ドクターマリオ
ファイターとしてのドクターマリオについては、それぞれ、「ドクターマリオ (DX)」、「ドクターマリオ (3DS/Wii U)」、「ドクターマリオ (SP)」を参照
ドクターマリオ | |
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『Dr.MARIO ギャクテン!特効薬 & 細菌撲滅』のドクターマリオ |
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出典 | マリオシリーズ |
デビュー | ドクターマリオ (1990年7月27日/FC・GB) |
スマブラ への出演 | スマブラDXスマブラforスマブラSP |
外部サイト の紹介記事 | Dr. Mario - Super Mario Wiki, the Mario encyclopedia |
ドクターマリオ(Dr. Mario)は、『ドクターマリオ』シリーズにおけるマリオのこと。
概要
『マリオ』シリーズのスピンオフ作品の一つである落ち物パズルゲーム『ドクターマリオ』に登場する医者の姿をしたマリオ。
『ドクターマリオ』はビンの中で繁殖している赤青黄の3色のウイルスを、同じく赤青黄の色のカプセルで消していくゲーム。ウイルスは縦か横にウイルス、カプセル合わせて4つ以上が並ぶと消え、全てのウイルスを消すとステージクリアとなる。ウイルスを全て消す前にビンの口が詰まってしまったらゲームオーバー。
同シリーズにおけるマリオの出番は基本的にビンの口の脇からカプセルを投入するだけだが、1作目の説明書では、出来上がったばかりの特効薬で新種のウイルスを退治する研究者であることが記されている。『NINTENDO パズルコレクション』収録のおはなしモードでは、マッドシタイン[1]に盗まれた魔法の薬を取り返すため、魔法の薬で大儲けを企もうとして先を越されたワリオと一緒に追いかけるというストーリーがあり、同作では村の流行り風邪を治す医者として描かれている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
シリーズ2作目の『スマブラDX』で初登場。『スマブラDX』には発売後の2002年1月1日に公式サイトで参戦が発表された。『スマブラX』には参戦せず原作のBGMのアレンジとシールが収録されたが、『スマブラfor』では3DS版発売後の2014年10月9日に公式サイトで再び参戦が発表された。『スマブラSP』には2018年6月13日に放送された『Nintendo Direct: E3 2018』で当作の情報が公開されると同時に参戦することが明らかになった。参戦した全ての作品において、隠しキャラクターとして登場している。
デザインは海外で発売された『Dr. Mario 64』以降の作品をベースにしている[2]。『スマブラDX』ではファミコン版に準じて白衣の下にシャツを着ていて、『スマブラfor』以降はワイシャツにネクタイを締めている。また、原作の『ドクターマリオ』シリーズでは白いズボンをはいているが、『スマブラ』では黒のジーンズをはいている。
声は、チャールズ・マーティネー(Charles Martinet)によるマリオのものが流用されている。
マリオのモデル替えキャラで、殆どのモーションが流用されている。運動不足という設定[3]からかマリオに比べて走行速度、ジャンプ力などのあらゆる運動性能が低くなっているが、その代わりに攻撃力は全体的に高い。マリオとモーションは同じでも随所に医者らしさが光る要素も表現されており、横スマッシュ攻撃は炎ではなく電撃を纏った掌底の「心臓マッサージ」。通常必殺ワザでは「カプセル」を投げる。
『スマブラDX』ではマリオと同一人物である設定を考慮したため、他のモデル替えキャラほどの劇的な差はつけられていなかった[4]が、シリーズが進むにつれて性能差は大きくなっている。
『スマブラfor』での再参戦では、元のマリオが『スマブラX』で下空中攻撃と下必殺ワザが変更されていたが、ドクターマリオは当時のままとなっている他、『スマブラDX』ではできなかったカベジャンプができるようになった。
なお『スマブラfor』において多くのワザのダメージや運動性能の設定は、制作工数を抑えるため、カスタマイズ機能を利用した構造で制作されている[5][6]。
『スマブラSP』では性能差の大きさから、ダッシュファイターに分類されないモデル替えキャラとなっている。攻撃力が『スマブラfor』からさらに引き上げられた他、下空中攻撃や後投げ、横必殺ワザなど、いくつかのモーションが独自モーションに変更されている。
アートワーク
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『スマブラDX』
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『スマブラfor』
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『スマブラSP』
ゲーム中の解説
- [DXフィギュア名鑑] ドクターマリオ
- 看護婦のピーチが叫ぶ。「新種のウィルスが発見されどんどん増殖しています!」かくして、できあがったばかりの特効薬を手に、ウィルス消毒におもむくドクターマリオであった。『ドクターマリオ』は、いわゆる落ちものパズルゲーム。ウィルスと同色のカプセルを並べ、消し去っていく。
- ドクターマリオ (FC)
- ドクターマリオ (GB)
- [DXフィギュア名鑑] ドクターマリオ(SMASH)
- キャラ性能はマリオと大きな差はないが、ひそかに色々変わっている。運動不足がたたってほんのすこし足が遅いが、ファイアボールのかわりにカプセルを投げる。やや威力が高く、バウンドや飛ぶ軌跡が異なる。ヒットするとウィルスを消した時の独特の音がする。
- B:カプセル
- 横+B:スーパーシーツ
- [DXフィギュア名鑑] ドクターマリオ(SMASH)
- 色々なところが時には少々、時には大きく変わっているが、基本的にはマリオと同じように使うことができる。違和感はないが違いはあり、例えば”スーパーシーツ”は、マリオのマントに対して当たりが横に短く縦に長い。”ドクタートルネード”は、ワザを当てきった後のふっとばし方向が異なる。
- 上+B:スーパージャンプパンチ
- 下+B:ドクタートルネード
- [3Uフィギュア名鑑] ドクターマリオ
- 1990年に登場したアクションパズルゲームに出てくるマリオ。それまでの冒険家スタイルとは打って変わり、白衣に身を包んだ“医者”の姿で登場している。『スマブラ』では薬のカプセルを投げ、白いスーツで相手の攻撃をひらりと返す、万能型のファイター。通常のマリオと比較すると、鈍重な反面、各ワザの攻撃力は高まっている。
- (FC) ドクターマリオ (1990/07)
- (Wii) Dr.MARIO & 細菌撲滅 (2008/03)
- [3Uフィギュア名鑑] ドクターマリオ(EX)
- ドクターマリオは、通常のマリオとひと味違う。具体的にワザの威力はマリオと比べて高いが、体重は重たい。そのため、復帰はやや苦手だ。少し重量級に寄った、万能ファイターといえる。マリオにはない「ドクタートルネード」は、複数の相手を巻き込み最後にふっとばす下必殺ワザ。左右に移動でき、ボタン連打で上昇が可能だ。
- (FC) ドクターマリオ (1990/07)
- (Wii) Dr.MARIO & 細菌撲滅 (2008/03)
- [WiiUフィギュア名鑑] ドクターファイナル
- 両手を広く構え、超巨大なカプセルを前方に放つドクターマリオの最後の切りふだ。放った2つのカプセルは、周辺のウィルスを駆除しながら、螺旋状に広がって飛んでいく。攻撃範囲が広いため相手を巻き込みやすく、食らったライバルは連続でダメージを受けて、場外へ押し出される。脱出も困難である。
使用ワザの名称一覧
- 通常攻撃のワザ名は公式攻略本より引用。
スマブラDX | スマブラfor | スマブラSP | |
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弱攻撃 | 左パンチ → 右パンチ → けりあげ | フック[7] → ストレート[7] → けりあげ | ジャブ[7] → ストレート → けりあげ |
ダッシュ攻撃 | スライディング | ||
横強攻撃 | ミドルキック | ||
上強攻撃 | アッパーカット | ||
下強攻撃 | スピニングローキック | ||
横スマッシュ攻撃 | 心臓マッサージ | ||
上スマッシュ攻撃 | スマッシュヘッドバット | ||
下スマッシュ攻撃 | ダブルキック | ブレイクスピン | |
通常空中攻撃 | ドクターキック | ||
前空中攻撃 | ドクターグーパンチ | ||
後空中攻撃 | ドロップキック | ||
上空中攻撃 | エアスラッシュ | ||
下空中攻撃 | ドリルキック | 全力メテオキック | |
つかみ攻撃 | つかみヘッドバット | ||
前投げ | ヒコーキ投げ | ふり抜き投げ[7] | |
後投げ | ジャイアントスイング | ヒコーキ投げ | |
上投げ | スルーアップ | ||
下投げ | スルーダウン | ||
通常必殺ワザ (1) | カプセル | ||
通常必殺ワザ2 | 高速カプセル | ||
通常必殺ワザ3 | 巨大カプセル | ||
横必殺ワザ (1) | スーパーシーツ | ||
横必殺ワザ2 | 衝撃のシーツ | ||
横必殺ワザ3 | 風のシーツ | ||
上必殺ワザ (1) | スーパージャンプパンチ | ||
上必殺ワザ2 | スーパージャンプ | ||
上必殺ワザ3 | 爆発パンチ | ||
下必殺ワザ (1) | ドクタートルネード | ||
下必殺ワザ2 | ふっとびマッハトルネード | ||
下必殺ワザ3 | トルネードラリアット | ||
最後の切りふだ | ドクターファイナル |
動作などの元ネタ
「マリオ」も参照
ほとんどのワザのモーションが共通している。
ワザ
- 横スマッシュ攻撃:心臓マッサージ
- 医療行為の一つである心肺蘇生法そのもの。掌底に近い構えで心臓を強く圧迫し、血液を循環させて回復を促す。本来は両手で行う医療行為。
- 付与されている電撃属性はAED (自動体外式除細動器) を基にしたもの。心肺停止状態の患者に電気ショックを与え、回復を促す。
- 下空中攻撃:全力メテオキック SP
- 『スーパーマリオギャラクシー』のマリオの攻撃アクションの1つ「ホーミングヒップドロップ」のモーションに非常によく似ている。
- 通常必殺ワザ:カプセル / 最後の切りふだ:ドクターファイナル 3U以降
- 増殖を始めた新種のウイルスを除去するために開発された特効薬。赤、青、黄の三色がある。同じ色同士のカプセルだけでなく、違う色が混ざったカプセルもある。
- 通常必殺ワザの発動時の効果音は原作でカプセル単体で消したときのもの、ヒット時の効果音は同色のウイルスを全て消し虫眼鏡から消滅させたときのもの。
- カプセルがバウンドするときも、こっそり原作で落下カプセルが接地したときの効果音が鳴っている。
- カプセルを放った際に回転しているのは、原作でカプセルをビンの中に投入するときに回転しながら入っていたのと、ボタンを押してカプセルを回転させることができることに由来していると思われる。なお、Wiiウェアで配信されていた『Dr.MARIO & 細菌撲滅』以降の作品ではカプセルは回転せず、横向きのまま投入されている。
その他
- 登場演出 3U以降
- 原作でのカプセルを全て消しての登場。分かりにくいが、始めにカプセルが落ち連鎖している。
主な登場作品
- ドクターマリオ (1990/FC[8]・GB[9])
- ドクターマリオ (1997/SFCサテラビュー)(1998/SFCニンテンドウパワー)
- Dr. Mario 64[10] (2001/N64)
- NINTENDOパズルコレクション (2003/GC)
- ドクターマリオ(ファミコンミニ) (2004/GBA)
- ドクターマリオ&パネルでポン (2005/GBA)
- Dr.MARIO & 細菌撲滅 (2008/Wiiウェア)
- ちょっとDr.MARIO (2008/DSiウェア)
- Dr.MARIO ギャクテン!特効薬 & 細菌撲滅 (2015/3DS)
- ドクターマリオ ワールド (2019/iOS・Android)
など
備考
- 桜井政博は『スマブラDX』で参戦させた理由の一つに、『ドクターマリオ』の音楽を入れたかったからということを語ったことがある[11]。
- 『スマブラX』の内部データには、ドクターマリオの名前が入った空のファイルがある[12]。
脚注
- ↑ 『ワリオランド3 不思議なオルゴール』に登場したキャラクター。同作では彼以外にも『ワリオランド3』の敵キャラクターが登場する。
- ↑ 日本におけるこのデザインの初出は『NINTENDO パズルコレクション』。
- ↑ 『スマブラDX』の(SMASH)フィギュア説明文
- ↑ 速報スマブラ拳!! : ドクターマリオ
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
“ドクターマリオは、マリオと同じでは旧ドクターマリオファンが納得してくれないだろうから、カスタマイズの仕組みを使ってそれらしく。” - ↑ 共通モーションのワザは内部データ上、ダメージ値はマリオと同じだが、それに倍率補正を掛けることで実際の与ダメージを上げる仕組みとなっている。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 ワザ名のみの変更で、モーションに大きな違いはない。
- ↑ Wii Uでバーチャルコンソールが配信された他、Switchでは有料オンラインサービス『Nintendo Switch Online + 追加パック』加入者限定ソフトの収録タイトルとして配信された。
- ↑ 3DSでバーチャルコンソールが配信された他、Switchでは有料オンラインサービス『Nintendo Switch Online』加入者限定ソフトの収録タイトルとして配信された。
- ↑ 北米でのみ発売。『NINTENDOパズルコレクション』に収録されている『ドクターマリオ』は、同作を日本語翻訳した移植版となっている。
- ↑ 速報スマブラ拳!! : 音楽スタッフ座談会
- ↑ Super Smash Bros. Brawl - The Cutting Room Floor
外部リンク
- 速報スマブラ拳!!:ドクターマリオ
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U:ドクターマリオ
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』公式サイト:ドクターマリオ
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