ファイター
ファイターとは、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに登場するキャラクターのうち、プレイヤーが操作できるキャラクターのことを呼ぶ。『スマブラX』からこの用語が使われるようになった。
ファイターの変遷
『スマブラ64』と『スマブラDX』に登場するファイターは任天堂が発売したゲームからの引用となっている。『スマブラX』からはサードパーティーからのゲスト参戦があり、『スマブラX』ではコナミとセガから、『スマブラfor』ではセガとカプコンとバンダイナムコゲームス、スクウェア・エニックスのキャラクターが出演している。
ファイターの数は『スマブラ64』では12体、『スマブラDX』では26体(キャラクターセレクト画面上では25体)、『スマブラX』では39体(キャラクターセレクト画面上では35体)、『スマブラfor』では51体(Miiファイターは3体とし、色替えによる別キャラクター変化は除く)でDLCを含めると58体が参戦しており、シリーズを重ねるごとに着々と増えている。そして全員参戦を最大のテーマとした『スマブラSP』では過去の65体が参戦し更に新ファイターが追加される。
『スマブラDX』と『スマブラfor』にはモデル替えキャラと呼ばれる、制作コストを省くために、モーションの大部分が他のファイターからの流用で構成されているファイターがいる。それらはファイターを1体でも多く登場させることを目的として[1]制作負担を抑えて作られたものであり、全てカットしたとしても新規のファイターは1体も増やせないとされている[2][3]。『スマブラfor』のモデル替えキャラは元々カラーバリエーションとして制作が進められたもので、途中でバランス的な個性がついたために枠が設けられたものである[4]。
キャラクターのデザインは、全員一定の同じ水準まで引き上げられている。各キャラクターの原作におけるデザインの描き込みの深さや色使いや感触は千差万別であり、それらがそのままのキャラクター達が並ぶと違和感が生じるためである[5][6]。例えばマリオはデニムの描き込みが細かくなり、色彩には中間色が多様されている。オリマーの場合、原作での彼の宇宙服は何の装飾もないツルツルしたものだが、スマブラではポケットやボタンのようなものが追加されている。これらはスマブラ開発チームの解釈によって加えられた独自のものであり原作者の許諾を得ている[7][8]。例外として、非ファイターのキャラクターの中には、処理負荷軽減のためや、そのキャラクターらしさを重視するために[9]、原作通りのドット絵で描かれた者もいる。
キャラクターのサイズは、ゲームとして成立させるために再現は割り切られている。例えばオリマーの身長は原作の設定では3cmだが、スマブラにおいてはマリオより頭一つ小さい程度になっている。
ファイターのワザなどの動作は原作で披露されたものが再現されつつ、スマブラ独自のものも取り入れられている。原作由来のワザであっても、原作のゲーム性や世界観を体現するためや[10]、すべて原作の設定をコピーしてしまってもゲームが必ずしも面白くはならないという考え[11]から、原作では別のキャラクターが使うワザが取り込まれたり、性能が原作とは大きく異なったものになっているケースも多い。
モーションは、スマブラはサイドビューのゲームであるため、横からの見たシルエットが良くなるようにデザインされている[12]。例えばスネークは原作では肩を地面につけて匍匐前進をするが、『スマブラX』では見栄えをよくするため右肩を上げて匍匐前進する[13]。
歴代参戦ファイター
- ○:基本キャラクター
- ●:隠しキャラクター
- □:変身キャラクター
- ⦿:『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』では隠しキャラクターで、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』では最初から使えるキャラクター
- ◇:追加コンテンツとして配信されているキャラクター
- ‐:ファイターとしての登場無し
- ・:参戦は確定している
ファイター名 | 64 | DX | X | for | SP | SP参戦No. | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マリオ | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 01 | マリオシリーズ |
ルイージ | ● | ● | ● | ○ | ・ | 09 | |
クッパ | ‐ | ○ | ○ | ○ | ・ | 14 | |
ピーチ | ‐ | ○ | ○ | ○ | ・ | 13 | |
ドクターマリオ | ‐ | ● | ‐ | ● | ・ | 18 | |
ロゼッタ&チコ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 48 | |
クッパJr. | ‐ | ‐ | ‐ | ⦿ | ・ | 58 | |
デイジー | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ・ | 13´ | |
ヨッシー | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 05 | ヨッシーシリーズ |
ワリオ | ‐ | ‐ | ○ | ● | ・ | 30 | ワリオシリーズ |
ドンキーコング | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 02 | ドンキーコングシリーズ |
ディディーコング | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 36 | |
リンク | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 03 | ゼルダの伝説シリーズ |
ゼルダ | ‐ | ○ | ○ | ○ | ・ | 17 | |
シーク | ‐ | □ | □ | ○ | ・ | 16 | |
ガノンドロフ | ‐ | ● | ● | ⦿ | ・ | 23 | |
こどもリンク | ‐ | ● | ‐ | ‐ | ・ | 22 | |
トゥーンリンク | ‐ | ‐ | ● | ○ | ・ | 43 | |
サムス | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 04 | メトロイドシリーズ |
ゼロスーツサムス | ‐ | ‐ | □ | ○ | ・ | 29 | |
リドリー | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ・ | 65 | |
カービィ | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 06 | カービィシリーズ |
デデデ | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 39 | |
メタナイト | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 27 | |
フォックス | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 07 | スターフォックスシリーズ |
ファルコ | ‐ | ● | ● | ● | ・ | 20 | |
ウルフ | ‐ | ‐ | ● | ‐ | ・ | 44 | |
ピカチュウ | ○ | ○ | ○ | ○ | ・ | 08 | ポケットモンスターシリーズ |
プリン | ● | ● | ● | ⦿ | ・ | 12 | |
ピチュー | ‐ | ● | ‐ | ‐ | ・ | 19 | |
ミュウツー | ‐ | ● | ‐ | ◇ | ・ | 24 | |
ルカリオ | ‐ | ‐ | ● | ○ | ・ | 41 | |
ポケモントレーナー[注釈 1] | ‐ | ‐ | ○ | ‐ | ・ | 33~35 | |
ゼニガメ | ‐ | ‐ | □ | ‐ | ・ | 33 | |
フシギソウ | ‐ | ‐ | □ | ‐ | ・ | 34 | |
リザードン | ‐ | ‐ | □ | ○ | ・ | 35 | |
ゲッコウガ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 50 | |
キャプテン・ファルコン | ● | ○ | ● | ○ | ・ | 11 | F-ZEROシリーズ |
ネス | ● | ○ | ● | ⦿ | ・ | 10 | MOTHERシリーズ |
リュカ | ‐ | ‐ | ○ | ◇ | ・ | 37 | |
アイスクライマー | ‐ | ○ | ○ | ‐ | ・ | 15 | アイスクライマーシリーズ |
マルス | ‐ | ● | ● | ○ | ・ | 21 | ファイアーエムブレムシリーズ |
ロイ | ‐ | ● | ‐ | ◇ | ・ | 25 | |
アイク | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 32 | |
ルフレ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 56 | |
ルキナ | ‐ | ‐ | ‐ | ● | ・ | 21´ | |
カムイ | ‐ | ‐ | ‐ | ◇ | ・ | 62 | |
Mr.ゲーム&ウォッチ | ‐ | ● | ● | ● | ・ | 26 | ゲーム&ウオッチシリーズ |
ピット | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 28 | パルテナの鏡シリーズ |
ブラックピット | ‐ | ‐ | ‐ | ● | ・ | 28´ | |
パルテナ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 54 | |
スネーク | ‐ | ‐ | ● | ‐ | ・ | 31 | メタルギアシリーズ |
ピクミン&オリマー | ‐ | ‐ | ○ | ○ | ・ | 40 | ピクミンシリーズ |
ソニック | ‐ | ‐ | ● | ○ | ・ | 38 | ソニックシリーズ |
ロボット | ‐ | ‐ | ● | ● | ・ | 42 | ファミリーコンピュータ ロボット |
むらびと[注釈 2] | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 45 | どうぶつの森シリーズ |
ロックマン | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 46 | ロックマンシリーズ |
Wii Fit トレーナー | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 47 | Wii Fitシリーズ |
リトル・マック | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 49 | パンチアウト!!シリーズ |
Miiファイター 格闘タイプ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 51 | Miiシリーズ[注釈 3] |
Miiファイター 剣術タイプ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 52 | |
Miiファイター 射撃タイプ | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 53 | |
パックマン | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 55 | パックマンシリーズ |
シュルク | ‐ | ‐ | ‐ | ○ | ・ | 57 | ゼノブレイド |
ダックハント | ‐ | ‐ | ‐ | ● | ・ | 59 | ダックハント |
リュウ | ‐ | ‐ | ‐ | ◇ | ・ | 60 | ストリートファイターシリーズ |
クラウド | ‐ | ‐ | ‐ | ◇ | ・ | 61 | ファイナルファンタジーⅦ |
ベヨネッタ | ‐ | ‐ | ‐ | ◇ | ・ | 63 | ベヨネッタシリーズ |
インクリング[注釈 4] | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ・ | 64 | スプラトゥーンシリーズ |
このほかにクッパJr.のカラーバリエーションとしてクッパ7人衆の「ラリー」「ロイ」「ウェンディ」「イギー」「モートン」「レミー」「ルドウィッグ」が、『スマブラfor』でのピクミン&オリマーのカラーバリエーションとして「アルフ」が参戦している。
ファイターの選定
登場するファイターの候補は少なくとも『スマブラDX』時点までは桜井政博の独断[14][15]で決められている。ゲッコウガとカムイはスタッフ、メーカーとの協議で決定していることがわかっている。候補は企画の初期段階で殆ど定まり、その内の何体かは開発の進行具合や権利上の都合によってカットされていくのが恒例である[16][17][18][19]。追加コンテンツを除いて、企画書には名前が無く後に参戦が決まったケースでは、『スマブラX』でのアイク[20]、ソニック[18]、『スマブラfor』でのゲッコウガ[19]が知られている。
候補の選定にあたっては、国内外の人気調査や開発中ソフトのリサーチを行い[21]、その結果とシリーズの分散と都合を加味しつつ、下記のことを判断基準としている。判断基準の中には時を経て変わったものもあり、例えば「むらびと」は一度は参戦できるキャラクターでは無いとされたが[22]、後に『スマブラfor』で参戦している。
『スマブラfor』発売後、DLCファイターの選考にスマブラ投稿拳というオンラインアンケートが行われ、その結果ベヨネッタが参戦した。ちなみにこれは『スマブラfor』のDLCに限らず今後のソフト制作の参考にすると明記されていた。
なお、モデル替えキャラクターだけはこれらの基準には当てはまらないとされている[23]。
- 他のファイターと差別化でき、面白い個性を捻出できること[24][25]。
- 重要なことであり、どんなに戦いに向いていそうなキャラでも、他のファイターとの差別化が難しければ参戦できないとしている。
- なるべく代表的なキャラクターであること[25]。
- 作品に一定以上の知名度があること[26][27]。
- 『スマブラDX』のときには「最低ハーフミリオンぐらいはほしい」と述べていた[27]。『スマブラfor』までに参戦したファイターのシリーズは全て世界累計販売数がハーフミリオンに達したことがある。
- 任天堂プラットフォームに登場したことがあること[28]。
- キャラクターの原作者や権利者が、桜井政博にキャラクターを預け、『スマブラ』の世界に立つための多くの脚色を容認すること[28]。
- 他社キャラクターの場合、ゲームの歴史を背負ったキャラクターであり、互いの会社が参戦を望んでいること[28]。
- 未来にソフトが出る可能性や予定がないシリーズやキャラクターは優先度が下がる[29][30]。
- 任天堂から販売されたゲームのキャラクターであること[31]。
- 『スマブラ64』のときに示された条件。『スマブラX』からは他社からゲスト参戦している。
- キャラクターが戦うイメージからかけ離れていないこと[22][27]。
制作者が参戦を否定したり、参戦させなかった理由を語ったことがあるキャラクター
- ジェームス・ボンド‐ 権利上の問題や、実銃がスマブラでは使えないことなどによる[33][34][35]。
- 対戦相手に変身できるキャラクター‐スマブラはそれぞれのキャラが立ってこそなため[36]。
- 漫画のキャラクター[28]
- バルーンファイトのキャラクター‐風船が割れたらだめそうだから[37]。
- アーバンチャンピオンのキャラクター‐ワザが少なそうだから[37]。
- クルクルランドのキャラクター(グルッピーなど)‐どうやって戦えばいいかわからないから[37]。
- エキサイトバイクのキャラクター‐ジャンプ台を作らなければならないから[37]。
- バンジョー&カズーイ‐ 大人の事情[38]。
- カスタムロボ‐飛び道具がメインのキャラクターはバランスが取りにくい、海外で発売されていないなど知名度が低い、任天堂の著作物じゃないから候補に上りにくい[39]。
- むらびと、ニンテンドッグスの犬‐戦うイメージからかけ離れているため[22]。なお、むらびとは『スマブラfor』で参戦している。
- クリスタル[40]‐クリスタルが参戦条件に当てはまらないキャラクターだとされたことは無いが、『スマブラX』のときにスターフォックスからの3体目としてクリスタルではなくウルフが選ばれた理由は語られたことがある。それによると、クリスタルはゼロから新規ファイターを作るのと同じだけの時間がかかるが、ウルフはフォックスやファルコで培った制作のノウハウを活かして短い時間で制作することが可能だったため、時間ギリギリで何とか入れることができたのだという。
- アイスクライマー、ポケモントレーナー‐アイスクライマーは『スマブラDX』と『スマブラX』、ポケモントレーナーは『スマブラX』に参戦していたが、どちらも3DSでは動かすためのマシンパワーが足りず参戦を断念された[41][42]。アイスクライマーはWii U版では動かせる程度まで制作は進められていたが、どうしても3DS版では動かずカットされた[41]。
- クロム‐マルス・アイクとの中間の剣士になり他のファイターと比べて明快な特色が出ないため[43]。
- ファミコン探偵倶楽部のキャラクター‐海外で通用しないからというのが一番の理由[44][45]。
- 鷹丸[46]、『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターの一部[47][48]‐知名度の問題。
- 三島平八‐スマブラのルールで動かすのは難しいため[49]。
- リドリー‐スマブラのファイターにするにはサイズを小さくし、翼の比率を縮小し、更にバランスをとるために自由に飛び回ることはできないようにしなければならないが、それをするとリドリーではなくなってしまう。そのようなことをしてファイターにするよりも、ボス敵にする方が良いため[50]。なお、『スマブラSP』で参戦した。
制作中にカットされたことがあるキャラクター
途中まで作ってカットされたキャラクターだけでなく、企画時に候補としてあっただけで制作着手はされないまま参戦を断念されたキャラクターも含む。
- スマブラDX
- スマブラX
補足
『スマブラX』と『スマブラfor』の公式サイトでは、キャラクターを以下のように分類している。
- 歴戦の勇者‐前作から参戦しているキャラクター
- 新たなる挑戦者‐初参戦キャラクター[注釈 5]
- ベールを脱ぐ戦士‐隠しキャラクター
- さらなる挑戦者たち‐追加コンテンツとして配信されているキャラクター
注釈
- ↑ リザードン、ゼニガメ、フシギソウの3匹のポケモンを順に交代させながら戦うキャラクターで、トレーナー自体は画面の奥で指示をしている。
- ↑ 基本は男の子だが、カラーバリエーションにより女の子も使用可能。顔のパターンも男女各4種類存在する。
- ↑ 出典シンボル及びフィギュア名鑑での分類は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』。
- ↑ 8つのカラーバリエーションがあり、インクの色も異なる。
- ↑ スネーク、ソニック(いずれもスマブラX)、ルキナ(スマブラfor)は隠しキャラクターであるが、発売前に参戦が発表されたため、新たなる挑戦者として扱われている。ブラックピット(スマブラfor)も発売前に公開されていたが参戦ファイターであるかは明かされていなかった。
出典
- ↑ ニンドリアンケート集計拳前編
“前回のモデル替えキャラクターっていうのは、非常に苦しい開発の中で、なんとかキャラクターを増やしたい、ユーザーの要望に応えたい、というふうに思って作ったものなんです。” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“モデル替えキャラを消して新キャラを増やすという選択肢はありませんでした” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“モデル替えキャラはあくまでサービスであり、それをカットしたところで新規のキャラは1人も増やせません。”。 - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
- ↑ Game Developers Conference 2008現地レポート
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うことDX 3ページ
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うことDX 3ページ
“開発チームの解釈で、オフィシャルにはないディテールを作る場合もあります。いずれも原作者には許諾をいただいています。” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“基本的に原作にない解釈を足しているのだから、それがユーザーにとって「違う」と取られる要素も実はすごく多いはずなのです。でも、質を高めるためには表現をつめていくことは必須だったり。でも、原作と違うというハナシは(オリジナルの製作者側からも)ほとんどなくて、良かったです。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.464
(マジカントのフライングマンについて)“ドット絵のほうがそれらしく、負荷も少ないのでドット絵になりました。” - ↑ アンケート集計拳!!
“ネスは本来使わないワザ(PKファイヤーなど)を使いますが、世界観の体現としてこういうフィクションを織り交ぜるのはありでしょうか?なしでしょうか? ” - ↑ ゲームについて思うことDX p136『MOTHER3の業は深い』を振り返って思うこと
桜井 本来、仲間のポーラやクマトラが使う攻撃魔法でしたよね。が、『スマブラ』ではあえてネスやリュカに使わせています。そういった、原作では使わないものを使わせるということは、『MOTHER』の世界観を考えたうえでのフィクションなんです。
―最後の切りふだは“PKスターストーム”ですが、原作では、自分でカッコいいものの名前を付けますよね。
桜井 ああ、それも一瞬迷ったんですよ・・・。
―もしかして、制作途中では必殺ワザの名前をプレイヤーがつけられたんですか?
桜井 そうじゃないですけども。でも、すべて原作の設定をコピーしてしまっても、ゲームが必ずも面白くはならないんですよね。
―そういうものなんですか。
桜井 『MOTHER3』にも通ずる話なのかもしれません。ゲームはゲームとしてふさわしい折合をとれたから、完成できたのでしょう。 - ↑ 桜井政博のゲームについて思うことDX 2ページ
“『スマブラは横から見るタイプのゲームなので、横から見たシルエットを最重要視しています。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うことDX 2ページ
“注目はホフク。オリジナルは肩も地面につけるものですが、『スマブラ』では見た目重視で、右肩を上げます” - ↑ 直撃!あさりどインタビュー
“堀口:ちなみに、隠しキャラ4体ふくめて12体、みんな桜井さんの好みとセンスで決めたんですか?
桜井:そうです。” - ↑ Nintendo DREAM スマブラ談DX
“キャラクターについては、私の独断偏見と、開発の事情と、大人の事情によって決まるんですね。” - ↑ 16.0 16.1 Nintendo DREAM スマブラ談DX
“今回はキャラクターの人数が多いので、何人出すことができるのかわからなかったんです。それで、とりあえず候補を作っておいて、制作の状況を見ながら、リストのお尻の方から消していったんです。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うことDX 2ページ
“キャラクターは、企画書を書いた2005年7月7日の段階ではほとんどが具体的に決まっており、制作工程に合わせてカットしていきました。カットと言っても、できる限り詰め込んだつもりです。なお、ソニックだけは例外で、2007年に入ってから参戦が決まりました。” - ↑ 18.0 18.1 Nintendo DREAM スマブラ談X
“ソニックなどは後から決まりましたけど、最初からある程度多めに考えて、後から減らしていきました。 - ↑ 19.0 19.1 E3 2014 ラウンドテーブル
“ここにいるキャラクターというか、これから作るキャラクターも、ほぼすべて、企画の最初の段階で決めちゃっています。しかし、ゲッコウガについては、それを待っていると全然間に合わないんですね。自分が、ポケットモンスターXYが出るというようなことを知らない段階から、枠を空けておかなければならない。” - ↑ 2008年2月29日ファミ通増刊号「直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く後編
“ 『スマブラX』の制作を発表した2005年7月の段階で『ファイアーエムブレム』の新作がWiiで制作中であることがわかりました。キャラについては情報がなく、何もわからなかったので、企画書を制作する段階では「ファイアーエムブレムの誰か」と表記していました。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
- ↑ 22.0 22.1 22.2 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
“モデル替えファイターだけは別です。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.430
“身もふたもないことですが、これは「わたしができると思えば体現できるし、そうでなければできない」ということが大きいです。もちろん原作者にご了承と理解をいただくことは必須ですが、頭の中でキャラのイメージが威勢よく踊っているのか、そうでないか。ここはとても重要なことです。逆に言えば、どんなに戦いに向いていそうなキャラでも、ほかのキャラと差別化でき、おもしろい個性を捻出できなければそれまでです。” - ↑ 25.0 25.1 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
“そのキャラクターにしかできない特徴があること。それが『スマブラ』をおもしろく作用するアイデアにできること。なるべく代表的なキャラであること。ほかのキャラと被らないこと” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“また、それなりのキャラであれば いいというわけでもなくて、作品のメジャー度、海外での有無、他キャラとのバランス、特殊能力など、いろいろ考えなければいけません。” - ↑ 27.0 27.1 27.2 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“まぁそのぉ、たとえ新規タイトルでも、少しはメジャーでないと入れにくいというのはあるんですけどね。(最低ハーフミリオンぐらいはほしいところ)
あと、キャラの性質とか。戦わなそうなキャラをムリムリひっぱるのはやや難しいです。(ピーチやゼルダのような例もありますが) - ↑ 28.0 28.1 28.2 28.3 投稿拳! これまでの投稿 第3回 No.31?40 スマブラ拳!! - インターネットアーカイブ
- ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.461
“未来にソフトが出る可能性や予定がないシリーズやキャラは、どうしても優先度が下がります。 - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.463
“ただし、未来がないシリーズのものは選びにくいです。” - ↑ アンケート集計拳!!
(スマブラ2のキャラは任天堂のキャラじゃないとだめなのかという質問に対して)“ただでさえ任天堂キャラは多いのに、そのあたりのキャラを加えるのは枠を縮めてしまってあまりにももったいない。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.455
“そもそもMiiはわきあいあいとして戦いに向いていない感じだし。” - ↑ アンケート集計拳!!
“ボンドは映画の人間ですから、涙も出ないほどお金がかかるのではないでしょうか。” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“これこそ、「おとなの事情」 というか。実銃の表現がダメ!・俳優の肖像権がダメ!・元のゲームが映画なので権利上ダメ!・レア社のものなのでダメ!八方ふさがりです。 ” - ↑ Nintendo DREAM スマブラ談DX
“ジェーム・ボンドはあらゆる意味でムリですよね。 - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“もちろん、他キャラに変身できるというのは考えられるのですが、スマブラではやるつもりはありません。一応、それぞれのキャラが立ってのスマブラですので。” - ↑ 37.0 37.1 37.2 37.3 速報スマブラ拳!! アイスクライマー
- ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“レア社のキャラがスマブラに登場するのは、 いろいろと難しいのです。『バンジョー&カズーイ』の登場は当然、という見かたをされていたかたもいると思いますが、このあたりは、オトナの事情ってやつですな。” - ↑ ■株式会社ノイズ[見城こうじの空想ゲーム学]■(アーカイブ)
“ 冗談で、なぜ『スマブラ』シリーズに使用キャラクターとしてカスタムロボが出られないのかという話にもなりました。桜井さんがおっしゃったのが“カスタムロボは飛び道具がメインで、こういうキャラはゲームバランスがとりにくい”というものでした。ごもっともです(笑)。もちろん、それ以外にも、『カスタムロボ』は海外で発売されていないなど知名度が低いとか、任天堂の著作物じゃないから候補に上りにくいとか、そういう理由もあるわけですが。と言うか、真面目なことを言えば、そっちがメインの理由ですよね。” - ↑ ニンドリアンケート集計拳!!前編
“クリスタルだと、例えばフォックスやファルコでつちかったモデル的なノウハウみたいなのがまったくないので、ゼロから新キャラを作る感じになってしまうんです。なので、限られた時間の中では、クリスタルを作るというのは現実的ではなかったんです。その点、ウルフだとモデル的なノウハウがあるぶん、0.7キャラぶんぐらいの労力で作れるという考えもあったんです。 - ↑ 41.0 41.1 41.2 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.461
“開発中、Wii Uでは動いていました。が、ふたりペアで動かす仕様は相当なマシンパワーが必要です。もとより最大まで使っている3DSでは、どうしても動かなかったため断念しました” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.462
(forでゼルダとシークなどが別キャラクターになった理由について)“基本的には3DSの限界によるものです。携帯機ですしね、どうひっくり返っても、3DSでふたりのキャラクターを共存させることは無理ですので。ポケモントレーナーは3匹だから、もっと無理。” - ↑ 桜井政博のゲームについて思うこと VOL.457
どう考えても、マルスとアイクの中間のような、フツーの剣士キャラにしかならないんですよね。遊んだ時に、ほかのファイターと比べて明快な特色が出ません。 - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“ファミ探のキャラが必殺ワザなど使ってマリオと乱闘したら、真のファンは逆にガッカリすると思います。キャラを体現していないし。” - ↑ 杉田智和&伊藤賢治!大乱闘スマッシュブラザーズ 特別ゲーム実況 - YOUTUBE 1:16:00付近
“DXのとき考えてたんですけどね。だって、あゆみのフィギュアとかがあるじゃないですか。だけど、やっぱり海外で通用しないっていうのが一番・・・。” - ↑ 杉田智和&伊藤賢治!大乱闘スマッシュブラザーズ 特別ゲーム実況 - YOUTUBE 1:32:00付近
“鷹丸も一瞬はプレイヤーキャラクターにどうかなと考えた瞬間もあったんですけどね。無理かなあ・・・。知名度的に・・・。” - ↑ 週刊ファミ通 2016年2月4日号 新春クリエイター対談2016 桜井政博氏×野村哲也氏
クラウド以外の『FF』キャラの参戦について
“桜井 なかなか難しいんですよね。たとえば、主人公格のティナやバッツを出しても、あまりよくわからない人もいそうですし。
野村 ストラゴスとかもいますよ?
桜井 フースーヤあたりでもいいですね。” - ↑ ニンテンドードリーム 2016年4月号 スマブラ談!! FOR NINDORI 桜井政博さんインタビュー
クラウドの参戦について
(クラウドの出典である『FFⅦ』)“本編が任天堂プラットフォームに出ていないことをこだわる人もいますが、仮に任天堂プラットフォームで発売された『FF』タイトルに限定したとして、『FFⅤ』のバッツとか『FFⅢ』のたまねぎ剣士だったとしたら、どうなるのでしょう? ジョブチェンジしたりとか…(ちょっと考えて)あ、それはそれで面白そうですが(笑)” - ↑ 『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P185
“―バンダイナムコということでは、ほかに候補に挙がっていたキャラクターはいたんですか?
桜井 いないです。基本的にキャラクターは最初に考えて、作れるだけ作るようにしていますから。でも、考えられるものとしては『鉄拳』の平八などがありましたね。
―平八!!
桜井 そうです。だけど、平八を『スマブラ』のルールで動かすのは難しい…。” - ↑ Why Ridley Isn’t Playable in Smash Bros. - IGN
- ↑ アンケート集計拳!!
“途中まで作っていたことはあるんですけれどね。” - ↑ アンケート集計拳!!
“トップの方の、「クッパ」「デデデ」「ミュウツー」などは、実はスマブラ開発中は登場予定だったのですが、諸処の事情でカットになってしまいました・・・。” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“あと1~2体作る余裕があれば、入れられたかもしれませんね。ボツになったキャラの中では、上位にいたのは確かです。” - ↑ 速報スマブラ拳!! : アンケート集計拳!!
“開発中は、候補は仕様書上に書いておきはしました。が、ボツになるたびに×印がそのキャラの顔イメージについていったものです。” - ↑ Super Smash Bros. Brawl - The Cutting Room Floor
- ↑ 2008年2月29日ファミ通増刊号「直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く後編
“ 実はディディーコングはディクシーコングとペアで出すつもりでした。タッチすることで2人を瞬時に入れ替えるようなシステムを作って。でも色々と難しい部分があって早々とカットしました。” - ↑ ニンテンドードリーム 2016年4月号 スマブラ談!! FOR NINDORI 桜井政博さんインタビュー
“実はジーノはファイターとして出したかったキャラクターなんです。手も銃ですし、『スマブラ』との相性も非常に良いと思いまして。『スマブラX』の時にも参戦が実現できたらいいなと考えたりしたのですが、そのときは実現できなかったんですね。”(中略)“人気がとても高いんですよ。昔のキャラクターとはいえ、いつも参戦要望がたくさん寄せられるキャラクターで。”