オールスター
オールスター(All-Star Mode)は、『DX』、『X』、『3DS/Wii U』に収録されているゲームモード。全てのファイター達と連戦していき、全員倒すことが目標。各ステージに1体ないし複数の敵が登場し、全て倒すことで次のステージへ移る。プレイヤーのストックは1つのみで、戦いで受けた蓄積ダメージは次戦に持ち越される。対戦中にアイテムが出現することはあるが、回復アイテムだけは出現しないように設定されている。ただし、Mr.ゲーム&ウォッチの横必殺ワザとピーチの最後の切りふだによって回復アイテムが出現することはある。
ステージとステージの間には"オールスター休憩所"が設けられており、そこに置かれてある回復アイテムを使って回復することができる。回復アイテムは消耗品であり復活はしないので計画的な利用が要求される。
「連戦、インターバルには数個の回復アイテム」というルールは、スマブラシリーズを手掛ける桜井政博が過去に手掛けた『星のカービィ スーパーデラックス』に収録されているゲームモードの"格闘王への道"がベースになっている。『DX』の"オールスター休憩所"のBGMは、『スーパーデラックス』のセーブポイントで流れるBGMをアレンジしたものだった。
DX
隠しファイターを全て使用可能にすると利用できるようになる。クリアすると使用したファイターのフィギュアが手に入る。ミスするとコンティニューをするかどうか選べ、コンティニューするとコインを10枚消費し更にスコアが半分になるが、蓄積ダメージが0%の状態から再開できる。
"オールスター休憩所"にはハートのうつわが3つ置かれている。なお、回復中に次のステージへ移行すると、その時点で回復がストップする。なお、本作からハートのうつわは100%回復するアイテムになったが、ここに置かれているハートのうつわは前作同様に全回復する仕様になっている。稀にフィギュアも落ちている。ポーズ中は落ちているフィギュアの見た目が?マークに差し替えられるため、ズームさせて落ちているフィギュアを鑑賞することはできない。
難易度は「VERY EASY」「EASY」「NORMAL」「HARD」「VERY HARD」があり、難しいほど敵CPのレベルが高く、ハンデが小さくなる。
ステージ一覧
敵の登場順は最後以外はランダムで、最終戦だけはMr.ゲーム&ウォッチで固定になっている。敵のカラーバリエーションはランダムでデフォルト以外のものになる。ただし、プレイヤーがデフォルト以外のものを選択している場合、それと同じファイターの敵はデフォルトカラーになる場合がある。最終戦の敵Mr.ゲーム&ウォッチはデフォルトカラーだが、プレイヤーがデフォルトカラーのMr.ゲーム&ウォッチの場合は赤色になる。
敵の数は4ステージ毎に1体ずつ増える。ただし最終戦では25体のMr.ゲーム&ウォッチと組み手のように戦うことになる。
ステージと音楽は敵によって決まる。敵が2体いる場合は2Pの敵の、3体いる場合は3Pの敵に対応するものが選ばれる。以下がその対応表。太字は本来そのステージでは流れない音楽。
ファイター | ステージ | 音楽 |
---|---|---|
ドクターマリオ | いにしえの王国II | ドクターマリオ |
マリオ | レインボークルーズ | レインボークルーズ |
ルイージ | いにしえの王国 | いにしえの王国 |
クッパ | ヨースター島 | スーパーマリオ3 |
ピーチ | ピーチ城 | ピーチ城 |
ヨッシー | ヨッシーストーリー | ヨッシーストーリー |
ドンキーコング | コンゴジャングル | コンゴジャングル |
キャプテン・ファルコン | ミュートシティ | ミュートシティ |
ガノンドロフ | ブリンスタ深部 | ブリンスタ深部 |
ファルコ | 惑星ベノム | 惑星ベノム |
フォックス | 惑星コーネリア | 惑星コーネリア |
ネス | オネット | オネット |
アイスクライマー | アイシクルマウンテン | アイシクルマウンテン |
カービィ | グリーングリーンズ | グリーングリーンズ |
サムス | ブリンスタ | ブリンスタ |
ゼルダ | 神殿 | 神殿 |
リンク | グレートベイ | グレートベイ |
こどもリンク | ジャングルガーデン | サリアの歌 |
ピチュー | フォーサイド | ポケモンスタジアム金銀 |
ピカチュウ | ポケモンスタジアム | ポケモンスタジアム |
プリン | ポケモン亜空間 | ポケモン亜空間 |
ミュウツー | 戦場 | ポケモン亜空間 |
Mr.ゲーム&ウォッチ | フラットゾーン | フラットゾーン |
マルス | 夢の泉 | ファイアーエムブレム |
ロイ | 終点 | ファイアーエムブレム |
X
隠しファイターを全て使用可能にすると利用できるようになる。クリアすると使用したファイターの最後の切りふだのフィギュアが手に入る。ミスするとコンティニューをするかどうか選べ、コンティニューすると「やさしい」では10枚、「ふつう」では20枚、「むずかしい」では30枚、「とてもむずかしい」では50枚、「ゲキむず」では100枚コインを消費し更にスコアが半分+1点になるが、蓄積ダメージが0%の状態から再開できる。ステージクリア時に獲得できるスコアは必ず10の倍数なので、スコアの1の位が幾つなのかでコンティニューした回数がわかる仕組みになっている。
2人でプレイすることが可能。2人プレイ時は"オールスター休憩所"に置かれているハートのうつわが5つになり、最終戦がピクミン&オリマー2体との戦いになる。クリアすると2体分のフィギュアが手に入る。プレイヤーのどちらかがやられるとミスになる。それ以外は同じ。
"オールスター休憩所"に置かれている回復アイテムは、ハートのうつわが3つ。2人プレイ時は5つ。前作と異なり、回復中に次のステージへ移行した場合に回復がストップすることはない。稀にフィギュアも落ちている。
難易度は「やさしい」「ふつう」「むずかしい」「とてもむずかしい」「ゲキむず」があり、難しいほど敵CPのレベルが高く、ハンデが小さくなる。
ステージ一覧
敵ファイターは原作シリーズの1作目の発売日あるいはそのキャラクターがデビューした日が古い順に登場する。各ステージで同じシリーズが出典のファイター全てを相手にする。なお、ゼニガメとフシギソウとリザードンは全員登場するが、ゼルダとシーク、サムスとゼロスーツサムスはどちらかがランダムで登場する。ステージ上に同時に登場する敵の数は最大で2体までで、敵の総数が3体よりも多い場合はランダムで登場する順番が選ばれ、3体目以降は誰かが倒されると上から降って登場してくる。
ステージは登場する敵のホームステージが選ばれる。複数ある場合はそのうちのどれかがランダムで選ばれる。ただし、過去作ステージは選ばれない。なお、ロボットにはホームステージが無いため、ステージはマリオブラザーズになっている。なお、マリオブラザーズが利用可能になっていない場合はドルピックタウンになる。
シリーズ | ファイター | ステージ |
---|---|---|
ゲーム&ウオッチ | Mr.ゲーム&ウォッチ | フラットゾーン2 |
マリオ[1] | マリオ、ルイージ、ピーチ、クッパ | ドルピックタウン、ルイージマンション、マリオサーキット、いにしえっぽい王国 |
ドンキーコング[2] | ドンキーコング、ディディーコング | 75m、 大滝のぼり |
アイスクライマー | アイスクライマー | 頂上 |
ファミリーコンピュータ ロボット | ロボット | マリオブラザーズ |
ゼルダの伝説 | リンク、ゼルダ或いはシーク、トゥーンリンク、ガノンドロフ | オルディン大橋、 海賊船 |
メトロイド | サムス或いはゼロスーツサムス | フリゲートオルフェオン、ノルフェア |
パルテナの鏡 | ピット | 天空界 |
メタルギア | スネーク | シャドーモセス島 |
MOTHER | ネス、リュカ | ニューポークシティ |
ファイアーエムブレム | マルス、アイク | 攻城戦 |
ヨッシー[3] | ヨッシー | ヨッシーアイランド |
F-ZERO | キャプテン・ファルコン | ポートタウン エアロダイブ |
ソニック・ザ・ヘッジホッグ | ソニック | グリーンヒルゾーン |
星のカービィ | カービィ、メタナイト、デデデ | 戦艦ハルバード |
スターフォックス | フォックス、ファルコ、ウルフ | ライラットクルーズ |
ワリオ[4] | ワリオ | メイド イン ワリオ |
ポケットモンスター | ピカチュウ、ゼニガメ、フシギソウ、リザードン、ルカリオ、プリン | ポケモンスタジアム2, テンガンざん やりのはしら |
ピクミン | ピクミン&オリマー(2人プレイ時はピクミン&オリマーが2体登場) | とある星 |
3DS/Wii U
本作では最初から利用できる。ただし、Miiファイターは登場しない。また、選択可能になっていないファイターやステージは登場しない。この状態のオールスターは“仮のオールスター”であり、全隠しキャラクターを揃えるまでは錠前のマークが付いている。隠しファイター全てを使用可能にすると、隠しファイターを含めた“真のオールスター”となる(仮のオールスターに選択はできなくなる)。クリアゲッターの条件に書かれている「全員が揃ったオールスター」はこの真のオールスターのこと。
「みんなで」では、2人までの協力プレイに対応している。3DS版の場合、2人プレイ時は同時に出現する敵の数が2体までになる。
難易度は、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3つ。難しいほどスコアが高く、途中で取得できるご褒美の量が増える。クリアするとそのファイターに関するフィギュアを入手できる。3DS版は(EX)フィギュア(『DX』にあったファイターとしての解説フィギュア)、Wii U版は最後の切りふだフィギュア。また、「みんなで」クリアした場合はスタッフロールは流れない。
各ステージに6~9体の敵ファイターが登場し、全員倒すと次のステージへ進む。プレイヤーがやられた場合、本作ではコンティニューはできず、そこで終了となる。「みんなで」はどちらか片方が撃墜された時点で終了となる。「シンプル」などと異なり、それまで取得したご褒美は失われない。
"オールスター休憩所"に置かれている回復アイテムは、マキシムトマト(50%)、妖精のビン(100%以上で取得すると100%回復)、ハートのうつわ(全回復)がそれぞれ1つずつ。“真のオールスター”ではハートのうつわが1つ増える。「みんなで」オールスターでは、ハートのうつわがさらに一つ増える。なお、休憩所内では用意された回復アイテム以外でのダメージの変化は起きないようになっており、例えば、リンクの爆弾で自爆したり、ワリオでバイクを食べても、ダメージは変化しない。
プレイヤーは与えるダメージの倍率が大きく、敵は小さくなっている(#ダメージ倍率)。また、僅かながらプレイヤー側のふっとび率設定が小さくなっている。これにより、プレイヤーの攻撃のふっとばし力は、元が弱いものはオールスターでも弱いままで、元が強いものはオールスターでは更に強くなっている。ただし、敵の間接攻撃(飛び道具など)と、ステージギミックにはこの補正が適応されておらず、これを受けたプレイヤーは、通常と変わらないダメージとふっとびを受ける。特にスマッシュ攻撃の飛び道具を持つファイターやミュートシティのコース上などには普段以上に警戒を要する。他に、ワンパターン相殺が無い、ほかほか補正が無い、リトル・マック、クラウドが攻撃を与えて/受けて増えるゲージの量にはダメージ倍率の影響を受けない、といった通常の対戦モードとは異なる仕様がある。
ステージ一覧
本作での敵の登場順は、3DS版は「そのキャラクターが初めて登場したゲーム」の発売[5]が“古い”順から、Wii U版はその逆の“新しい”順となっている。また、このモードでのファイターのカラーは通常のほかにも、色変えによる性別違い[6]、服装違い[7]、キャラ違い[8]のファイターが登場することがある。その内のキャラ違いはメインであるキャラに準したものとして扱う[9]。
ステージは登場するファイター達のホームステージのどれかで、一部のギミックが発生しなくなっている。各ステージの制限時間は5分で、アイテムは出現しない。Wii U版で2人プレイをする際は、ステージにいるファイターが5人になる(8人乱闘モードになる)ため、一部のステージが登場しない、または終点化される。隠しファイターのホームステージはそのファイターが使用可能か否かに関わらず選出される[10]。
以下は登場するファイターとステージの表。
ファイターの括弧内は発売日を表している。
「◆」がついているのは隠しキャラクターで、真のオールスターになると追加される。また、「★」は3DS版での隠しキャラクターを指す。
「斜体字」で表記するのは追加コンテンツのファイターまたはステージで、それが選択可能になっていない場合は登場しない。
ダメージ倍率
この節の加筆が望まれています。 |
プレイヤーの飛び道具にかかる倍率はこれよりも低い。
ステージ | プレイヤーの攻撃 | 敵の攻撃 |
---|---|---|
2007-2015 | 2.6x | |
2001-2006 | 2.6x | |
1994-1998 | 2.655x | |
1991-1993 | 2.8x | |
1986-1990 | 2.4x | |
1984-1986 | 2.8x | |
1980-1983 | 2.8x |
攻略
敵の直接攻撃は大幅にパワーダウンしており、プレイヤーの蓄積ダメージが300%近くになっても撃墜される心配はほぼ無い。よって、警戒すべきは、攻撃力が通常と変わらない敵の間接攻撃と、ステージやくものの2点のみである。ファイターが使う間接攻撃には飛び道具の他に、ネスのヨーヨー、ピクミン&オリマーのピクミンを使った攻撃、リザードンのフレアドライブなどもある。強力な間接攻撃を使うファイターを優先的に倒しつつ、攻撃してくるステージやくものに触れないようにすることが、やられないための重要な立ち回りとなる。なお、強力な間接攻撃持ちが登場順の最後に控えているステージでは(2007-2015、2001-2006、1994-1998、1984-1986)、予め他の敵のダメージを大きく蓄積させてから最後の敵を迎え入れることで、他の敵を速やかに撃墜することができ、最後の敵と比較的安全な1on1の状況で戦いやすくなる。
敵AIはステージを進むにつれて強くなっていく。言い換えれば序盤はAIが弱いので、多少ダメージが蓄積していても強引に突破しやすく、回復アイテムを終盤のために温存できる。序盤のAIは浮かされた際にプレイヤーの追撃を避けることを殆どしないので、非確定コンボであっても次々と繋げていける。場外においても同様で、復帰阻止を楽に決めやすい。非力なファイターは場外や上空での追撃で撃墜していくと楽に進めることが出来る。逆に終盤のAIは追撃を高確率で空中回避で避けてくるようになる。これは着地間際であってもお構いなしでしてくるので、敵の着地間際に隙の少ない攻撃を見せて空中回避を誘うことで、その着地隙を楽に狩ることができる。他、終盤のAIも含め、飛び道具への反応が悪かったり、多段攻撃へのガードを解除したりすることが多いので、そこも狙い目である。
前の節で述べたように、プレイヤーのワザのふっとばし力は、元が弱いものはオールスターでも弱いまま、或いは元よりも弱くなる。そのため、コンボ向けの弱いワザは通常と変わらない運用ができるか、或いは通常以上にコンボを繋げやすくなる。一方で、元からふっとばし力が強いワザは更に強くなるので、弱いワザから強いワザへ繋げていくことができるファイターなら、幅広い%においてそれが使いやすい撃墜手段となる。
関連項目
脚注
- ↑ マリオの初登場作品である『ドンキーコング』に準拠。
- ↑ 初代ドンキーコング(クランキーコング)の初登場作品である『ドンキーコング』に準拠。
- ↑ ヨッシーの初登場作品である『スーパーマリオワールド』に準拠。
- ↑ ワリオの初主役作品である『スーパーマリオランド3 ワリオランド』に準拠。
- ↑ 日本と海外でデビュー作品の発売日が異なるキャラクターがいるが、順番に影響を及ぼしてはいない。
- ↑ Wii Fit トレーナー(男性)、ルフレ(女性)、カムイ(女性)。
- ↑ ワリオのオーバーオール姿、リトル・マック(ワイヤーフレームマックの姿)、『アドベントチルドレン』デザインのクラウド、『ベヨネッタ1』デザインのベヨネッタ。
- ↑ ピクミン&アルフ(ピクミン&オリマー)、むらびと、クッパ7人衆(クッパJr.)。
- ↑ クッパ7人衆の初登場は1988/10/23、アルフの初登場は2013/7/13。
- ↑ 3DS版ではクッパJr.を解放しないと2001-2006の範囲にマリオシリーズのキャラクターが登場しないが、無関係に3Dランドが選出されることがある。
- ↑ 11.00 11.01 11.02 11.03 11.04 11.05 11.06 11.07 11.08 11.09 11.10 11.11 2人プレイでは終点化する。
- ↑ 柱は壊れない。
- ↑ 13.0 13.1 イヌとカモは登場しない。
- ↑ 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の発売日。一番早いのはアメリカでの1991/6/23、厳密な初登場を取る場合『ラッドモービル』の1991/2。
- ↑ チェックポイントは出現しない。
- ↑ プチゲームは発生しない。
- ↑ 一番早いのはイギリスでの1994/11/18。
- ↑ フライングマン・スカイウォーカー・あるくめ・てつタコは登場しない。
- ↑ 地形の変化は発生しない。
- ↑ 召喚マテリアは出現しない。
- ↑ 『ファイアーエムブレム 封印の剣』の発売日。厳密な初登場を取る場合『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の2001/11/21。
- ↑ 一番早いのはアメリカでの2004/2/9。
- ↑ 果物は出現しない。
- ↑ リドリーは登場しない。
- ↑ 赤獅子の王は登場せず、船の座礁や竜巻は発生しない。
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