テリー・ボガード
ファイターとしてのテリーについては、「テリー (SP)」を参照
テリー・ボガード | |
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『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』のテリー |
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出典 | 餓狼伝説シリーズ |
デビュー | 餓狼伝説 宿命の戦い (1991年11月25日/AC) |
スマブラ への出演 | スマブラSP |
外部サイト の紹介記事 | テリー・ボガード - Wikipedia テリー・ボガード - 格ゲー.com 格ゲー用語事典 Terry Bogard - SNK Wiki |
テリー・ボガード(Terry Bogard)は、SNKの『餓狼伝説』シリーズなどに登場するキャラクター。
概要
『餓狼伝説』シリーズの全作品に登場。『餓狼 MARK OF THE WOLVES』でロック・ハワードに交代するまでの主人公を務める。SNK作品のキャラクターが多数登場する『THE KING OF FIGHTERS』シリーズにも全作品に登場している。
赤いキャップと背中に星のマークがある赤いジャケットという、格闘ゲームのキャラクターイメージとしては画期的なファッションや気さくな性格が特徴。マーシャルアーツと、育ての親であり格闘技の師匠であるジェフ・ボガードから教わった喧嘩殺法を戦闘スタイルにしている。
第1作『餓狼伝説 宿命の戦い』では、孤児だった幼少のテリーと弟のアンディを引き取ったジェフを殺害したサウスタウンの支配者ギース・ハワードを倒すべく、10年の間修行の日々を積み、彼が主催する格闘大会『キング・オブ・ファイターズ』に参加する。ボガード兄弟とギースの因縁は『リアルバウト餓狼伝説』まで続き、最後はビルから転落するギースに咄嗟に手を差し伸ばすが、ギースは自ら手を振り払い死を選んだことで決着を迎えた。
『餓狼 MARK OF THE WOLVES』では、ギースとの死闘の前後に出会ったギースの息子ロックを養育し、10年後、セカンドサウスで開催される『キング・オブ・ファイターズ』を真相を探るべくロックと共に大会に参加する。この時のテリーの姿はフライトジャケットを着ていて、腰まであった髪を肩まで切っている。
『THE KING OF FIGHTERS』シリーズでは、主にアンディとジョー・ヒガシの3人で餓狼伝説チームとして『KOF』に出場している。ちなみに、『THE KING OF FIGHTERS』シリーズはパラレルワールドとして物語が展開されるため『餓狼伝説』など各原作の物語とは異なる歴史を辿っている。
『餓狼伝説』はカプコンの『ストリートファイター』と共に1990年代の格闘ゲームを象徴する作品となり、テリーはSNKを代表する看板キャラクターとなった。カプコンとのクロスオーバータイトルではリュウと対比されるほか、性格や容姿など共通点が多いケンとは、『CAPCOM VS. SNK』でステージ上に落ちたテリーのキャップをケンが快く投げ渡す試合開始前の専用の掛け合いが用意されていたり、『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では「アンタ、なんとなく俺と同じニオイがするぜ。」と言われて意気投合している描写がある。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
詳細は「テリー (SP)」を参照
ファイターとして初参戦。2019年9月5日に放送された『Nintendo Direct 2019.9.5』で公開されたムービー『速報 挑戦者 現る!』で追加コンテンツ第4弾として参戦することが発表された。その後、11月6日に放送された紹介動画『テリーのつかいかた』で即日配信されることが発表され、放送後に配信が開始された。また、動画内で参戦ムービーの完全版『100メガショック!』が公開された。
デザインは、1990年代の作品をベースに、現代でも通用するカッコよさを追求した表現がされている[1]。
声は、『THE KING OF FIGHTERS XIV』以降の作品で担当する近藤隆が務める。
使用ワザの名称一覧
- 通常攻撃のワザ名は公式の紹介動画で判明した物を記載。
弱攻撃 | ジャブ → ボディブロー → ハイキック |
ダッシュ攻撃 | パワーチャージ |
横強攻撃 | ミドルキック |
上強攻撃/避け攻撃 | ライジングアッパー |
下強攻撃 | アンダーキック |
横スマッシュ攻撃 | バックスピンキック |
上スマッシュ攻撃 | ワイルドアッパー |
下スマッシュ攻撃 | スライドキック |
通常空中攻撃 | ジャンプ手刀 |
前空中攻撃 | ジャンプテリーキック |
後空中攻撃 | ジャンプ後ろ回し蹴り |
上空中攻撃 | サマーソルトキック |
下空中攻撃 | ジャンプ正拳突き |
つかみ攻撃 | ボディブロー |
前投げ | バスタースルー |
後投げ | |
上投げ | グラスピングアッパー |
下投げ | ネックブリーカードロップ |
通常必殺ワザ | パワーウェイブ |
横必殺ワザ | バーンナックル / クラックシュート |
上必殺ワザ | ライジングタックル |
下必殺ワザ | パワーダンク |
超必殺ワザ | パワーゲイザー |
バスターウルフ | |
最後の切りふだ | トリプルウルフ |
動作などの元ネタ
ワザ
- 弱攻撃:ジャブ → ボディブロー → ハイキック / つかみ攻撃
- 多くの作品で使用する、パンチ・キックのボタン入力で出せる通常技と同じ。弱攻撃2段目の「ボディブロー」はつかみ攻撃としても使用している。
- ダッシュ攻撃:パワーチャージ
- 初出は『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』。
- 原作では主にコマンド技となっている。
- 横強攻撃:ミドルキック
- 初出は『餓狼伝説2』の立ち弱キック技。
- 上強攻撃 / 避け攻撃:ライジングアッパー
- 初出は『餓狼伝説2』。本作で初登場したシステム「避け攻撃」用の技で、原作では上半身無敵状態で繰り出せ、キャンセルもできる対空技である。
- 『スマブラ』では2つの操作入力で出せ、上強攻撃がキャンセル対応、避け攻撃が上半身無敵と、二つの性質がそれぞれ割り振られている。
- 下強攻撃:アンダーキック
- 初代『餓狼伝説』ではしゃがみキック、『餓狼伝説2』以降は弱キック入力で出せる。
- 横スマッシュ攻撃:バックスピンキック
- 初出は『KOF '95』。『餓狼伝説』では『餓狼伝説3』から登場した。タイトルによって特徴が異なる。『スマブラ』でスマッシュ攻撃になっているのは、『餓狼伝説』シリーズで別ラインにふっとばす「ラインとばし攻撃」や、『KOF』シリーズで相手を遠くへ吹っ飛ばしてダウンを奪える「ふっとばし攻撃」に因んでいる。
- 上スマッシュ攻撃:ワイルドアッパー
- 『餓狼伝説3』から『リアルバウト餓狼伝説2』までで使用できる特殊技。
- 下スマッシュ攻撃:スライドキック
- 初出は『餓狼伝説2』のしゃがみ強キック技。
- 通常空中攻撃:ジャンプ手刀
- 『餓狼伝説2』~『餓狼伝説スペシャル』までで使用できるジャンプ弱パンチ技。
- 前空中攻撃:ジャンプテリーキック
- 初出は『餓狼伝説2』のジャンプキック技。
- 後空中攻撃:ジャンプ後ろ回し蹴り
- 初出は『餓狼伝説2』のジャンプ強キック技。
- 上空中攻撃:サマーソルトキック
- 原作のテリーは上方向に攻撃する技がなかったために作られた『スマブラ』オリジナルワザ[2]だが、『餓狼伝説』の中ではこれに近い技に、キム・カッファンが使う「飛燕斬」がある。
- 下空中攻撃:ジャンプ正拳突き
- 初出は『餓狼伝説2』のジャンプ強パンチ技。
- 前投げ / 後投げ:バスタースルー
- 一部を除き、通常投げで使用できる。初代『餓狼伝説』では「一本背負い」の名称だった。
- 上投げ:グラスピングアッパー
- 初出は『KOF '96』。「ライジングアッパー」の動作で殴り飛ばす通常投げ。
- 下投げ:ネックブリーカードロップ
- 『餓狼伝説 WILD AMBITION』で使用できる特殊技の投げ技。
- 通常必殺ワザ:パワーウェイブ
- 初代『餓狼伝説』から使用する必殺技。原作では「↓↘→+P」のコマンドで出せる。
- 空中で出すと手元にだけ衝撃波を放つ攻撃になるのは、『KOF '96』から『KOF '98』までの仕様の再現。
- しばしば『リアルバウト餓狼伝説』などの「ラウンドウェイブ」と混同されがちだが、射程距離や衝撃波の形状は全くの別物。
- 横必殺ワザ:バーンナックル / クラックシュート
- どちらも初代『餓狼伝説』から使用する必殺技。
- バーンナックル
- 『スマブラ』でのコマンド入力は「↓↘→」だが、原作ではその逆の「↓↙←+P」となっている。
変更されたのは、ボタンにパンチ・キックの区別がない『スマブラ』では後述のクラックシュートとコマンドが被ってしまうため。
- 『スマブラ』でのコマンド入力は「↓↘→」だが、原作ではその逆の「↓↙←+P」となっている。
- クラックシュート
- コマンド入力は原作では初期の作品のみ「↓↙←↖+K」だったが、『リアルバウト餓狼伝説』以降はバーンナックルと同じ「↓↙←」となっている。
- 上必殺ワザ:ライジングタックル
- 初代『餓狼伝説』から使用する必殺技。コマンド入力で出始めが全身無敵になる効果を得るのは、『餓狼伝説2』以降の仕様と同じ。
- コマンドは主に「↓ため↑+P」だが、『KOF』シリーズでは「→↓↘+P」になっている作品もあった。
- 下必殺ワザ:パワーダンク
- 『餓狼伝説3』で「ライジングタックル」に代わる対空技として初登場した必殺技。
- 超必殺ワザ
- 『餓狼伝説』シリーズでは『餓狼伝説2』から搭載された。体力が一定以下になると超必殺技が使用可能になる。
- 超必殺ワザが使用可能な状態で蓄積ダメージになると表示される「GOサイン」は、『リアルバウト餓狼伝説』の物と同じ。
- パワーゲイザー
- 初出は『餓狼伝説2』。
- バスターウルフ
- 初出は『餓狼 MARK OF THE WOLVES』。
- 最後の切りふだ:トリプルウルフ
- 『スマブラ』オリジナルワザではあるが、技から技に繋ぐ連撃を繰り出すという点では、『KOF '97』の超必殺技「ハイアングルゲイザー」や『餓狼 MARK OF THE WOLVES』のTOPアタック「マックスダンク」などに通ずるものがある。
- 余談ながら、複数のワザを組み合わせた超必殺技という実装は格闘ゲームにおいても定番化しており、そのはしりとなったのは『餓狼伝説2』『スーパーストリートファイターII X』とされている。
- 最初に放つ「トリプルゲイザー」は、『リアルバウト餓狼伝説』から使用できる強化版超必殺技。原型は『餓狼伝説3』の潜在能力版(特定条件下で発動する強化版超必殺技)「パワーゲイザー」。空中で放った際の動作は『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』及び『リアルバウト餓狼伝説2』のものと同じ。
- 「パワーダンク」のカメラ演出は、『KOF XIV』のCLIMAX超必殺技「スターダンクボルケーノ」に少し似ている。
- 『スマブラ』オリジナルワザではあるが、技から技に繋ぐ連撃を繰り出すという点では、『KOF '97』の超必殺技「ハイアングルゲイザー」や『餓狼 MARK OF THE WOLVES』のTOPアタック「マックスダンク」などに通ずるものがある。
その他
- 待機
- 原作では何度も変更されているが、『餓狼伝説2』及び『餓狼伝説スペシャル』のものが最も近い。
- 待機モーション:両足で軽くホップ。
- 『KOF '96』などでの試合開始イントロの動作。
- ジャストシールド時のモーション
- 『餓狼 MARK OF THE WOLVES』でジャストディフェンス成功時のポーズと同じ。
- 『MOW』のジャストディフェンスは『スマブラDX』から『スマブラfor』までのジャストシールドとかなり近い仕様だが、HPがわずかに回復するというのが大きな違い。
- 上アピール:「Hey come on! come on!」と手招きして挑発。
- 初出は『餓狼伝説2』、他にも『KOF '94』など多くの作品で採る挑発と同じ。
- 横アピール:「Stand up」と人差し指を出して挑発。
- 『餓狼 MARK OF THE WOLVES』での勝利ポーズと同じ。旧衣装のテリーは『KOF 2001』などで使用する。
- 下アピール:直立して帽子くるくる。
- 初出は『餓狼伝説3』の試合開始イントロの動作。
- 『リアルバウト餓狼伝説』などでの挑発と同じ。
- ふらふら
- 『KOF '96』以降の気絶時の動作。
- 登場演出:奥からステージに飛び込んで登場し、帽子を整える。
- 奥側からステージに飛び込むのは、『餓狼伝説』シリーズの殆どで2Dステージに奥行きの概念を実装した「ライン移動」システムに由来している。ポーズは初代『餓狼伝説』『餓狼伝説2』『餓狼伝説スペシャル』のライン移動攻撃(パンチ)と同じ。
- 帽子を整えるのは、『KOF '94』~『KOF '97』の対戦開始時に取る仕草の前半部分などで見られる。
- 勝利演出・左:後ろに振り向き、「OK!」の掛け声とともに帽子を上に投げる。
- テリーの代表的な勝利ポーズである、「OK!」の掛け声で帽子を投げる動作。
- 勝利演出・上:帽子のつばを持ち、「OK!」の掛け声とともに帽子を横に投げる。
- 『KOF '94』『'95』での勝利ポーズと同じ。
- 勝利演出・右:帽子でジーンズをはたいた後、帽子を深く被り目を隠す。
- 『リアルバウト餓狼伝説』などでの勝利ポーズと同じ。
- ボイス
- 多くの作品では技を繰り出す際に技名を叫ぶが、『餓狼 MARK OF THE WOLVES』などでは英語で掛け声を発する。『KOFXII』以降や『スマブラ』では両方が取り入れられ、ランダムでどちらかを発する。
主な登場作品
移植版はネオジオCD・任天堂ハードへのものを主に記載。その他の移植版についてはWikipediaの記事等を参照。
- 餓狼伝説 宿命の闘い (1990/AC・ネオジオ[3][4])(1992/SFC)
- 餓狼伝説2 -新たなる闘い- (1992/AC)(1993/ネオジオ[3][4])(1993/SFC)(1994/GB)
- 餓狼伝説スペシャル (1993/AC・ネオジオ[3][4])(1994/SFC)
- THE KING OF FIGHTERS '94 (1994/AC・ネオジオ)[3][4]
- 餓狼伝説3 遥かなる闘い (1995/AC・ネオジオ[3][4])
- リアルバウト餓狼伝説 (1995/AC)(1996/ネオジオCD[3][4])
- 餓狼伝説 WILD AMBITION (1999/AC・PS)
- 餓狼 MARK OF THE WOLVES (1999/AC[4])
他多数
脚注
外部リンク
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