッシュファイターである[[デイジー]]。]]
 
これまでゲーム内で明確にモデル替えキャラが区別されたことはなかったが、ダッシュファイターという概念が登場し参戦ナンバーに含まないなど大きく区別されるようになった。
 
これまでゲーム内で明確にモデル替えキャラが区別されたことはなかったが、ダッシュファイターという概念が登場し参戦ナンバーに含まないなど大きく区別されるようになった。
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任天堂公式サイトによると、「ダッシュファイター」は攻撃力やふっとばし力、歩行・走行速度、ジャンプ力、重さなどの基礎パラメーターが、オリジナルファイターに対してほぼ同じとされている。<br/>
 
任天堂公式サイトによると、「ダッシュファイター」は攻撃力やふっとばし力、歩行・走行速度、ジャンプ力、重さなどの基礎パラメーターが、オリジナルファイターに対してほぼ同じとされている。<br/>
 
また、開発者によると基本的な体術が他ファイターを基にしているとのことなので、基本的な性能に大きな差異は見られない。とはいえモーションが完全に同じというわけではなく、一部のワザのモーションや性能が異なったり、基礎モーションが異なる等の違いもある。<br/>
 
また、開発者によると基本的な体術が他ファイターを基にしているとのことなので、基本的な性能に大きな差異は見られない。とはいえモーションが完全に同じというわけではなく、一部のワザのモーションや性能が異なったり、基礎モーションが異なる等の違いもある。<br/>
また、アピールや勝利演出に関しては全て専用のものが与えられる。
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また、[[アピール]]や[[勝利演出]]に関しては、全て専用のものが与えられる。
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今までのモデル替えキャラとは異なり元のファイターと使用感に大きな差が出ないようすることが念頭に置かれており、そのため前作にはあった違いも本作ではなくなっていたりする。
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[[ファイター選択画面]]では、元のファイターの隣にマスが配置されており、元のファイターと同じマスにまとめて表示できる[[オプション]]の機能も付いている。
  
今までのモデル替えキャラとは異なり元のファイターと使用感に大きな差が出ないようすることが念頭に置かれており、ファイター選択画面では元のファイターと同じマスに集約することができるようになっている。<br/>
 
そのため前作にはあった違いも今作ではなくなっていたりする。
 
 
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| [[ルキナ (SP)]] || [[マルス (SP)]] || 通常・下必殺ワザが独自モーション。剣の判定がマルスと異なり、どこで当てても威力が変わらない。剣の長さに体格差、またはそれに付随する性能差はほぼなくなった。
 
| [[ルキナ (SP)]] || [[マルス (SP)]] || 通常・下必殺ワザが独自モーション。剣の判定がマルスと異なり、どこで当てても威力が変わらない。剣の長さに体格差、またはそれに付随する性能差はほぼなくなった。
 
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| [[デイジー (SP)]] || [[ピーチ (SP)]] || 一部基礎モーションとエフェクトの多くが変更。低めの身長と基礎モーション変更の影響で、喰らい判定が横に伸びた分縦に縮んだ。下必殺ワザのふっとばしに差があり、コンボ性能が異なる。
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| [[デイジー (SP)]] || [[ピーチ (SP)]] || 一部基礎モーションとエフェクトの多くが変更。低めの身長と基礎モーション変更の影響で、喰らい判定が横に伸びた分縦に縮んだ。ワザの性能に一切違いがない唯一のダッシュファイター。
 
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| [[リヒター (SP)]] || [[シモン (SP)]] || 体格が少し小さく、一部基礎モーションも微妙に異なる。また、下必殺ワザが波導属性に変更されている。なお、体格が小さい割に何故かくらい判定が横方向に伸びている。
 
| [[リヒター (SP)]] || [[シモン (SP)]] || 体格が少し小さく、一部基礎モーションも微妙に異なる。また、下必殺ワザが波導属性に変更されている。なお、体格が小さい割に何故かくらい判定が横方向に伸びている。
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この中で、待機や走行などの基礎的なモーションが元ファイターと全く同じなのはブラックピットとルキナのみ(ルキナは今作で同じになった)。<br/>
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この中で、待機や走行などの基礎的なモーションが元ファイターと全く同じなのはブラックピットとルキナのみ(ルキナは本作で同じになった)。<br/>
 
旧作でモデル替えキャラだったこどもリンクとピチューは体格や運動性能がはっきりと異なるため、「ダッシュファイター」の定義から完全に外れている。また、基になったファイターの方がシリーズを重ねるごとが変化しているため相対的に差別化点も増えている。
 
旧作でモデル替えキャラだったこどもリンクとピチューは体格や運動性能がはっきりと異なるため、「ダッシュファイター」の定義から完全に外れている。また、基になったファイターの方がシリーズを重ねるごとが変化しているため相対的に差別化点も増えている。
  
ドクターマリオは前作ではDXに引き続きモデル替えキャラでだったが、ワザの性質や基礎の運動性能に大幅な差異があるため「ダッシュファイター」の定義には当てはまらない。また、今作では下空中攻撃や横必殺ワザにも新たなモーションが与えられており、よりマリオとの差別化が進んだと言える。
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ドクターマリオは前作までと同様にモデル替えキャラではあるが、ワザの性質や基礎の運動性能に大幅な差異があるため「ダッシュファイター」の定義には当てはまらない。また、本作では下空中攻撃や横必殺ワザにも新たなモーションが与えられており、よりマリオとの差別化が進んだと言える。
  
 
== 備考 ==
 
== 備考 ==
*『スマブラDX』のキャラクターセレクト画面では、各キャラに対応したモデル替えキャラがその隣に配置されている。
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*『DX』の[[キャラクターセレクト画面]]では、各キャラに対応したモデル替えキャラがその隣に配置されている。
*『スマブラfor』のキャラクターセレクト画面では、モデル替えキャラはゲームシリーズ順ではなく、任天堂のゲームシリーズとサードパーティ制作のゲームシリーズの間に配置されている。
+
*『3DS/Wii U』のキャラクターセレクト画面では、モデル替えキャラはゲームシリーズ順ではなく、任天堂のゲームシリーズとサードパーティ制作のゲームシリーズの間に配置されている。
*[[謎のザコ敵軍団]]と[[謎のMii軍団]]、『スマブラDX』の[[マスターハンド]]と[[クレイジーハンド]]、『スマブラX』までの[[ギガクッパ]]もモデル替えキャラの一種と見なすことができる。
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*[[謎のザコ敵軍団]]と[[謎のMii軍団]]、『DX』の[[マスターハンド]]と[[クレイジーハンド]]、『X』までの[[ギガクッパ]]もモデル替えキャラの一種と見なすことができる。
*『スマブラDX』では、[[ワリオ]]をマリオのモデル替えキャラとして制作することはできたとの開発者の発言がある<ref>[https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/syukeiken/return549.html 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!]</ref>。
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*『DX』では、[[ワリオ]]をマリオのモデル替えキャラとして制作することはできたとの開発者の発言がある<ref>[https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/syukeiken/return549.html 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!]</ref>。
 
*[[Miiファイター]]が使うワザの多くは、他のファイターに似た攻撃を使う。ただしモーションや性質は異なっている。
 
*[[Miiファイター]]が使うワザの多くは、他のファイターに似た攻撃を使う。ただしモーションや性質は異なっている。
  

2019年4月19日 (金) 14:23時点における版

ピットを基にしたモデル替えキャラのブラックピット(『Wii U』)。

モデル替えキャラとは、あるファイターのモデルを基に制作されたファイターを指した用語。俗称はコンパチ。海外での通称はClone

SP』では公式により、ダッシュファイター(英名: Echo Fighter[1])というモデル替えキャラに変わる概念が登場した。ダッシュファイターの定義はモデル替えキャラとは少し異なる(詳しくは後述)。参戦ナンバーは、基になったファイターの番号の後ろに「′」記号[2][3]が付けられ、通常とは扱いが異なる意味のカウントがなされる。

モデル替えキャラは、基本的には既存のファイターの骨格や動きを流用し、ワザのダメージ量や吹っ飛びの強さなどのデータや、体格を調整することによって、低労力で制作できてかつ、基になったキャラとは違う特徴を作り出せるといった利点がある。

ちなみに、キャラクターの個性が強く出るアピール待機モーション勝利演出はほぼ専用の物が用意されている。

なお、これらのファイターは一体でも多くのファイターを出すことを目的として制作された、サービスとしての意味合いで実現できるものであり、全てカットしたとしても新規のファイターは1体も増やせないとされている(詳細はファイター#キャラクターの選定にて)。

モデル替えキャラの定義

モデル替えキャラは前途の通り、他のファイターのモデルを共有・流用して制作されたものを指す言葉だが、トゥーンリンクなどのように、モデル替えではないが、元のファイターでのノウハウを再利用して制作された、モデル替えキャラと同じ制作理念で作られたと思われるファイターもいる。以下の#モデル替えキャラの一覧とその変遷ではそれらのファイターについても触れる。ただし、『3DS/Wii U』以降の色変えによってキャラクター自体が変わるものについては、性能やモーションそのものに一切変化はないため、ここでは例外とする。

モデル替えキャラとして初登場したファイターが次回作でも登場する場合、専用のモデルで新しく制作される(ルキナブラックピットを除く)。ただし、ワザのモーションに関しては完全に変わる訳ではなく、その当時の名残を残したワザも多い。

モデル替えキャラの一覧

  • 64』のキャプテン・ファルコンとネスとプリン、『DX』のガノンドロフ以外は、いずれも同じシリーズのキャラ、または原作における関連性が深いキャラという繋がりがある。

64

マリオ (64)を基にしたルイージ (64)サムス (64)を基にしたキャプテン・ファルコン (64)マリオ (64)を基にしたネス (64)カービィ (64)を基にしたプリン (64)の4体の隠しキャラクターが該当する。しかし、ルイージ以外の3体はモデルこそ共有しているものの、流用されたワザは多くなく、大半は独自の物である。そのためコンパチと明確に呼べる仕様のファイターは2体しかいない。

モデル替えキャラ 基になったキャラ 主な違い
ルイージ (64) マリオ (64) ダッシュ攻撃と下強攻撃以外はすべて同じモーション。必殺ワザに違った特性を持つ。
プリン (64) カービィ (64) 流用された通常攻撃は他より少し多い。必殺ワザは全く異なる。

DX

モデル替えキャラ 基になったキャラ 主な違い
ドクターマリオ (DX) マリオ (DX) 一部のワザの性質が異なり、火力はあるが追撃しにくい。復帰力もやや心許ない。
こどもリンク (DX) リンク (DX) 体が小さいため軽くて吹っ飛びやすく、火力もない。また剣先が非常に弱く、体の小ささも相まって接近戦は不得手。そのぶん運動能力が高く、蹴りワザや飛び道具に優れている。
ファルコ (DX) フォックス (DX) ジャンプの高さに優れ、落下速度が早い。そのため横の動きに優れるフォックスに対し、縦の動きに優れる性能。また体格がやや大きめで、リーチにも優れる。
ピチュー (DX) ピカチュウ (DX) 電気系の攻撃で自傷ダメージを負ううえ、決定力もなく体重も最も軽いと公式で最弱とされるファイター。ただし体躯の小ささや機動力の高さに加え、着地隙が飛び抜けて小さいという強みがある。
ガノンドロフ (DX) キャプテン・ファルコン (DX) 非常に重く、殆ど全てのワザが決定打になるパワーファイターと化している。そのぶん、機動力は全キャラ中最低クラスでシビアな立ち回りを要求される繊細かつ豪快なモデル替えキャラ。
ロイ (DX) マルス (DX) マルスと違い、剣先より根元に優れる。また空中ワザが弱い・体が軽いなど、基本性能が元ファイターよりかなり低めになっているが、横スマッシュ攻撃や必殺ワザが高性能と、爆発力は高め。

X

モデル替えキャラは存在しないが、トゥーンリンク (X)ウルフ (X)リュカ (X)は、それぞれリンク (X)フォックス (X)ネス (X)とほぼ同じ必殺ワザを使う。性能は違っており、通常攻撃もほとんど異なる攻撃アクションを取る。

リュカについては、最初はネスのモーションを移殖してからオリジナルのアクションの制作が進められていたことが語られている[4]

3DS/Wii U

開発者によると、3体とも元々はカラーバリエーションとして制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために独自のファイターとして制作されたことが語られている[5]

モデル替えキャラ 基になったキャラ 主な違い
ドクターマリオ (3DS/Wii U) マリオ (3DS/Wii U) 『DX』のコンセプトを突き詰め、ワザの持続に優れる鈍足高火力のファイターになった。マリオの一部のワザは『X』で変更されたが、こちらは当時と同じワザを使う。
ブラックピット (3DS/Wii U) ピット (3DS/Wii U) 攻撃ワザは一部を除きほぼ同性能。全体的に弱体化が目立つが、横必殺ワザだけは大幅に強化されている。最後のきりふだのみが別物のワザとなっている。
ルキナ (3DS/Wii U) マルス (3DS/Wii U) 剣の判定がマルスと異なり、どこで当てても威力が変わらない。また、マルスより体格がやや小さく、剣も短い。通常・下必殺ワザは性能自体は同じだが、独自のモーションが用意されている。

ワザ以外の基礎的なモーションは殆ど元ファイターと同じだが、この3人のうちドクターマリオだけは唯一待機モーションに手が加えられている。
ルキナも体格の変更に伴い、歩きや走行モーションに手が加えられている。

SP

ピーチのダッシュファイターであるデイジー

これまでゲーム内で明確にモデル替えキャラが区別されたことはなかったが、ダッシュファイターという概念が登場し参戦ナンバーに含まないなど大きく区別されるようになった。

任天堂公式サイトによると、「ダッシュファイター」は攻撃力やふっとばし力、歩行・走行速度、ジャンプ力、重さなどの基礎パラメーターが、オリジナルファイターに対してほぼ同じとされている。
また、開発者によると基本的な体術が他ファイターを基にしているとのことなので、基本的な性能に大きな差異は見られない。とはいえモーションが完全に同じというわけではなく、一部のワザのモーションや性能が異なったり、基礎モーションが異なる等の違いもある。
また、アピール勝利演出に関しては、全て専用のものが与えられる。

今までのモデル替えキャラとは異なり元のファイターと使用感に大きな差が出ないようすることが念頭に置かれており、そのため前作にはあった違いも本作ではなくなっていたりする。

ファイター選択画面では、元のファイターの隣にマスが配置されており、元のファイターと同じマスにまとめて表示できるオプションの機能も付いている。


ダッシュファイター 基になったキャラ 主な違い
ブラックピット (SP) ピット (SP) 通常・横必殺ワザの性質が変化。また、最後の切りふだの性能が全く異なる。前作における一部通常ワザの弱体化はなくなった。
ルキナ (SP) マルス (SP) 通常・下必殺ワザが独自モーション。剣の判定がマルスと異なり、どこで当てても威力が変わらない。剣の長さに体格差、またはそれに付随する性能差はほぼなくなった。
デイジー (SP) ピーチ (SP) 一部基礎モーションとエフェクトの多くが変更。低めの身長と基礎モーション変更の影響で、喰らい判定が横に伸びた分縦に縮んだ。ワザの性能に一切違いがない唯一のダッシュファイター。
リヒター (SP) シモン (SP) 体格が少し小さく、一部基礎モーションも微妙に異なる。また、下必殺ワザが波導属性に変更されている。なお、体格が小さい割に何故かくらい判定が横方向に伸びている。
クロム (SP) ロイ (SP) 一部基礎モーションとワザモーションが変更。各ワザの火炎属性も削除された。剣の判定がロイと異なり、どこで当てても威力が変わらないほか、一部のワザはリーチも伸びている。また、上必殺ワザと最後の切りふだが独自モーション。
ダークサムス (SP) サムス (SP) 若干体格が大きい。多くの基礎モーションが一新され、一部ワザも電撃属性になっている。数値上の変更は少ないが、運動性能の差は意外と大きい。
ケン (SP) リュウ (SP) 大雑把にまとめると、素早いぶんふっ飛ばし力のないリュウ。性能差は非常に大きく、本来は「ダッシュファイター」の定義に当てはまらない「サービス多めのダッシュファイター」。

この中で、待機や走行などの基礎的なモーションが元ファイターと全く同じなのはブラックピットとルキナのみ(ルキナは本作で同じになった)。
旧作でモデル替えキャラだったこどもリンクとピチューは体格や運動性能がはっきりと異なるため、「ダッシュファイター」の定義から完全に外れている。また、基になったファイターの方がシリーズを重ねるごとが変化しているため相対的に差別化点も増えている。

ドクターマリオは前作までと同様にモデル替えキャラではあるが、ワザの性質や基礎の運動性能に大幅な差異があるため「ダッシュファイター」の定義には当てはまらない。また、本作では下空中攻撃や横必殺ワザにも新たなモーションが与えられており、よりマリオとの差別化が進んだと言える。

備考

  • 『DX』のキャラクターセレクト画面では、各キャラに対応したモデル替えキャラがその隣に配置されている。
  • 『3DS/Wii U』のキャラクターセレクト画面では、モデル替えキャラはゲームシリーズ順ではなく、任天堂のゲームシリーズとサードパーティ制作のゲームシリーズの間に配置されている。
  • 謎のザコ敵軍団謎のMii軍団、『DX』のマスターハンドクレイジーハンド、『X』までのギガクッパもモデル替えキャラの一種と見なすことができる。
  • 『DX』では、ワリオをマリオのモデル替えキャラとして制作することはできたとの開発者の発言がある[6]
  • Miiファイターが使うワザの多くは、他のファイターに似た攻撃を使う。ただしモーションや性質は異なっている。

脚注

  1. 「Echo」とは反響や模倣という意味の英単語。
  2. 「′」記号は、一般的にはプライム記号と呼ばれており、数学的には例としてとある要素"A"に類似するものをA′のように表記して表現する。
  3. 海外では「Echo」の頭文字を取った「ε」(イプシロン)が用いられている。
  4. 『週刊ファミ通 2008年2月29日増刊号』 直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く 後編
    “リュカはネスの強化版というか。まずはネスのモーションをどんどん移植して、時間があったら専用の動きを作る予定でした。ですがモーションデザイナーの努力もあって、いろいろと違うワザを織り込むことができました。”
  5. 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
  6. 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!

外部リンク