ファイターとしてのマリオについては、それぞれ、「マリオ (64)」、「マリオ (DX)」、「マリオ (X)」、「マリオ (3DS/Wii U)」、「マリオ (SP)」を参照
マリオ(Mario)は、任天堂を代表する『マリオ』シリーズに登場するキャラクター。
概要
1981年に『ドンキーコング』でデビューしてから今日に至るまで、非常に多くの任天堂関連ゲームソフトに主人公もしくは脇役・ゲストとして出演しており、現在その数は200本以上に及ぶ。なお、マリオという名前は『ドンキーコング』時点では名前がつけられておらず、『ドンキーコングJR.』で初めて与えられた個人名である。
身長155cm、矮躯で小太りの体型をしており、団子鼻で鼻の下に立派なヒゲを蓄えている。茶髪で、瞳の色は青もしくは水色である。通常は赤いシャツに青いオーバーオールを着て、正面に「M」と書かれた赤い帽子と白い軍手、茶色い“どた靴”などを身につけている。ただし、作品の内容や場面によっては普段のそれとは違う服装を身につけていることもある。年齢については現在も正式に決められてはいないが、生みの親の宮本茂によると「大体24~25歳」[1]、『スマブラDX』のマリオのフィギュアの説明では26歳前後と書かれている。
家族には双子の弟ルイージがいる。共に冒険をしたり、マリオとは別の冒険に出かけることがある。作品によっては同居しており、マリオの冒険中は彼が留守番することもある。職業は配管工ということで広く知られているが、これはハリウッドの劇場版で与えられた設定であり、初期は大工という設定が与えられていた[2]。その後にさまざまなスピンオフ作品でレーサーやスポーツ選手、果ては医者や芸術家を経験しており、何が彼の本業なのかは明確ではない。『スーパーマリオ 3Dワールド』のオープニングでは土管の修理をしていたが、これは彼がゲーム中で見せた配管工らしい仕事としては初めてである。
身体能力は非常に高く、その中でもジャンプアクションを最も得意とする。自身の身長の数倍分の高低差に届くほどの跳躍力を誇り、三段跳び、宙返り、壁キックといった常人には真似できないアクションも軽々とこなす。
キャラクターごとに能力の差異があるゲームに出演した場合には、「平均的な能力を持つ初心者向きのプレイヤーキャラクター」となっていることが多く、本来の彼の長所である「抜群の身体能力」は、そのようなゲームの中では長所と言えるほど突出したものではなくなっているが、それはマリオの身体能力が本編よりも落ちているからではなく、マリオよりも低い身体能力を持つキャラクターとおよそ同じ数だけ、マリオよりも高い身体能力を持つキャラクターがいるがゆえに平均的となる、と見るのが正しい。ただし、数少ない例外の一つとして『マリオゴルフ』シリーズが挙げられ、シリーズを通して怪力である、ワリオ以上の飛距離を叩き出すトップクラスのパワータイプとして調整されている。また、アイテムの力でさまざまな特殊能力を一時的に得ることができ、その際には服の色が変わったり、かぶり物をかぶるなどして姿が変わることが多い。
マリオはプレイヤーの分身という役割がほとんどであるため、明確な人物設定はなく、声は出しても何らかの掛け声や簡単に喜怒哀楽を表現する短い台詞であることが多い他、ヒゲのため細かい表情は読み取りにくくなっている。世界観を含め、設定が詳細に決められていないのは、一度決めてしまった設定が新しいシリーズを作る際の足かせにならないようにするためである。ただし、唯一「ジャンプで有名な世界的スーパーヒーロー」という設定は全作品で概ね共通しており、少なくともキノコ王国の住人達にとっては、マリオは英雄として扱われているであろうことは汲み取れるようになっている。
一応、原作シリーズ以外も含むのであれば、マリオがたくさん喋る作品もないわけではない。例えば、『ドラゴンクエスト』のキャラと共演する『いただきストリートDS』および『いただきストリートWii』では、スーパースターらしく自信に満ち溢れた性格ながらも、少々ナルシストな部分があると感じられる口調で、原作の姿からは想像がつかない、長台詞を発するマリオを見ることができる。
同作で関所が建てられると「僕はマリオだから タダにはならないのかい?」と自身のネームバリューでタダにしようするセリフもあり、「マリオさん、それそういうゲームです。」と突っ込んだ人も多いだろう。
生みの親の宮本茂は、マリオがかわいいと思われることを良く思っておらず[3][4]、ゲームキューブ以降は、マリオのとるポーズや表情に気をつけ、かわいらしく子供らしいイメージを持たれないよう意識している。このことは桜井政博も知るところで[4]、その意向が汲み取られてか、『スマブラDX』以降のマリオは特に表情の面でシリアスさが目立つ。ただし、『スマブラfor』では、攻撃時の表情や立ちモーション中に口を開けたり、ふっとんだ際に驚くような顔をしたり、勝利時に笑顔を見せるなど、『DX』『X』の頃よりも柔らかい印象を受ける演出が加えられている。さらに、『スマブラSP』では『for』以上に表情豊かになっており、試合中もアピールなどで明確に笑顔を見せるようになった。
マリオはゲームだけに限らず、80~90年代では様々な漫画やアニメ放送が世界的に行われていた。日本の漫画は『スーパーマリオくん』が特に有名で、マリオシリーズに多大な影響を与えている[5]。
また、スーパーマリオくんは『スーパーマリオメーカー』のキャラマリオとしても登場し、今現在、任天堂のマリオにとって切っては切れない関係となっている。
声優は日本海外で多種に及ぶが、『スーパーマリオ64』が販売される前の日本では主に古谷徹が担当していた。『スーパーマリオ64』からチャールズ・マーティネー(Charles Martinet)が担当、以後マリオの声は彼一本に絞られる。彼はマリオのほかにも、ルイージやワリオ、ワルイージなど、マリオシリーズに登場するキャラクターの多くの声を担当している。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
シリーズ1作目の『スマブラ64』から登場。『スマブラDX』には2001年5月16日に『E3 2001』で、『スマブラX』には2006年5月10日に『E3 2006』で、『スマブラfor』には2013年6月11日に放送された『Ninetndo Direct@E3 2013』、『スマブラSP』には、2018年6月13日に放送された『Nintendo Direct: E3 2018』で当作の情報が公開されると同時に参戦することが明らかになった。すべてのシリーズで、最初から選択可能なファイターとして登場している。
『スマブラ』はマリオが主役のゲームというわけではないが、説明書やムービーなど、多くのゲーム内外で最も多くその姿を見ることができるキャラクターである。
デザインは『スマブラ64』では『スーパーマリオ64』のものをベースにしている。このときには攻撃時やダメージを受けたときに目が「><」の形になったりと、『スマブラDX』以降では見られないかわいらしい一面があった。体型は『スーパーマリオ64』よりも頭身が低く、これはモデル制作スタッフのミスによるものだったが、このほうが可愛いからという理由で製品版でもそのままになった[6]。なお、海外版では『スーパーマリオ64』に近い体型になっている。『スマブラDX』以降は、初代『スマブラ』のようなコミカルな要素はほぼ見られなくなっている。また、服装などが細部まで描き込まれ、デニムの縫い目など元のデザインにないリアル志向の要素が加わっている。
声は原作同様、チャールズ・マーティネー(Charles Martinet)が務める。初代『スマブラ』と『スマブラDX』では『スーパーマリオ64』で収録された音声を使用している。『スマブラX』では新たに収録されたボイスが使われ、以降の作品でもその音声が使われ続けている。
『マリオ』シリーズを知る者にとってはお馴染みの、ブロックを叩く時のジャンプアッパーカットや「ファイアーボール」、『スーパーマリオ64』で披露したパンチやキック、『スーパーマリオワールド』の「スーパーマント」(『スマブラDX』以降)、『スーパーマリオサンシャイン』の「ポンプ」(『スマブラX』以降)……というように、歴代の『マリオ』シリーズの要素を幅広く戦闘に取り入れている。『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオUSA』など、ファイターとしてのマリオに含まれていない要素は、マリオ以外の『マリオ』シリーズのファイター(ピーチやクッパなど)の、ワザやアクションに含まれていたり、ステージやアイテムといった形で登場している場合も多い。
ファイターとしては、マリオの名を冠するスポーツゲーム(マリオゴルフは除く)などと同じように、平均的な運動性能とパワーを持ったバランスの良い性能となっている。バランスが良いゆえに、連発するだけである程度戦える強力なワザや、少々の操作ミスでもカバーできる復帰力のような尖ったものは持たないため、勝ち筋の単純明快さや、使いこなしやすさを好みがちな、多くの初心者に好かれやすい性能ではないかもしれない。しかし、『スマブラ』の重要なテクニック要素の数多くが使用可能であり、『スマブラ64』の時点で飛び道具の必殺ワザに加え、少々変則的だがメテオワザも所持していた。
『スマブラDX』では、それらに加えてメテオワザらしいメテオワザの前空中攻撃「メテオナックル」と反射ワザの横必殺ワザ「スーパーマント」を獲得。新しい横スマッシュ攻撃の「ファイア掌底」は、“突きだした手の部分は低威力、その先から出す炎の部分は高威力”という、部位による威力の違いが視覚的にわかりやすい性質を持つワザで、初心者プレイヤーに「部位によって威力の異なるワザ」と「先端ギリギリで当てると高威力なワザ」の存在を教えてくれる。また、『スーパーマリオ64』のように、一部キャラクター限定の新しいアクションである「カベジャンプ[7]」をすることも可能。さらに、『スマブラX』では下必殺ワザが「ポンプ」に変更され、ダメージこそないがチャージ・保持ができるためワザを獲得した(これによって、従来の下必殺ワザのマリオトルネードは下空中攻撃に変更)。
上記のことからもわかるように、作品が進むにつれて、マリオは『スマブラ』の学習教材的な存在であることが徹底されるようになっていく。マリオを知ることは、多くの他ファイターの性質の理解を早めることに繋がりうる。同じ初心者向けのファイターであるカービィを“入門向け”とするならば、マリオは“登竜門”的な存在であると言える。そのためか、『スマブラX』のアドベンチャーモード「亜空の使者」では、カービィと並んで最初に使うことのできるファイターの一人となっており、『スマブラSP』のアドベンチャーモード「灯火の星」でも、一番最初に解放することになるファイターとなっている。
とはいえ、なんでも平均的というわけではなく、全ファイターを平均して見るとリーチはやや短めで復帰距離も短い。一方でワザの出が早めで、空中攻撃はコンボがしやすくなっている。これらの長短は、作品が進むにつれ少しずつ目立ってきている。
アートワーク
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空中スタジアムでカービィと戦う。試合後、亜空軍が現れ、砲弾でふっとばされてしまう。
天空界でピットに助けられ、道中で出会うカービィ、リンク、ヨッシーとともに亜空軍を追う。
スマブラシリーズの項で述べたとおり、最初から操作可能のファイターだが、総合的に見て登場回数が少なく、またフィギュア(戦闘不能)になる回数が最も多いファイターでもある。
以下は、マリオがフィギュアになるシーンをまとめたものである(※ネタバレ注意)。
空中スタジアム:カービィを選んで勝利した場合。のちにカービィの手により復活。
ステージ1クリア後のムービー:砲弾でふっとばされる。のちに、天空界でピットの手により復活し、コンビに。
湖畔:ピーチルートの場合。リンク、ヨッシーに倒される。のちにカービィの手により復活。
亜空間突入口:タブーのOFF波導によって、ほぼ全てのファイターとともに倒される。亜空間1でマリオのフィギュアを取った場合のみ復活。
ゲーム中の解説
- [64キャラクター紹介]
- 世界的に有名な、ヒゲのナイスミドル。得意のジャンプと自慢のアクションでクッパ軍団を相手に大活躍した。キノコ王国のピーチ姫とは長いつきあいだが、どの程度の仲かはなぞである。元は配管工で、その後ビルの解体、テニスの審判、ドライバー、医者など、いろいろな仕事を経験している。
- スーパーマリオブラザーズ (85.9/FC)
- スーパーマリオカート (92.8/SFC)
- スーパーマリオ64 (96.6/N64)
- [DXフィギュア名鑑] マリオ
- 世界的に有名なミスター・ニンテンドー。強いジャンプ力と行動力を武器に、クッパに挑む。基本的には冒険家だが、ゴルファー、レーサー、解体屋、医者、悪役などさまざまな趣味や職を持つ。年齢は26歳前後。昔はオーバーオールとシャツが逆の色だったこともある。
- ドンキーコング (FC)
- スーパーマリオブラザーズ (FC)
- [DXフィギュア名鑑] マリオ(SMASH)
- 「スマブラ」はイメージ世界のできごとなので、キャラの描き込みが深くなっている。弱点らしい弱点はなく、メテオ攻撃も実装する。「スマブラ」の基本体なので、プレイヤーの実力がストレートに問われる。”スーパーマント”は、敵の向きをひっくりかえし飛び道具をはねかえす。
- B:ファイアボール
- 横+B:スーパーマント
- [DXフィギュア名鑑] マリオ(SMASH)
- マリオの体重は、全キャラの中でも標準的に設定されているので、キャラの軽さ(=ふっとびやすさ)やふっとばし力を計るのに適している。”スーパージャンプパンチ”は、コインをまきちらしながら上昇する連続ヒットワザ。”マリオトルネード”は敵を巻き込みふきとばす。
- 上+B:スーパージャンプパンチ
- 下+B:マリオトルネード
- [Xフィギュア名鑑] マリオ
- オーバーオール姿がなじみ深い任天堂を代表するキャラクター。勇気と行動力を兼ね揃え、幾多の冒険を乗り切ってきた。配管工として活躍する傍ら、医者としての知識もあり、ゴルフの腕前もなかなかのもの。さらにテニスの審判もこなす。まさにマルチな才能の持ち主。その高いジャンプ能力は、鉄骨を登っていた時代の賜?
- (FC) ドンキーコング
- (FC) スーパーマリオブラザーズ
- [Xフィギュア名鑑] マリオファイナル
- スマッシュボールを手にしたマリオが放つ最後の切りふだ。両手から龍のような2つの炎を放ち、フィールドの相手に大ダメージを与える。上下に広がりながら飛ぶため、フィールドの端、かつ高さのある地点で発動させれば効果的にダメージを与えられる。燃える瞳はこの一発にかける意気込みの証なのだろう。
- [3Uフィギュア名鑑] マリオ
- おなじみのオーバーオール姿でクッパと戦う、ゲーム界を代表する存在。人並外れた跳躍力、様々な技を使い分ける変身、スポーツ万能など、挙げればきりがないほどの才能を持っている。『スマブラ』ではライバルの攻撃方法によって、様々な対抗策をもっているオールラウンダー。使用ファイターに迷ったらマリオを選ぶといい。
- (AC) ドンキーコング (1981)
- (FC) スーパーマリオブラザーズ (1985/09)
- [3Uフィギュア名鑑] マリオ(EX)
- 「スーパージャンプパンチ」は高く飛び上がり、突き上げた拳で相手を打ち上げる上必殺ワザ。ワザを出した直後、一瞬だけ無敵になる。また、地上で相手に密着して出すと全段ヒットする。横必殺ワザ「スーパーマント」は命中した相手を反転させる。復帰ワザで場外から戻ろうとする相手に繰り出せば復帰を阻止することも可能。
- (AC) ドンキーコング (1981)
- (FC) スーパーマリオブラザーズ (1985/09)
- [WiiUフィギュア名鑑] マリオファイナル
- スマッシュボールを手に入れると発動できる、マリオの切りふだ。龍のような一対の炎を横方向に放つ。螺旋状に広がる2つの炎は、攻撃範囲が広いため相手を巻き込みやすい。ダメージに加え、画面外へ押し出す力にも期待できる。高台の上やジャンプしてから放ったほうが、炎の上下の広さを活かせる。
使用ワザの名称一覧
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スマブラ64 |
スマブラDX |
スマブラX |
スマブラfor |
スマブラSP
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弱攻撃 |
左パンチ → 右パンチ → 蹴りあげ
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左パンチ → 右パンチ → けりあげ[8]
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フック[8] → ストレート[8] → けりあげ
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ジャブ[8] → ストレート → けりあげ
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ダッシュ攻撃
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スライディング
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横強攻撃
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ミドルキック
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上強攻撃
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アッパーカット
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下強攻撃
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スピニングローキック
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横スマッシュ攻撃
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スマッシュパンチ
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ファイア掌底
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上スマッシュ攻撃
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スマッシュヘッドバット
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下スマッシュ攻撃
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ダブルキック |
ブレイクスピン
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ニュートラル空中攻撃
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マリオキック
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前空中攻撃
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回転ドロップキック
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メテオナックル
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後空中攻撃
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後方ドロップキック
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ドロップキック
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上空中攻撃
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エアスラッシュ
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下空中攻撃
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ドリルキック
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マリオトルネード
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つかみ攻撃
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つかみヘッドバット
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前投げ
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ヒコーキ投げ |
ふり抜き投げ[8]
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後投げ
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ジャイアントスイング
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上投げ
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スルーアップ
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下投げ
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スルーダウン
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通常必殺ワザ (1)
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ファイアボール
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通常必殺ワザ2
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高速ファイアボール
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通常必殺ワザ3
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巨大ファイアボール
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横必殺ワザ (1)
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スーパーマント
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横必殺ワザ2
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衝撃のマント
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横必殺ワザ3
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風のマント
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上必殺ワザ (1)
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スーパージャンプパンチ
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上必殺ワザ2
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スーパージャンプ
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上必殺ワザ3
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爆発パンチ
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下必殺ワザ (1)
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マリオトルネード
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ポンプ
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下必殺ワザ2
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熱湯ポンプ
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下必殺ワザ3
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強圧ポンプ
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最後の切りふだ
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マリオファイナル
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動作などの元ネタ
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主に: スマブラSPの要素
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ワザ
- 弱攻撃 : 左パンチ / フック / ジャブ → 右パンチ / ストレート → 蹴りあげ / けりあげ
- 『スーパーマリオ64』のアクション「(右手で)パンチ→(左手で)パンチ→(右足で)キック」とほぼ同じ。
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▲「やっ!わっ!ほう!」と言いながら攻撃する。
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- ダッシュ攻撃 : スライディング
- 『スーパーマリオ64』のアクション「スライディングキック」に近い。
- 僅かに跳ねつつ長い距離を滑る。勢いがなくなるまで滑り続けることができるので、下り坂ならいつまでも滑っていられる。
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▲「ほっほう!」と言いながらかなりの距離を滑る。
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- 横スマッシュ攻撃:ファイア掌底 DX以降
- 『マリオ&ルイージRPG』に、前方に向けた掌から火の玉のような炎の波動を発生させ、目の前の対象に点火する「ファイアハンド」というアクション(「ファイアボール」のように投げることはしない)があり、多少共通点がある。
- ただし、『マリオ&ルイージRPG』は『スマブラDX』より後に発売された作品なので、元ネタであるなら『スマブラDX』からの逆輸入ということになる。
- 上スマッシュ攻撃 : スマッシュヘッドバット
- 『マリオ』シリーズおよび派生作品において、頭突きでブロックを破壊する機会はアッパーカットに並んで多い。マリオのみならず、マリオに近い関係にあるファイターの多くが『スマブラ』でも強力な頭突き攻撃を持っているのは、彼らの世界における頭突きの重要性の体現かもしれない。
- 下スマッシュ攻撃 : ダブルキック 3Uまで
- 『スーパーマリオ64』のアクション「あしばらい」に近い。この頃はまだ『スマブラ』程使い勝手は良くない。
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▲動作が鈍い上に後ろに当たり判定が無い。あまり使わない技。
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- 下スマッシュ攻撃 : ブレイクスピン SP
- 『Dance Dance Revolution with MARIO』のパッケージに描かれているマリオを元ネタとしている。
- マリオが踊っているのはブレイクダンスの基本技の一つであり、最も有名かつ代表的な動きの「ウィンドミル」である。
- 後投げ:ジャイアントスイング
- 『スーパーマリオ64』で、クッパの尻尾を掴んで振り回し、爆弾目掛けて投げ飛ばすアクション「ふりまわす」とほぼ同じ。『スマブラ』では相手の両足を掴んで投げる。
- 下空中攻撃:ドリルキック 64DX
- 『スーパーマリオワールド』のアクション「スピンジャンプ」に近い。
- 下空中攻撃 X以降:マリオトルネード / 下必殺ワザ:マリオトルネード 64DX
- 原作シリーズには同名のアクションこそないが、「マリオトルネード」のように体を高速で回転させるアクションとしては、『スーパーマリオワールド』の「スピンジャンプ」や、『スーパーマリオ64』でザコ敵の「フワフワさん」を踏んだ時の動作などがある。
- また、いずれも『スマブラ』の「マリオトルネード」の登場よりも後に発売された作品ではあるが、『スーパーマリオサンシャイン』『スーパーマリオギャラクシー』『スーパーマリオ オデッセイ』『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズにも、「マリオトルネード」に似た、体をスピンさせるアクションがある。
- 通常必殺ワザ:ファイアボール
- 『マリオ』シリーズでおなじみの攻撃手段。原作シリーズでは、基本的に「ファイアフラワー」を取得して「ファイアマリオ」にならなければ使えない。
- 原作では『スマブラ』よりも弾速が速い上に射程も長く、連射も利く(ただし、壁などに密着してる時以外は2発連続までしか放てない)。また『スーパーマリオワールド』以降は、ファイアボールを当てて敵を倒すとコインが出る効果がある。
- 火の球なので、当然雪や氷を融かしたり燭台に火を点けたりすることもできる。
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▲『スマブラX』『for』では、ファイアマリオがカラーバリエーションの一つとして用意されている(無論、能力は変化無し)。
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- 横必殺ワザ:スーパーマント DX以降
- 『スーパーマリオワールド』に登場する「マントマリオ」のアクションを元にしている。
- 『スマブラ』では手に持ってマントを翻すが、原作では背中に羽織った状態で回転して使用する。また、原作では飛び道具は打ち消すことはできるが反射は不可。また、全ての飛び道具を打ち消せる訳でもない。
- 当てた相手を反転させる効果は、原作では一部のカメ族の敵(「ノコノコ」など)を天地逆さまにひっくり返せる程度であり、反射する性質はほぼ『スマブラ』オリジナルのものである。
- SP 原作通り、首に巻いたマントを横方向に振るようになった。
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▲雑魚敵なら一撃で倒せる。
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- 上必殺ワザ:スーパージャンプパンチ
- 『スーパーマリオブラザーズ』シリーズにおいて、ジャンプでブロックを叩き「コイン」を出す姿をモチーフにしたものと思われる。
- コイン
- Xまで : 『スーパーマリオ64』のデザインと同じ。
- 3U : 『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズの「スターコイン」。効果音は『スーパーマリオカート』のものに近い。
- SP : 一定の確率で『スーパーマリオ オデッセイ』の"都市の国 ニュードンク・シティ"の「ローカルコイン」になる。その際の効果音も同じ。
- 帽子
- SP 「ローカルコイン」が出た際、マリオの帽子が『オデッセイ』の「キャッピー」に変化する。
- 下必殺ワザ:ポンプ X以降
- 『スーパーマリオサンシャイン』に登場する、人工知能を搭載した多機能な放水機。「オヤ・マーサイエンス社」制作。ニセマリオのラクガキ事件の濡れ衣を着せられたマリオの冒険をサポートする。
- 汚れを洗い流す、消火をする、植物を成長させるなど、用途は多彩。原作では敵は「ラクガキ」から生まれたものが多いので、攻撃手段としても機能する。
- 『スマブラ』で使う「ノーマルノズル」以外にも、原作では下方に水を噴射して浮上できる「ホバーノズル」、高圧の水を放つ勢いで上空まで高くジャンプする「ロケットノズル」、後方に勢い良く水を噴射して高速ダッシュする「ターボノズル」に変形する機能が付いている。
- 最後の切りふだ:マリオファイナル X以降
- 2008年1月18日発売の「週刊ファミ通 vol.998」の別冊付録「ファミ通スマブラ拳!!「大乱闘スマッシュブラザーズX」開眼の書」では「厳密には正式な元ネタではありませんが、通じるものがある」として、「ウルトラファイア」が紹介されている。「ウルトラファイア」は、『スーパーマリオRPG』でマリオが敵全体に火の玉で連続攻撃するスペシャル技。
- アピール 64DX / 上アピール X3U
- 『スーパーマリオブラザーズ』にて、「スーパーキノコ」を取って巨大化した時のSEとモーション。立ち方も原作と同様の、顔だけ横向きで体は正面に向けたものになる。
- 横アピール X3U
- 『New スーパーマリオブラザーズ』にて、ゴールした時に見せるポーズ。
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▲クリアするたびに脱ぐ。
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- 下アピール X以降
- 『ドンキーコング』にて、転がるタルなどに当たりミスとなった時の動き。
- 上アピール SP
- 公式アートワークなどで見られるサムズアップ。背を向けて行う点も同じ。
- 横アピール SP
- マリオの帽子が『スーパーマリオ オデッセイ』の「キャッピー」になっている。その場でキャッピーを回してキャッチするというものだが、原作でも攻撃以外でキャッピーを飛ばしている場面がある。
その他
- 待機モーション
- 顔は横向きで体は正面向きである点は、『マリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ』のものと同じ。
- しゃがみ
- 『スーパーマリオ64』でのしゃがみと同じ。放っておくときょろきょろしだす点も一致。
- 地上前ジャンプ
- 『マリオ』シリーズの2Dアクションもので行うジャンプと同様に、片手を上げてジャンプする。
- 地上後ろジャンプ
- 『ドンキーコングGB』のバック宙か。同モーションは『スーパーマリオ64』『スーパーマリオ オデッセイ』などにも存在する。
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▲ブレーキ中のバク転ジャンプは3D作品にも継承された。
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- 空中後ろジャンプ
- 『スーパーマリオブラザーズ3』にて、「スーパースター」を取得した時のジャンプに似たモーション。
- しりもち落下
- 真横から見ると、『スーパーマリオブラザーズ』『2』『3』にて、敵にぶつかるなどしてミスとなった時のポーズに似ていることがわかる。
- ねむり:立て肘枕
- 『スーパーマリオ64』にて、暫く操作しないで居ると、マリオが座り込んで寝入り、その後も操作せずに居ると立て肘枕で本格的に眠りだす仕様があり、『スマブラ』での寝姿はその立て肘枕のものを再現している。いびきのかき方も『マリオ64』のものによく似ている。
- 『スーパーマリオサンシャイン』『スーパーマリオ オデッセイ』などでも、一部寝姿は異なるが、同様の仕様が存在する。
- 「キャリアー(大型)」を持ち上げる
- 『スーパーマリオ64』で「ボムキング」などを持ち上げる時の動作。すごく重たそうに持つ。この状態での移動速度は『スマブラ』と大体同じ。
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▲すごく重たそうに持つ。
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- カベジャンプ DX以降
- 『スーパーマリオ64』のアクション「カベキック」。
- 空中回避
- 『スーパーマリオ64』にて、「はねマリオ」が空を飛んでいる時のポーズに近い。
- 登場演出:土管からジャンプして登場 64,X以降
- 『スーパーマリオ64』のオープニングにて、地面からせり出してきた「土管」から、マリオが登場するシーンが元ネタ。土管やマリオの動きもほぼ同じ。
- 『スマブラX』以降の土管から現れた時のポーズは、『New スーパーマリオブラザーズ』などで使われているマリオのアートワークのものとほぼ同一。
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▲土管から勢い良く登場。
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- ジャンプ時の効果音 X以降
- 『スーパーマリオブラザーズ』『2』にて、ジャンプ時に鳴る効果音に非常に近い。
主な登場作品
他多数
備考
- 『スマブラ64』、『スマブラDX』で最初に作られたキャラクターだと明かされている[9][10]。
- 『スマブラ』シリーズ全作品の「あそびかた」では、操作を説明する1Pキャラクターとして登場している。
- 『スマブラ64』では「ファイアボール」を使用する際にファイアマリオの服装になる予定だったが、没になった[11]。
- マリオが使う3つのワザ「ファイアボール」・「スーパージャンプパンチ」・「マリオトルネード」がそれぞれ『ストリートファイター』シリーズのリュウが使う「波動拳」・「昇竜拳」・「竜巻旋風脚」に似ているという指摘がよくあるが、これについて桜井政博は「純粋にマリオや各ゲームでしているアクションを参考にしただけ」「キャラのバランスを考えたら飛び道具、対空攻撃、近接連続攻撃の3つはいい感じ、という考えは共通したのかもしれませんね。回転系は見栄えがいいということも含めて。」と述べている[12]。
- マリオの生みの親の宮本茂は『スマブラ』の中でマリオが武器を使うことには抵抗があるため、そのことについて桜井政博に様々な注文をしているという[13]。
- 『スマブラSP』は、担当声優のチャールズ・マーティネーがギネス世界記録に認定された、単一のキャラクターとして出演した100作目のゲーム作品である[14]。
脚注
外部リンク